目次

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  1. 【1分でわかる!】本記事の概要
  2. ビットコインキャッシュ (BCH)とは?
  3. ビットコインキャッシュ(BCH)の基本情報
  4. ビットコインキャッシュ(BCH)の誕生の経緯
  5. ビットコインキャッシュ (BCH)の特徴
  6. ビットコインキャッシュ (BCH)の最近の動向
  7. ビットコインキャッシュ(BCH)の今後の対応
  8. ビットコインキャッシュ (BCH)の取扱取引所
  9. ビットコインキャッシュ (BCH)まとめ
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2017年8月1日にビットコイン(BTC)からハードフォークによって誕生したビットコインキャッシュ (BCH)ですが、最近だとビットコインジーザスと呼ばれているロジャー・ヴァー(Roger・ver)氏が支持していることもあり、かなり注目を浴びております。

この記事にたどり着いた方は、

「ビットコインキャッシュの特徴は?」
「どうしてビットコインキャッシュが生まれたの?」
「ビットコインキャッシュについて網羅的に理解したい!」

などと思われているのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、1分間で本記事の概要を確認した後、ビットコインキャッシュの特徴・詳細について説明していきます。

より詳しい内容を先に確認したいという方は、【ビットコインキャッシュ (BCH)とは?】からご覧ください。

それでは、まずは1分間でビットコインキャッシュの内容を確認していきましょう。

ここでは、本記事の内容を簡単に説明しています。
より詳しい内容を確認したい方は、【ビットコインキャッシュ (BCH)とは?】からご覧ください。

■ビットコインキャッシュ(BCH) の基本情報
ビットコイン(BTC)からハードフォークによって、2017年8月1日にビットコインキャッシュ (BCH)は誕生しました。


■誕生の経緯
ビットコイン(BTC)にはユーザー数増加による課題(取引承認の遅延、遅延による手数料の高騰)を抱えており、その改善策を巡り、ビットコインのコア開発者や大手マイナー集団による意見の対立が長期化していました。

改善策として「Segwit」「ブロックサイズの拡大」や「UASF」「UAHF」、「Segwit2X」といった案が提示されますが、最終的には大手マイナー集団により、ブロックサイズを8MBに拡大したビットコインキャッシュ (BCH)が誕生します。


■特徴

  • ブロックサイズの拡大
    ブロックサイズを8MBに拡大して、トランザクション(取引)の詰まりを解消しています。ブロックサイズに関しては、フォークなしで32MBまで拡張可能。

  • EDA・DAAの導入
    価格が低いビットコインキャッシュ (BCH)にマイナーを呼び込むため、EDA(ブロックの生成が低い場合にマイニングの難易度を20%下げる)を導入しましたが、マイナーが故意的にブロックの生成をせず、難易度を下げているのでは、という疑惑が生じました。
    そこでDAAという短期的な利益に左右されない、安定したハッシュレートを導入しました。

  • 新しい署名形式
    SIGHASH_FORKIDフラグという新しい署名形式を用いて、ビットコイン(BTC)とビットコインキャッシュ (BCH)を区別して二重送金などを防ぎ、セキュリティを強化しています。


■最近の動向
・ビットコインキャッシュ (BCH)を基軸とした仮想通貨取引所(CoinExやOKEx)の開設
・ビットコインキャッシュ (BCH)のvisaデビットカードがリリース予定
・ビットコインキャッシュ (BCH)のハードフォークでビットコインキャンディ(CDY)が誕生


■今後の対応
・ブロックサイズの拡大
・ブロック生成時間の短縮
・ブロックの生成方法変更
・難易度調整アルゴリズム(DAA)の改良

今回ご紹介する仮想通貨は【ビットコインキャッシュ (BCH/BCC)】です。

ビットコインキャッシュ (BCH)は、2017年8月1日にビットコイン(BTC)からのハードフォーク(ブロックチェーンの永続的な分岐を引き起こす、互換性のない仕様変更)で誕生した通貨です。

