目次

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  1. モナコイン(monacoin)とは
  2. モナコイン(monacoin)の特徴
  3. モナコインの実用例
  4. モナコイン(monacoin)は、なぜ値上がりしたのか
  5. モナコイン(monacoin)のマイニング
  6. モナコイン(monacoin)を購入できる仮想通貨取引所
  7. 【まとめ】モナコイン(monacoin)
Large monacoin

モナコイン(monacoin)が注目を集めています。

2017年から価格が高騰しているのも気になりますが、通貨としての「技術的な優位性」と「熱烈なファンの支持」によって、独自のスタンスを確立して、じわじわと存在感を増しているのです。

すでに持っており、仕組みを詳しく知りたい方、モナコインの存在を初めて知った方も、「モナコインの基本情報から特徴まで、まとめておさらいしてみましょう。

モナコイン(monacoin)は、2013年末に誕生し、2014年1月に正式リリースされた、日本初の「国産」仮想通貨です。

モナコインは、当時リリースされた、海外のおふざけ仮想通貨で、柴犬をモチーフにしたDogecoin(ドージコイン)(2013年12月スタート)に触発され開発されたといわれています。

モナコイン(monacoin)は、大規模匿名ネット掲示板の「2ちゃんねる」でお馴染みの猫アスキーアート(AA)である「モナー」をモチーフにしています。よって、「モナーコイン」と呼ばれることもあります。

モナコインは「ワタナベ氏」により開発され、2ちゃんねるの掲示板上でリリースされました。

ただ、ワタナベ氏の身の上は、不詳です。

モナコインの総発行枚数は1億枚を超えています。

発行済み枚数が約1600万枚(最大で2100万枚)のビットコイン(bitcoin)に比べると、5倍近い枚数が発行される予定です。

独自通貨 MONA
開発者 Mr.Watanabe
開発組織 Monacoinproject
コンセンサス
アルゴリズム
Proof of Work
総発行量 105,120,000
半減期 約3年毎
(次回は2020年)
時価総額 382億円(74位)
リリース 2014年1月1日
  1. 送金にかかる時間が短い
  2. 世界で初めてSegwitを採用
  3. ファンに愛されている
  4. 対DCR間のアトミックスワップに成功

モナコイン(monacoin)は上記のような特徴を持っています。

それぞれ詳しくご説明いたします。

モナコイン(monacoin)は、ライトコインをベースにつくられており、送金時間が早いことが大きな特徴です。

取引が完了するには、マイニングという計算作業により、取引データがブロックに格納される必要があります。

また、1つのブロックを生成するのにかかる時間は、各通貨により異なる場合があります。

  MONA BTC LTC
ブロック生成スピード 約90秒 約600秒 約150秒
コンセンサスアルゴリズム PoW PoW PoW
市場供給量
(2018年1月現在)
約5700万mona 約1680万BTC 約5500万LTC
総発行枚数 1億5,120万mona 2100万枚 8,400万枚

モナコイン(monacoin)のブロック生成時間は約90秒と、ライトコインとくらべても短く、より決済向きの通貨といえるでしょう。

もっとも、ブロック生成時間の短さは、ブロックチェーンに記録された取引履歴の正当性のチェックがおろそかになるリスクと背中合わせである点に注意が必要です。

モナコイン(monacoin)は、2017年3月に世界で初めてSegWitと呼ばれる技術を採用したことでも知られてます

SegWitとは、取引データの改ざんへの対策と、1ブロックに格納できる取引量を増加を同時に実現できる技術です。

Segwitはもともと、ビットコインが抱える、トランザクション展性(マリアビリティ)と呼ばれる脆弱性の解決策として考案されました。

ここでは詳しく掘り下げませんが、トランザクション展性とは、取引データの署名をハッカーが改ざん可能なことを指します。

SegWitは、このハッカーが改ざん可能な署名の部分を、ブロックから分離させることで、トランザクション展性を解決する技術です。

同時に、SegWitはスケーラビリティ問題という問題への解決策としても、期待されていました。

スケーラビリティ問題は、ビットコインの取引量が増加し、ブロックサイズの上限に達してしまうことで、送金の遅延や、遅延による手数料の高騰が起きることです。

SegWitで、署名部分を分離すると、従来よりもブロック内に取り込める取引データを増やすことが可能になるのです。

ブロックの取引データ

この署名の部分をブロックから分離して、Witness領域と呼ばれる別の場所で管理する技術が、Segwit(Segrated Witness)です。

ブロックの取引データ

署名を分離することで、ブロック内の空いた領域に取引データを入れることが可能になります。

そのため、1ブロックで処理できる取引データが増えます。

ビットコインがSegWitをすぐに採用できなかった理由

一見、SegWitは2つの問題を解決する革新的な解決策に見えます。

ただ、スケーラビリティ問題を本質的には解決できない可能性があることや、複雑な仕様がビットコインのコードに今後も残ってしまう懸念から、ビットコインコミュニティはSegWitの採用で合意できずにいました。

