目次

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  1. イーサリアム(ethereum)とイーサリアムクラシック(ethereum classic)とは
  2. イーサリアム(ethereum)とイーサリアムクラシック(ethereum classic)の違いを理解するための前提知識
  3. イーサリアム(ethereum)とイーサリアムクラシック(ethereum classic)の3つの違い
  4. イーサリアム(ethereum)とイーサリアムクラシック(ethereum classic)の誕生背景の違い
  5. イーサリアム(ethereum)とイーサリアムクラシック(ethereum classic)の基本情報の違い
  6. イーサリアム(ethereum)とイーサリアムクラシック(ethereum classic)の用途の違い
  7. イーサリアム(ethereum)とイーサリアムクラシック(ethereum classic)の今後について
  8. イーサリアム(ethereum)とイーサリアムクラシック(ethereum classic)の取引所紹介
  9. 【まとめ】イーサリアム(ethereum)とイーサリアムクラシック(ethereum classic)の違い
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仮想通貨の中でも、特に知名度の高いイーサリアムですが、イーサリアムの名前が付いたイーサリアムクラシックとはどのような仮想通貨なのか、イーサリアムとの違いを理解したいという方は多いかと思います。

中には、取引所で購入する前に、イーサリアムとイーサリアムクラシックを比較した時の違いを知りたいという読者の方も、いらっしゃるかもしれませんね。

もともとイーサリアムとは、1つのプラットフォーム(仮想通貨)のことでしたが、後述するDao事件をきっかけに2つのプラットフォーム(仮想通貨)に分裂しました。

この記事では、イーサリアムとイーサリアムクラシックの『理念の違い』に加えて、『基本情報の違い』や『用途の違い』など、比較しながら解説していきます。

「イーサリアム」、「イーサリアムクラシック」のそれぞれの特徴や仕様を理解したいという方は、下記関連記事よりご確認ください。

イーサリアム(ethereum)とイーサリアムクラシック(ethereum classic)はどちらも、ブロックチェーン(※1)にスマートコントラクトを実装しており、分散型アプリ形成プラットフォームとして開発された、イーサリアム(オリジナル)が分裂して誕生しました

そのため基本的な仕組みは似ている点が多いです。

(※1)ブロックチェーンとは、取引データや契約の内容を記載するための台帳技術のことで、取引データをまとめたブロックがチェーンのようにつながっています。

まずはブロックチェーンを詳しく知りたいという方は、以下の記事をご確認ください。

スマートコントラクトとは、(取引の)契約を人の手を介さず自動で実行させる仕組みのことです。

  • 自動販売機の例
    自動販売機では、お金をいれボタンを押せば、飲み物は自動的に提供されます。提供されるときに人の手は介していません。 すなわち『十分なお金をいれボタンを押せば飲み物が手に入る』という契約が、人を仲介せずに実行されているのです。

分散型アプリケーションとは、『Dapps(Decentralized Applications)』とも呼ばれていますが、以下の条件を満たしたアプリ(サービス)のことを指します。

  1. 誰でも自由に使用できる
  2. 中央管理者が存在しなくても、自律的に動作する
  3. ブロックチェーンで、データを管理する
  4. 仕様の変更が、ユーザーの合意のもとで行われる

分散型アプリケーションの例として、Augurという予測市場(賭け)プラットフォームがあります。

Augurはイーサリアムのプラットフォームを使用証しているのですが、このAugurでは、『明日の試合で日本代表が勝利したら、AさんからBさんに1万円』という契約を記載します。

この契約は、スマートコントラクトの機能によって、中央管理者が存在しなくても自動で実行されます。

イーサリアムとイーサリアムクラシックを比較したときの大きな違いは以下の通りです。

誕生背景の違い

  • イーサリアム
    Dao事件(後述)に対して、ハードフォーク(後述)を行ったことで誕生。
  • イーサリアムクラシック
    Dao事件に対する、中央集権的な対応に反発し、オリジナルのチェーンを活用したクラシックが誕生。

