目次

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  1. ビットコイン(bitcoin,BTC)とビットコインキャッシュ(bitcoin cash,BCH)とは
  2. ビットコイン(bitcoin,BTC)とビットコインキャッシュ(bitcoin cash,BCH)の主張の違い
  3. ビットコイン(bitcoin,BTC)とビットコインキャッシュ(bitcoin cash,BCH)の3つの違い
  4. ビットコイン(bitcoin,BTC)とビットコインキャッシュ(bitcoin cash,BCH)のスケーラビリティ問題解決へのアプローチの違い
  5. ビットコイン(bitcoin,BTC)とビットコインキャッシュ(bitcoin cash,BCH)のブロックサイズの違い
  6. ビットコイン(bitcoin,BTC)とビットコインキャッシュ(bitcoin cash,BCH)の難易度調整方式の違い
  7. ビットコイン(bitcoin,BTC)とビットコインキャッシュ(bitcoin cash,BCH)の違いまとめ
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ビットコインとビットコインキャッシュは、元は1つであったオリジナルのビットコインが、スケーラビリティ問題の解決策をめぐるコミュニティの対立によって、分裂して誕生しました。

この記事にたどり着いた方は

「ビットコインとビットコインキャッシュの違いを知りたい」
「ビットコインとビットコインキャッシュの将来性を知りたい」

などさまざまな疑問をお持ちの方がいらっしゃのではないでしょうか。

そこで、この記事では、ビットコインとビットコインキャッシュの主張の違いと、3つの特徴の違いをご紹介します。

「スケーラビリティ問題って何」という方は、『ビットコインのスケーラビリティ問題とは』の記事をまずご覧になることをおすすめします。

ビットコインとビットコインキャッシュの主張の違いをまとめると以下の通りです。

ビットコイン

  1. スモールブロック派
  2. ビッグブロックへの反対意見
    ①ブロックの伝搬速度の問題によりマイニングの集権化が起こる(後述)
    ②データサイズの増加により、フルノードが一部のノードにしか担えなくなる
    →真の分散型が実現できない

ビットコインキャッシュ

  1. ビッグブロック派
  2. スモールブロックへの反対意見
    ①スモールブロックでは、トランザクション詰まりが解消されない。
    ②トランザクション詰まりが解消されないので、手数料の高騰や処理速度の問題が生じる
    →支払いシステムとしての機能が果たせない

ビットコインは、ビットコインキャッシュの反対意見に対して、ライトニングネットワークなど、オフチェーン技術を活用することで、トランザクション詰まりを解決しようとしています。

一方、ビットコインキャッシュは伝搬速度の問題に対して、光回線のスピードが上がれば問題ないとしています。

主張の違いを確認したところで、ビットコインとビットコインキャッシュの特徴の違いを見ていきましょう。

ビットコインとビットコインキャッシュを比較した時の違いは以下の通りです。

  1. スケーラビリティ問題解決へのアプローチの違い
    →ビットコイン:Segwitの実装
    →ビットコインキャッシュ:可変ブロックの実装
  2. ブロックサイズの違い
    →ビットコイン:1MB
    →ビットコインキャッシュ:8MB
  3. 難易度調整方式の違い
    →ビットコイン:NDA
    →ビットコインキャッシュ:DAA

ビットコインとビットコインキャッシュは、元は1つであったオリジナルのビットコインが、スケーラビイティ問題への解決策の違いから、内部分裂が生じたことで誕生しました。

まずは、ビットコインとビットコインキャッシュの違いとして重要となってくる、スケーラビイティ問題解決へのアプローチの違いからご紹介します。

難易度調整方式とは、マイニングにかかる時間を一定にするための調整式です。

ビットコイン、ビットコインキャッシュともに、トランザクションをまとめたブロックを生成する(マイニング)ために、難しい計算問題をとくのですが、この計算問題に一定の時間がかかるよう調整するのが難易度調整方式です。

ビットコインのスケーラビリティ問題では、Segwitを主張するビットコインコア派と可変ブロックを主張するビットコインアンリミテッド派に2分されました。

ビットコインコア派
解決策:Segwit(セグウィット)
理由:ブロックサイズの拡大の必要がなく、ブロックチェーンの分裂を引き起こす必要がないから

ビットコインアンリミテッド派
解決策:可変ブロック
理由:ブロックサイズの拡大をしなければ、スケーラビリティ問題を解決できない

Segwitとは『Segregated Witness』の略語で、『署名の分離』という意味です。

ビットコインのトランザクションデータの中には、ビットコインを決済や送金に使用した人の署名(サイン)も格納されているのですが、その署名をトランザクションから分離することで、ブロックに格納できるトランザクション数を増加させようと図るのがSegwitです。