ビットコイン(BTC)のハードフォークで誕生した通貨はいくつかありますが、

『ビットコインや他の通貨と何が違うのか、特徴を知りたい』
『ビットコインキャッシュ は今後どうなるの?』

といった疑問をお持ちの方も多いかもしれません。

この記事では、ビットコインキャッシュ (BCH)がどういう経緯によって誕生したのか、誕生の経緯をまず確認し、特徴今後の対応までどこよりも詳しく解説していきます。

それでは早速、ビットコインキャッシュ (BCH)の基本情報から見ていきましょう。

ビットコインキャッシュ (BCH)は2017年8月1日に発行された仮想通貨で、ビットコイン(BTC)と同じアルゴリズムになります。

現在、時価総額はビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)に次ぐ第4位です。

通貨名(通貨単位) Bitcoin Cash(BCH/BCC)
コンセンサスアルゴリズム Proof of Work(SHA-256)
公開日 2017年8月1日
公式サイト 【BicoinCash】
時価総額 $ 38,611,036,846(※1)

(※1)2018年1月16日現在(参照元:Cryptocurrency Market Capitalizations

ビットコインキャッシュ (BCH)の他にも、ビットコイン(BTC)からフォークしたコインがあります。

現在ある6種類のフォークコインの特徴をご紹介します。

・ビットコイン(BTC)
・ビットコインキャッシュ (BCH)
・ビットコインゴールド(BTG)
・スーパービットコイン(SBTC)
・ビットコインダイヤモンド(BCD)
・ライトニングビットコイン(LBTC)
・ビットコインX(BCX)

  BTC BCH BTG SBTC BCD LBTC BCX
コンセンサスアルゴリズム PoW PoW PoW PoW PoW DPoS DPoS
ブロックサイズ 1MB 8MB 1MB 8MB 8MB 2MB 2MB
Segwit あり なし あり あり あり なし あり
ブロック生成時間 10分 10秒〜2時間 10分 不明 10分 3秒 2分
難易度調整 2週間 DAA ブロック毎 不明 2週間 なし DAA
マイニングハードウェア ASIC ASIC GPU 不明 GPU CPU GPU

「コンセンサスアルゴリズム」「マイニングハードウェア」については、以下の記事をご参照ください。

それでは、ビットコインキャッシュ(BCH)が誕生した経緯やその特徴について、細かく確認していきましょう。

ビットコインキャッシュ(BCH)は、ビットコイン(BTC)のハードフォークから誕生しました。

ビットコインの仕様変更の方法は、以下の2つにわけられます。

  • ソフトフォーク
  • ハードフォーク

ソフトフォークは、互換性のある仕様変更が原因で起こる一時的な分岐のことを意味します。
ハードフォークは、ブロックチェーンの永続的な分岐(分裂)を引き起こす、互換性のない仕様変更のことです。

そして、ハードフォークは、厳密には以下の3種類に分けることができます。

  • アップデートのためのハードフォーク
  • コインの分裂を引き起こすハードフォーク
  • アルトコイン生成のためのハードフォーク

アップデートのためのハードフォークとは、発行上限や新規発行量などの仕様変更が利用者の合意のもと行われます。

また、アルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨の総称)生成のためのハードフォークとは、例えばビットコインのシステムから作成されたライトコインなどが該当します。

コインの分裂を引き起こすハードフォークとありますが、ビットコインでは、このハードフォークが多く行われているのです。

ハードフォーク等の詳細については、以下の記事を参照ください。

ビットコインの分裂というのは実は、仕様変更を巡り、ビットコイン内のコミュニティの対立が起きることで発生します。

ビットコイン(BTC)は2009年に運用が開始されましたが、 広く普及し始めると、いくつかの問題点が浮かび上がってきました。

ビットコイン(BTC)の問題点を解決する方法を巡って、コミュニティ間の対立が起き、結果として生まれたのが、ビットコインキャッシュ (BCH)なのです。

ブロックサイズ(取引データ処理の容量)が1MBであるビットコイン(BTC)は、ユーザー数増加による処理速度の問題が生じました。(スケーラビリティ問題

具体的な問題点として、

  • 取引の承認の遅延
  • 取引承認の遅延による手数料の高騰

が発生しました。
ユーザー数の増加によって送金に数日を要する時期まであったといい、そのような取引承認の遅延による手数料の高騰も問題となっています。(手数料が高く設定されているものから処理されるため)

