目次

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  1. ビットコイン(bitcoin)のブロックチェーン(blockchain)には問題点がある?
  2. ビットコイン(bitcoin)のブロックチェーン(blockchain)の問題点は3つ
  3. PoWの問題点~ビットコインのブロックチェーンの問題点①~
  4. 51%問題(攻撃)~ビットコインのブロックチェーンの問題点②~
  5. スケーラビリティ問題~ビットコインのブロックチェーンの問題点③~
  6. ビットコイン(bitcoin)のブロックチェーン(blockchain)の問題点
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ビットコインの中核技術であるブロックチェーンは、『改ざん耐性』(※1)、『実質ゼロダウンタイム』(※2)などの優れた特徴を持っているため、多くの企業や機関から注目を集めています。

しかし、そんなブロックチェーンですが、課題があるのをご存知でしょうか。

ブロックチェーンの、優れた点ばかりに目が行きがちですが、ブロックチェーンには課題があるのを認識するのは非常に重要です。

この記事では、ビットコインのブロックチェーンの『現状の課題』と『解決策』、『課題解決のために誕生した仮想通貨や技術』について解説していきます。


(※1)改ざん耐性とは、ブロックチェーン上で公開されている情報が改ざんされにくいという特性のこと

(※2)ブロックチェーンは、P2P技術を利用しているデータベースであるため、ブロックチェーンに参加しているコンピューターのうち、どこかのコンピューターの稼働が止まったところで、システム自体が止まることはない

ビットコインのブロックチェーンには下記の3つの課題があります。

  1. Proof of Workの実行に時間がかかる

  2. 51%問題

  3. スケーラビリティ問題

それぞれの課題について、各段落で説明していきますね。

ビットコインのPoWは、実行までに約10分という時間が必要で、この時間が長いという問題点があります。

そもそも、Proof of Work(PoW)とは、『ビットコインの取引データの検証・承認をする』ための重要な仕組みです。

約10分間の作業を行うことで、ビットコインのセキュリティ面での信頼を保っている一方で、実行に必要な時間が問題視されているのです。

ビットコインでは、このPoWが実行されなければ、取引が承認されたことにならないので、決済や送金ができません

ビットコインは決済手段の役割を持つデジタル通貨ですが、『商品の購入から受け取り』までに約10分の時間がかかる恐れがあり、『即時性が必要な決済に使用することは困難』という課題があります。


参考情報

ビットコイン決済を受け入れている場所では『ゼロタイム決済』を採用している店舗が多いので、商品の受け取りまで10分待たなくてもよいことがあります。

ゼロタイム決済とは、取引がブロックに格納される前に決済を済ませることを店舗側が認めるというものです。


このビットコインのブロックチェーンの課題を解決しようと開発されたのが、ライトコインという仮想通貨です。

ビットコインの『承認時間の長さの問題点』を解決しようと、2011年に開発されたのがライトコインという仮想通貨です。

ライトコインでは取引の承認にかかる時間が『2.5分』に設定されています。

ビットコインのブロックチェーンでは『SHA256』というアルゴリズムを用いて計算処理を行っているのですが、ライトコインのブロックチェーンでは『scrypt』と呼ばれるアルゴリズムを使用しています。

PoWに使用する、計算アルゴリズムを変更することで承認時間の短縮を実現しているのです。


参考情報

現在では、『モナコイン(承認時間90秒)』や『ドージコイン(承認時間1分)』など、さらに承認時間の短い仮想通貨や、送金システムのリップルが開発されたため、ライトコインの利点は薄まってきています。



理解のための前提知識

マイニングとは、ビットコインの取引記録をブロックチェーンに格納するために、ブロックを新規生成する作業のことです。

ビットコインのブロックチェーンでは、計算処理能力が高いほどブロックの生成(マイニング)成功確率が高い問い特徴があります。


『51%問題(攻撃)』とは、マイニングに必要な採掘速度(計算処理能力)を、一定以上コントロールすることで、『改ざんなどの不正』や『あるトランザクション承認の妨害』が可能となる問題のことを指します。

ブロックチェーンの改ざんをするためには、新規生成されるブロックのスピードを上回るペースでブロックを生成し続けなければならないのですが、十分な計算処理能力を保持していると、それが可能となってしまいます。

計算処理能力が全体の、50%以上になることはないと思われがちですが、2013年には『Ghash.io』というマイニンググループの計算処理能力が、全体の50%を超えそうになり、51%問題が顕在化しました。

この51%問題の解決策と考えられているのが、Proof of Stake (PoS)です。

Proof of Stakeとは

Proof of Stake(PoS)とはマイニングの成功確率は『計算処理能力』ではなく、『コイン(仮想通貨)の保有量』によって決まるよう設定されています。

コインを多く保持している人ほど、マイニングがしやすくなります。

コインを全体の51%以上持っていれば51%攻撃は可能ですが、実行すると自分が持っているコインの価値低下を招いてしまうので、ほとんど起こらないと考えられています。

51%問題が起こると、仮想通貨自体のシステムが崩壊してしまう恐れがあるので、その通貨の価値は暴落すると考えられています。

スケーラビリティ問題とはビットコインのブロックの容量が1MBに設定されていることで生じている問題です。

ビットコインの利用者は日々増加しており、それに比例して取引量も増加しています。

しかし、取引量が増加してもブロックのサイズは1MBと一定のため、ブロックに取引が格納できないという事態が起きています。

ブロックに取引が格納されないので、『何時間・何日』たっても、取引が承認されず決済や送金が完了しないという問題が生じてきます。

ビットコインのブロックチェーンのスケーラビリティ問題を解決しようと試みに、『Segwit』があります。

Segwitとは

Segwitとは『Segregated Witness』の略語で、『署名の分離』という意味です。

ビットコインの送金の際、送金者は署名を行うのですが、その署名をトランザクションから分離し、トランザクションデータを小さく(圧縮)することで、スケーラビリティ問題を解決しようとした試みです。

ビットコインの問題点は以下の3つでしたね。

  • PoWにかかる10分の時間

  • 改ざんが可能になる51%問題

  • 利用者の増加による、スケーラビリティ問題

ビットコインにはこれらの課題があるため、今後、課題を解決した他の仮想通貨にその地位をとってかわられるという意見もあるので、今後仮想通貨がどのようになっていくのか注目です。