用途の違い

  • イーサリアム
    分散型アプリケーション形成プラットフォームとして活用され、AugurやGolemなどのサービスがイーサリアム上で構築
  • イーサリアムクラシック
    今後IOTへの活用が図られている。IoTとは、モノにセンサーなどの電子デバイスを組み込むことでインターネット回線と接続し、利用者が遠隔地から操作したり、直接通信して動かしたりできる仕組みのことです。

発行上限と減少期の違い

  • イーサリアム
    コインの発行上限と減少期は設定されていません
  • イーサリアムクラシック
    コインの発行上限と減少期が設定されています

減少期とは、新規発行されるコインの量が減少することを意味します。

この記事では、イーサリアムとイーサリアムクラシックのこれらの違いを、次の段落以降でさらに詳しく解説していきます。

まずは、誕生背景の違いについて、違いをもたらす理由とともに確認していきましょう。

イーサリアムクラシックは、イーサリアムと比較して「非中央集権的な要素が強い」という違いがあります。

この違いを理解するために、イーサリアム分裂のきっかけである『Dao事件』を理解する必要があります。

『Dao事件』を簡単に説明すると、分裂前のイーサリアムを活用した『The Dao』と呼ばれるサービスがハッキングを受け、約50億円分のイーサリアムを盗まれた事件です。

この事件の対処として、イーサリアム開発組織は、ブロックチェーンをハッキング前の状態に戻すこと、すなわち、ハッキング事態をなかったことにすることが決定しました。

これは、多くの支持を得たのですが、この対応が『非中央集権的なプラットフォームの理念に反する』として、一部のコミュニティが反発ました。

この反発したコミュニティが誕生させたのがイーサリアムクラシックです。

イーサリアムクラシックでは、システムの根幹に問題あった場合や、アップデートの場合を除き、ハードフォークを実行しないことを明らかにしています。

すなわち、Dao事件のような事態でも、開発組織や投資家などの集権的な組織の影響を受けないということです。

  イーサリアム
(ethereum)
イーサリアムクラシック
(ethereum classic)
独自通貨 Ether ETC
コンセンサスアルゴリズム Proof of Work(※1) Proof of Work(※1)
発行上限 なし(初期発行:7,200万枚) 2億1000万枚(※2)
減少期 なし あり
時価総額 8兆円(第3位) 2900億円(第18位)

時価総額はCryptocurrency Market Capitalizationsの、2017/12/29のデータを参考にしています。

コンセンサスアルゴリズムとは、取引データを記録する台帳に、どの取引データを管理するかを決める方法です。

(※1)Proof of Work(プルーフオブワーク)では一番早く計算問題を解いた参加者の、取引データをまとめたブロックをブロックチェーンに追加することというルールです。

すなわち、計算問題を解くのが得意な人(計算処理能力の高いコンピュータ)が、ブロックを追加しやすくなります

(※2)厳密にいうと、イーサリアムクラシックでは、2億1000万枚~2億3000万枚の範囲が発行上限ということがわかっており、正確な数値ではありません。

イーサリアムとイーサリアムクラシックの基本情報で抑えておくべき点は、発行上限と減少期に関してです。

イーサリアムには発行上限が設定されていませんが、イーサリアムクラシックは、2017/12/12のアップデートのためのハードフォーク(仕様変更)により、発行上限と減少期が設定されました

減少期の内容は、5,000,000ブロック作成毎に、発行量が20%ずつ減少するというものです。

イーサリアムクラシックでは、取引データやスマートコントラクトの契約内容をまとめたブロックをブロックチェーンという台帳で管理されており、一定間隔でブロックが生成されています

イーサリアムクラシックが発行上限と減少期を定めた理由は、『イーサリアムクラシック(ETC)の価値を高めるため』、『ネットワーク自体の成長と安全なプラットフォームの提供が可能となり、スマートコントラクトを発展させることにつなげるるため』としています。

イーサリアムとイーサリアムクラシックは、同じ分散型アプリケーション形成プラットフォームとして開発されましたが、今後、活用される範囲が少々異なるといえるかもしれません。