さらなる仮想通貨の普及や、ユーザー数の拡大を目指したときに、このようなスケーラビリティ問題は致命的であるとされ、改善策として次の案が提示されました。

トランザクション(取引)詰まりの問題への解決策として、2つの案が提示されました。

  1. Segwitの採用
  2. ブロックサイズの拡大

それぞれ細かく見ていきましょう。

①Segwitとは

ブロックに格納されるているトランザクションの中には、「署名」と呼ばれる、コインを受け取る際のアドレス所有権を証明するデータがあります。

その署名をトランザクションから分離させ、1MBのブロックに格納できるデータ量を増やすための仕様変更のことをSegwit(Segregated Witness)と呼びます。

Segwitの導入で、将来的には「サイドチェーン」や「ライトニングネットワーク」と呼ばれる、本来ブロックチェーン上での送金や取引を行うものをブロックチェーン外で行う技術も、実装可能になります。

【支持者】
主にビットコインのコア開発者

【懸念点】
・Segwitは最大でも1.7MB程しか容量を拡大できないと考えられ、将来のユーザー数の増加による対応が困難な可能性がある
・Segwitは複雑で後戻りできず、いちど取り込んでしまうと、ビットコインのコードに将来にわたって、この複雑な仕様が残り続ける

【Segwitに反対する組織】
中国の大手マイニングプール(集団でマイニングを行うコミュニティ)であるBitmain社を中心としたマイナーは、Segwitに反対した。
懸念点を列挙して反対するとともに、Segwit実装後は高性能マイニング専用ツールである「ASICBoost」が使用できないことも、反対する理由だと言われてる。

②ブロックサイズの拡大とは

ブロックサイズを1MBから8MBに増やし、格納するデータ量を増やすことです。
支持者はSegwitといった複雑なものではなく、仕様を書き換えてハードフォークしたほうが、コストも低く仕様もすっきりするということを主張しています。

【支持者】
Bitmain社を中心としたマイナー

【懸念点】
・マイニングにかかる時間が、マイナー同士で平等でなくなる(ブロックサイズが大きくなると、マイナー間のブロックデータの送受信に時差が生じる。そのため最初に発見したマイナーや、高速回線を有しているマイナーが次のマイニングを早くスタートできる)
・高速回線の維持費等が高額になるため、法人のマイナーに偏る
→ハッシュパワーを多く蓄積しているマイナーが有利となり、中央集権化となる可能性がある。

【ブロックサイズの拡大に反対する組織】
ビットコインのコア開発者は、高性能マイニング専用ツール「ASICBoost」の使用によりマイナーの公平性が失われ、一部のマイナーによる中央集権化を懸念した。

上記2つの改善策における対立は、技術的な面以外にも、政治的な動きが混じっていることが、反対する組織の見解からもわかると思います。

結局どちらも意見を譲らないため、強引に進めるためにUASFUAHFが提案されました。

UASF(User Activated Soft Fork)とは

UASFは Shaolin Fryという匿名のユーザーから提案された、ソフトフォークです。

UASFの仕組みは、2017年8月1日時点でSegwitが動作していなければ、自動的にSegwitに対応していないブロックは正当なブロックとして認めず、すべて拒否するというものです。
つまり、Segwitを実行させるための提案でした。

これにより、Segwitブロックと非Segwitブロックの2つにチェーンが分岐します。

UAHF(User Activated Hard Fork)とは

UASFに対抗して、中国大手マイニングプールのBitmain社ViaBTC社より提案されたのが、UAHFというハードフォークをする案です。

UAHFは、ブロックサイズの上限1MBを撤廃して、調整可能なブロックサイズにします。
そうするとそのブロックはUASFで正しいブロックとして認められないため、別々のルールを持つブロックチェーンへと分裂する仕組みになっています。
つまり、UASFが実行されなければ、UAHFも実行されません。

