目次

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  1. 『電子署名』に使用されている『秘密鍵』と『公開鍵』~公開鍵暗号方式とは~
  2. ビットコインの電子署名
  3. ビットコインの『秘密鍵』『公開鍵』と『電子署名』の振り返り
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ビットコインやブロックチェーンの仕組みを調べてみると、『電子署名』や『公開鍵』『秘密鍵』という言葉をみかけることがありませんか。

電子署名』とは、秘密鍵と公開鍵を使用することで、取引データの送信者が『本人』かどうかを確認するための技術です。

この『電子署名』で使用されている『公開鍵』『秘密鍵』について詳しく知りたい方が多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では『電子署名』の『公開鍵』と『秘密鍵』についてわかりやすく解説していきます。

秘密鍵』と『公開鍵』とは『電子署名』で活用されている技術ではなく、公開鍵暗号方式という暗号化技術で使用さている2つの鍵です。

ですから、電子署名とは厳密にいうと『公開鍵暗号方式で使用される秘密鍵公開鍵を活用している』のです。

下図をご覧ください。

公開鍵暗号方式では、『公開鍵』と『秘密鍵』はそれぞれ『取引データの暗号化』『暗号化されたデータの複合化』と『取引データの暗号化通信』の役割を果たしています。

ビットコインの電子署名では『秘密鍵』で『取引データを暗号化』、公開鍵で『暗号化を復号』しています。

この電子署名で本人確認をしているのですが、まずは『秘密鍵』と『公開鍵』とはどういうものなのか、それぞれ確認しましょう。

秘密鍵とは自分だけが知っている鍵のことで、実際には下のようにランダムな64の文字列であらわされます。

『eb80359bc15a9a8570b1918d4abab29b16479b4c 3966b1803c2163f90042d943』

ビットコインの秘密鍵が第三者にばれたしまった場合、自分のアドレス(address)で管理するビットコインが不正に使用されてしまう恐れがあります。


参考情報

ビットコインを使用するにはアドレス(address)が必要なのですが、そのアドレスを使用するにはそれと紐づく秘密鍵が必要です。

アドレスは銀行口座のようなもので、アドレス内でビットコインを管理しています。

アドレスは公開されているためそれだけでは悪用されるリスクはありませんが、秘密鍵というアドレス(口座)のパスワードが第三者に知られると自分のビットコインが盗まれたり悪用されたりてしまいます。

ですから、秘密鍵は第三者に知られないように厳重に保管しなくてはなりません。


『公開鍵』とは秘密鍵から生成される鍵で下記のような文字列であらわされます。

『04364e49df0fdf14db4af94e54759a0776d8c894 714081049f2922a7478f36cd094e787c207153d87 2c2c35bf382134331997b61acbb4e8184bcc658b 80bd43a62』

また、公開鍵とはその名の通り、ネットワーク上に公開されている鍵のことを指します。


参考情報

ビットコインの取引にはビットコインアドレス(address)が必要なのですが、このビットコインアドレスは公開鍵から生成されます

すなわち

秘密鍵→公開鍵→ビットコインアドレス』という流れで生成されているのです。


そして、秘密鍵と公開鍵には次に説明する関係性があります。

秘密鍵と公開鍵には下記の特徴(関係性)があります。

  1. 秘密鍵(公開鍵)で暗号化されたデータは、対となる公開鍵(秘密鍵)でしか復号できない

  2. 公開鍵から秘密鍵を割り出すことは事実上不可能

  • 秘密鍵で暗号化したデータを復号化できるのは、使用した秘密鍵から生成された公開鍵だけです。 逆に、公開鍵で暗号化したデータを復号化できるのは、公開鍵のもととなった秘密鍵だけです。

公開鍵から秘密鍵を割り出すことが極めて困難なのは、生成する際に楕円曲線暗号(だえんきょくせんあんごう)という暗号化技術を活用しているからです。

楕円曲線暗号については少々発展した内容になりますのでここでは解説いたしません。

これらの特徴を利用することで、ビットコインでは電子署名を行っています。

実際の電子署名の仕組みを見ていきましょう。

ビットコインでは上図のように公開鍵暗号方式を応用した電子署名によって『本人確認』を行っています。

上図では、Aさんしかしらない秘密鍵で暗号化された取引データAさんの公開鍵で復号できたので、送信されたデータの送信者はAさんだといえるのです

秘密鍵は本人しか知らないということ、秘密鍵の暗号化を復号できるのは秘密鍵から生成された公開鍵のみという性質を利用しています。

電子署名の仕組みは以上になります。

最後にこの記事の内容を振り返っていきましょう。

ビットコインの『秘密鍵』と『公開鍵』とは『電子署名』で活用された技術であり、それらのカギを使用することで『本人確認』をおこなっているのでしたね。

公開鍵は第三者に知られて良いものですが、秘密鍵は知られてはならないということも確認しました。

ビットコイン(秘密鍵)を取引所に預けているから安心と思っているかもしれませんが、取引所がハッキングを受け管理していたビットコインが盗難されるなどの事件は実際に起きています。

秘密鍵がなくてはビットコインは使用することができないのでこの機会に秘密鍵の管理の仕方も覚えておくのがおすすめです。