イーサリアムは、AugurやGolem、Omise Goなどさまざまな分散型アプリ形成プラットフォームとして活用されており、マイクロソフトやアクセンチュアなども加盟するEEA(Enterprise Ethereum Alliance、イーサリアム企業連合)によって企業向けのイーサリアムが共同研究されるなど、今後も分散型アプリケーション形成プラットフォームとして利用されていくと考えられます。

一方、イーサリアムクラシックは、今後IoTへの活用が検討されています。

※イーサリアムクラシックのIoTへの活用の情報は、わかり次第追記いたします。

イーサリアムでは、『EIP(Ethereum Improvement Proposal、イーサリアム改善提案)』に基づいた仕様変更が行われることが決まっており、今後、コンスタンティノープルとセレニティという開発段階を経て、コンセンサスアルゴリズムをPoW(プルーフオブワーク)からPoS(プルーフオブステーク)に移行されます。

簡単にいうと、PoWからPoSでの移行によって、マイニングのしやすさが、『計算処理能力→コインの保有量』によって左右されるようになるということです。

イーサリアムクラシックは今後もPoWを継続していくとされており、イーサリアムがPoSに移行することで、現在イーサリアムをマイニングしている人が、今後イーサリアムクラシックのマイニングに移行する可能性があるといわれています。

一方、イーサリアムクラシックは、公式ロードマップによれば、短期目標に、第三者向けの開発ツールの提供を挙げており、イーサリアムクラシックの開発と発展の促進が期待されます。

また、2018年にはイーサリアムでも導入されているzk-SNARKsという匿名性(プライバシー保護)を図るための技術の導入が検討されています。

ここまでで、イーサリアムとイーサリアムクラシックの違いについて解説してきましたが、次にイーサリアムとイーサリアムクラシックを購入することができる取引所を紹介いたします。

気になる方は、次の段落をご覧ください。

イーサリアムとイーサリアムクラシックを取り扱っている取引所は以下の通りです。

Coincheck(国内)
bit Flyer(国内)
Binance(海外)
BITTREX(海外)
POLONIEX(海外)

この記事では、この中でもイーサリアムとイーサリアムクラシックを購入するのにおすすめな取引所である、『Coincheck』と『Binance』についてご紹介します。

Coincheck(コインチェック)は、国内の取引所で最も多くの仮想通貨を扱っており、日本人にもわかりやすいUIなので、ダッシュ以外にもさまざまな仮想通貨を購入したい方におすすめです

口座開設方法は以下の通りです。

  1. Coincheckの公式サイトにアクセス
  2. ユーザー登録画面に情報入力
  3. 確認メールが届くのでリンクから個人情報入力
  4. 画面の指示に従って本人確認書類の提出

Binanceは仮想通貨の取引高が世界一で、「取り扱い通貨数が多い(約80種類)」、「手数料が安い(0.1%)」などのメリットがあります。

  1. Binance公式サイトにアクセス
  2. メールアドレスを入力する
  3. パスワードを設定して入力する (8桁以上、大文字小文字を含める)
  4. 再度同じパスワードを入力する
  5. 規約の同意にチェックする
  6. 登録ボタンをクリック

イーサリアムとイーサリアムクラシックは、DAO事件がきっかけで、元は1つであったイーサリアムが分裂してできたため、基本的な仕組みは似ていますが、比較すると以下の違いがありましたね。

  • イーサリアムとイーサリアムクラシックの発行上限と減少期の違い
  • イーサリアムとイーサリアムクラシックの理念の違い
  • イーサリアムは今後、コンセンサスアルゴリズムをPoSに移行するが、イーサリアムクラシックはPoWを継続する。

この記事をここまで読んでいただいた方には、イーサリアムとイーサリアムクラシックの違いについてご理解いただけたかと思います。

イーサリアムとイーサリアムクラシックについて、もっと知りたいという方は関連記事をご覧になり、さらに知見を広げることをおすすめします。