UAHFは、高性能マイニング専用ツールのASICBoostが使える仕様になっているとも言われています。

UASFはチェーンの分岐、UAHFは新しいブロックチェーンの分裂(新しいコインの誕生)ですが、このままではブロックチェーンの未曾有の分岐が起こる可能性があります。

また、このような利害関係が絡んだ分岐や分裂は、ビットコイン(BTC)の考え方である「非中央集権」とは異なり、ビットコイン(BTC)や仮想通貨そのものの信頼が失われることが予想されます。

そこで、以前より提案のあったSegwit2Xに注目が集まります。

2017年5月23日にニューヨークで、マイナーや取引所を運営する事業者などが集まる会議が開催され、そこでSegwit2Xの導入が合意されました。(ニューヨーク合意/ ニューヨーク協定/NYA/New York Agreement)

Segwit2Xとは

Segwit2Xとは、Segwitを導入した後に、ブロックサイズを1MBから2MBに拡大するハードフォークを実施することです。
Segwitとブロックサイズの拡大の折衷案(妥協案)のような仕組みです。

【支持者】
ViaBTC社を中心としたマイナー、取引所、ウォレットなど

【懸念点】
・リプレイアタックへ(ビットコインを盗難するためのハッキング)の対策が不十分
・技術的な合意ではなく、政治的な合意であること

【Segwit2Xに反対する組織】
ビットコインのコア開発者は、開発が未熟で脆弱性もあることからSegwit2Xには反対した。
一方で、Segwit2XはASICBoostが使える仕様になっていることから、一部のマイナーの中央集権化を危惧して反対しているとも言われている。

Segwit2Xの導入をすることで一度は合意したものの、ViaBTC社がブロックサイズを8MBに拡大した、ビットコインキャッシュ (BCH)を誕生させることを発表しました。

Segwit2Xを導入してもブロックサイズには限界があり、スケーラビリティの問題が解決できるとはいえないと判断したためです。
(参照元:Why we don’t support SegWit

また、ビットコインキャッシュ(BCH)が誕生すると同時に、ビットコイン(BTC)はSegwitを実装させました。

Bitcoin.comのCEOであるロジャー・バー氏(2011年よりビットコイン投資を始め、ビットコイン普及の支援者)は、ビットコインのスケーラビリティの問題から、ビットコインキャッシュ(BCH)を支持することを発言しています。

以上、ビットコインキャッシュ(BCH)の誕生の経緯をご説明しました。
ではBCHは具体的に、どのような特徴を持っているのでしょうか。

ビットコインキャッシュ(BCH)には、以下の3つの特徴があります。

  1. ブロックサイズの拡大
  2. EDA・DAAの導入
  3. 新しい署名形式

詳しく見ていきましょう。

先ほど、BCH誕生の経緯でもお伝えしたように、ビットコイン(BTC)のブロックサイズは1MBです。

対してビットコインキャッシュ (BCH)は、ブロックサイズを8MBに拡大しました。
さらにトランザクション(取引)が増えた場合、32MBまでフォークなしで拡張ができるようになっています。

これによりトランザクションの詰まりが解消され、取引速度が早くなり、手数料の高騰も防ぐことができます。

しかし一方で、ネットワークの伝達速度を必要水準に保ち、マイニングに不利にならないためには、高速回線を用意する必要があります。
そうすると、導入費用や維持費の観点から、個人ではなく法人や事業者のマイナーに偏ることが懸念されています。

この懸念点に対しロジャー・バー氏は、
『前の会社では、光回線が20年間で300万倍の速さになったのだから、今日1MBのブロックを扱うのが簡単だとすれば、20年後3GBのブロックを扱うことも簡単になっているはずだ』
とインタビューで発言しており、今後の技術の発達によって、マイナーの不公平さは軽減されるとの見解を示しています。

ビットコインキャッシュ (BCH)とビットコイン(BTC)のマイニングは、取引をネットワークの参加者が承認し、承認者に報酬を与える仕組みになっています。

そして、承認を与える方法として、PoWという同様のコンセンサスアルゴリズム(合意形成)を採用しています。
PoWとは、参加者全員で同じ計算問題を解き、その中で最も早く計算式を解いた人に報酬を与える方式です。