可変ブロックとは、ビットコインのブロックサイズをトランザクションに応じて、変更することです。

この可変ブロックでは、マイナーの投票によってブロックサイズが決定されます。

可変ブロックは、ブロックのトランザクション数に応じて、ブロックサイズを変更することができるため、スケーラリビティ問題の解決に繋がるとされています。

ご紹介した、Segwitによってスケーラビリティ問題の解決を試みたのが現在のビットコインで、可変ブロックによってスケーラビリティ問題の解決を試みたのがビットコインキャッシュになります。

スケーラビリティ問題の解決策をめぐる歴史は非常に長いので、気になる方は「ビットコインの8月1日問題とは」の記事をご覧ください。

ビットコインのブロックサイズは1MBですが、ビットコインキャッシュのブロックサイズは8MBです。

さらにトランザクション(取引)が増えた場合、ビットコインキャッシュは32MBまでブロックサイズを拡張することができます。

ブロックサイズの違いから、以下のことがいえます。

  1. ビットコインキャッシュの方がトランザクション詰まりが起きにくい
  2. ビットコインのブロックの方が伝搬速度が速い

ビットコインキャッシュには、8MBまでトランザクションを格納することが可能ですが、Segwit実装後のビットコインには約1.7MB相当のトランザクションを格納することができるといわれています。

ですから、ビットコインキャッシュの方がブロックに格納できるトランザクション数が多いため、トランザクションの詰まりが解消され、取引速度が早くなり、手数料の高騰も防ぐことができると考えられます。

ビットコインのブロックの方がデータ容量が少ないので、データ容量の大きいビットコインキャッシュよりネットワーク上での伝達速度が速いといえます。

LINEやメールを送る際に、データ容量の大きい動画を送るのに時間がかかるイメージです。

伝達速度が遅いと、マイニングにかけられる時間が、マイナー同士で平等でなくなる恐れがあります。

ブロックサイズが大きくなると、マイナー間のブロックデータの送受信に時差が生じるため、最初にブロックを生成したマイナーや、高速回線を有しているマイナーが次のマイニングを早くスタートできてしまうのです。

ビットコインではNDA、ビットコインキャッシュではDAAという難易度調整方式が活用されています。

NDA(Normal Difficulty Adjustment)

  • ブロックの生成を平均して10分に1回にするように、約2週間に1度、難易度を調整するシステム。

DAA(Difficulty Adjustment Algorithms)

  1. 10分ごとに難易度を調整する
  2. 難易度の急激な変更を防ぐ
    →難易度が急激に変化したときに、難易度を即座に調整する

DAAを採用しているビットコインキャッシュでは、難易度の調整が頻繁に行われるので、難易度の急激な変化にも対応できるという、NDAを採用しているビットコインにはない利点があります。

ビットコインキャッシュは、もともとEDA(Emergency Difficulty Adjustment)という難易度調整方式を採用していました。

EDAは、ハッシュレート(マイニングの際に行われる計算速度)が低い(12時間に6ブロック以下の生成)場合に、マイニングの難易度が20%下ゲルよう設定しています。

しかし、EDAの採用で、マイナーが故意にブロックの生成をせず、難易度を下げているのではないかという疑惑が生じ、取引の承認が安定しない状態が続きました。

そこで2017年11月に導入されたのがDAAです。

ビットコインとビットコインキャッシュの違いをまとめると以下のとおりです。

  1. ビットコインはSegwitを実装、ビットコインキャッシュはSegwit実装なし
  2. ビットコインのブロックサイズは1MB、ビットコインキャッシュのブロックサイズは8MB
  3. ビットコインの難易度調整アルゴリズムはNDA、ビットコインキャッシュの難易度調整アルゴリズムはDAA

この記事をここまで読んでいただいた方には、投資商品として人気の高いビットコインとビットコインキャッシュの違いがご理解いただけたかと思います。

ビットコインとビットコインキャッシュに関して、もっと知りたいという方は関連記事をご覧になり、さらに知見を広げることをおすすめします。