ブロックの生成時間は10分と決まっているので、その間に計算が解けるように難易度が調整されます。

ビットコイン(BTC)では、ブロックの生成が10分間に1回になるよう、【NDA】という難易度を調整するシステムを導入しています。

NDA(Normal Difficulty Adjustment)とは
ブロックの生成を平均して10分に1回にするように、約2週間に1度、難易度を調整するシステム。

ビットコインキャッシュ(BCH)はNDAに加え、さらに【EDA】を導入しました。

EDA(Emergency Difficulty Adjustment)とは
ハッシュレート(マイニングの際に行われる計算速度)が低い(12時間に6ブロック以下の生成)場合に、マイニングの難易度が20%下がる仕組み。

ビットコイン(BTC)よりも価格や時価総額が低いビットコインキャッシュ (BCH)は、難易度を下げてマイナーを呼び込もうとしました。

同じコンセンサスアルゴリズムを採用しているビットコイン(BTC)とビットコインキャッシュ (BCH)間では、マイニング先を簡単に変更することができるのですが、EDAを採用したことである問題点が浮上します。

一定時間ビットコインキャッシュ(BCH)のブロックが生成されないことがたびたび発生し、マイナーが故意的にブロックの生成をせず、難易度を下げているのではないかという疑惑が生じました。
難易度を下げることでブロックの作成が簡単になり、マイニングにかかる電気代も安くなるのです。

取引の承認が安定しない状態が続いたため、短期的な利益に左右されない安定したハッシュレートが必要と考え、2017年11月に【DAA】が導入されました。

DAA(Difficulty Adjustment Algorithms)とは
・平均ブロック間隔を600秒にして難易度をハッシュレートに調整する
・ハッシュレートが安定しているときの、突然の難易度変更を避ける
・ハッシュレートが急激に変化したときに、難易度を即座に調整する
・ハッシュレートと難易度の間のフィードバックからの振動を避ける
・タイムスタンプ操作などの攻撃に対して復元する力を持たせる

DAAの導入より、急激な難易度の変化は生じなくなり、約10分ごとにマイニングされるようなアルゴリズムになりました。

また、マイナーがどちらか一方に偏ることによる、取引時間の遅延や手数料の高騰が起こりにくい、安定したネットワークになったと言えます。

ビットコインキャッシュ (BCH)は、新しい署名ハッシュアルゴリズムであるSIGHASH_FORKIDフラグを使用しており、ビットコイン(BTC)とビットコインキャッシュ (BCH)を区別して、二重送金などを防ぎます。

新しい署名形式にすることで、以下も実現されました。

  • リプレイアタックの回避(※1)
  • ハードウェアウォレットのセキュリティ向上
  • ハッシュ(ハッシュ関数を用いて変換したデータ)の増加問題の解決

(※1)リプレイアタックとは、ブロックチェーンが分岐した際に、一方のチェーンで行われたトランザクションをコピーしてもう一方のチェーンでも行うことによって、不正な送金トランザクションを生成する攻撃のこと。

特徴を理解していただいたところで、次にビットコインキャッシュ (BCH)の最近の動向を確認してみましょう。

最近の動向を3点にまとめてみました。

  1. BCHを基軸とした仮想通貨取引所の開設
  2. BCHのvisaデビットカードがリリース
  3. BCHのハードフォーク

それでは一つずつ詳細を見ていきましょう。

2017年12月より以下の仮想通貨取引所で、ビットコインキャッシュ (BCH)を基軸通貨(※1)とした取引が開始されています。

  1. CoinEx
  2. OKEx

①CoinEx
ビットコインの大手マイナーViaBTCが2017年12月に設立した仮想通貨取引所です。
BCHのみを基軸通貨とし、2018年1月16日現在、6種類(BTC/ETH/LTC/ZEC/DASH/CDY)の通貨を取り扱っています。
BCHは取引手数料が安く、トランザクションが優れている点から、BCHを基軸通貨としたようです。

②OKEx
BTC、ETH、USDTに加え、BCHを基軸通貨とした取引を開始しました。
(参照:OKEx - The 1st ever digital asset exchange to list BCH Market

(※1)BCHの基軸通貨とは、BTC/BCH、ETH/BCHなど「BCH建て」で取引することです。

2017年12月12日、ロジャー・バー氏によりビットコインキャッシュ(BCH)のvisaデビットカードがリリースすることが発表されました。

仮想通貨を取引所で日本円に換金して銀行口座へ移す、という手間を省けるのが最大のメリットです。

2018年1月13日にビットコインキャッシュ (BCH)からハードフォークした、ビットコインキャンディ(CDY)が誕生しました。
CoinExから発表されたもので、CoinExではすでに取引が開始されています。

  ビットコインキャッシュ (BCH) ビットコインキャンディ(CDY)
コンセンサスアルゴリズム PoW PoW
ブロックサイズ 8MB 8MB
Segwit なし なし
ブロック生成時間 10秒〜2時間 2分
難易度調整 DAA DAA
マイニングハードウェア ASIC GPU

ビットコインキャンディ(CDY)はビットコインキャッシュ (BCH)と同様、8MBのブロックサイズと、難易度調整アルゴリズム(DAA)を採用しています。

異なる部分としては、ビットコインキャンディ(CDY)のブロック生成時間が2分となることと、マイニングハードウェアはGPU(※1)になります。

(※1)コンピュータでの画像や動画の高速処理をするための回路。ゲームやCG制作など多様な使い方ができる。マイニング用の独自プログラムを開発し、さまざまな仮想通貨のアルゴリズムに対応している。

また、ビットコインキャンディ(CDY)は、今後量子コンピュータへの対策が施される予定です。
現在、開発中である量子コンピュータ(膨大な計算処理を一瞬完了できるコンピュータ)をマイニングに使用すると、ブロックチェーンの改ざんができてしまうことが懸念されています。(51%攻撃の問題)

51%攻撃については、以下の記事をご参照ください。

そこで、ビットコインキャンディ(CDY)は量子対策を目的とし、ハードフォークによって誕生しました。

フォーク時に1BCHあたり、1000CDYがCoinExで付与されたようです。 (公式HP:Bitcoin Candy

以上、3つの最近の動向を確認しました。
昨年の12月から次々とビットコインキャッシュ (BCH)に関するニュースが発表され、12月18日〜21日の4日間では約2倍まで値を上げました。

次に、BCHの今後の対応をご説明します。

ビットコインキャッシュ (BCH)は2018年のロードマップで、6〜12ヶ月間の中期計画を発表しています。

その中で、アップグレードを5月15日と11月15日の2回、実施することを発表しました。
具体的な内容は2月15日までに決定するようですが、暫定的に計画されている内容は以下のとおりです。

  • ブロックサイズの拡大
  • ブロック生成時間の短縮
  • ブロックの生成方法変更
  • 難易度調整アルゴリズム(DAA)の改良

ビットコインキャッシュ (BCH)の最優先事項は、より幅広く使用されるように改善し続けることだといいます。

少額決済ができるような、より「キャッシュ」としての利用を目指していることがわかります。

最後に、ビットコインキャッシュ (BCH)を取扱っている仮想通貨取引所をご紹介します。

ビットコインキャッシュ (BCH)は、現在42の仮想通貨取引所で取扱っています。

ビットコインキャッシュ (BCH)は、ビットコイン(BTC)の問題点を解決するために誕生した仮想通貨で、コミュニティ間の対立によって生まれた仮想通貨であることがわかりました。

また、BCHの以下の特徴もご紹介しました。

  • ブロックサイズの拡大
  • EDA・DAAの導入
  • 新しい署名形式

ビットコインキャッシュ (BCH)はブロックサイズを拡大することで、トランザクションの詰まりを防いでいます。
そして少額決済を可能にするなど幅広く使用されることを目的として、今後も進化していくものと思われます。

一方、ビットコイン(BTC)はスケーラビリティ問題を解決するためにSegwitを導入させましたが、いまだ送金の遅延や手数料の高騰は続いています。

しかし、Segwitのほかにもライトニングネットワークや、サイドチェーンなどの解決策が提案されており、今後の対応が注目されます。

スケーラビリティの問題に関する詳細は、以下の記事をご参照ください。