SegWitの合意でビットコインコミュニティが対立しているうちに、モナコイン(monacoin)はコミュニティの合意を得て、世界で初めてSegWitを導入するに至ります。

モナコイン(monacoin)の愛好者は、2ちゃんねるをベースとして繋がっており、コミケや秋葉原といったリアルの場でも密接に結びついていて、モナコインコミュニティとしての経済圏を形成しているのです。

コミケ会場では、モナコインのファンブースが定期的に同人誌が発行されているほか、他の一般的なマンガやアニメなどのファンブースでもモナコイン決済が進んでいます。

モナコインを象徴する少女キャラクター「モナコインちゃん」も、モナコイン黎明期である2014年2月には、Web上のコンペによって誕生しており、その後もさまざまな絵師が思い思いに描いています。

モナコインちゃん

前述の「モナ神社」も、モナコイン(monacoin)を決済手段にした単なる個人的な土地取引で終わらせず、「モナコインのため、地方の土地を有効活用する」という方向で、コミュニティ全体の盛り上がりのために利用されたからこそ、誕生した新たな価値といえるでしょう。

モナコインの価格が高騰していた2017年10月には、モナコインの個人投資家が身銭を切り、秋葉原のビル壁面に設置された大型モニターに、モナコインの動画広告が1週間流されました。この動画もコミュニティの有志によって制作されたものです。

また、このときには「リアルモナコイン」と題されたコイン型の模型も配布されています。図案にモナコインちゃんがあしらわれており、さらに注目度を高めました。

モナコインは、ネット掲示板の匿名コミュニティから生まれた仮想通貨ですが、むしろ現実のイベントを通じて存在感や実用性を増している特長がみられます

モナコイン(monacoin)の最後の特徴として、対DCR(仮想通貨Decred)間のアトミックスワップを成功させている点が挙げられます。

アトミックスワップとは、取引所など第三者の仲介がなくとも、仮想通貨の交換を安全に行なうことができる仕組みです。

この技術を導入しているのはBTCやLTCの限られた通貨だけであり、モナコインがこの技術の導入に成功させているのは驚くべきことでしょう。

ちなみに、SegWitを導入に貢献された、脇Pさんという方がアトミックスワップの導入も行ったとされています。

アトミックスワップの仕組みに関する説明は、下の図解をご覧ください。

アトミックスワップ①

アトミックスワップ②

アトミックスワップ③

アトミックスワップ④

アトミックスワップ⑤

  • 投げ銭
  • 店舗でのモナコイン決済導入
  • monappy(ウォレット兼オンラインストア)

投げ銭

早くから普及したのが、少額の通貨をお礼や評価として支払う「投げ銭(投げmona)」のプラットフォームです。SNSの「いいね!」に経済価値を付与する試みが、2014年の段階から進んでいました。

中でも有名なのがAsk Monaと呼ばれる掲示板サイトです。おもしろい投稿や役に立つ投稿に、感謝のチップとして気軽にモナコイン(monacoin)を投げ銭できる仕組みです。

このAsk Monaからも、モナコインに関する興味深い企画がいくつも誕生しました。

また、Twitter上でも「投げmona」ができるようになるサービスとしてtipmona(チップモナ)があります。

Twitterのアカウントを持っていて「@tipmona tip (ユーザー名) (数量)」という、コマンドをツイートするだけで、好きな量のモナコイン(monacoin)を好きな相手へ送れるという画期的な仕組みです。

(モナコインを送る前に、モナコインを指定のアドレスに預ける必要があります)

面白いツイートをした人に、そのまま投げmonaできるというわけです。

また、@tipmonaアカウントへのリプライで、そのアドレスに預けたモナコインの入出金や残高照会が可能です。

店舗でのモナコイン決済導入

東京秋葉原のパソコンショップ「ark」や「天空のメイドカフェ プリモプリマ」は実店舗でモナコイン決済に対応している店舗です。

日本のネット文化黎明期の中心地でもある、秋葉原での店舗決済導入は、モナコイン(monacoin)らしい使われ方といえるでしょう。

monappy(ウォレット兼オンラインストア)

monappy(モナッピー)は、モナコイン(monacoin)のオンラインウォレット兼、オンラインストアです。

「貯めるウォレットより使うウォレット」がmonappyのコンセプトです。

ゲーム、ユーザーが書いた記事、絵や写真、商品購入など、さまざまなコンテンツが用意されており、まさにモナコイン経済圏を成立させているといえます。

また、モナオクという、家電やコンピュータ関連の商品が多く出品されるネットのオークションもモナコイン決済に対応しています。

「モナオク!」では、とある別荘地が出品され、32,001monaで落札されたことがあります

この土地には、まもなく祠が設置されて「モナ神社」と命名され、モナコイン愛好家にとっての聖地となります。

monacoin-chart

引用元:Coingecko

モナコイン(monacoin)が大きく値上がりしたタイミングとその要因

  • ①2014年8月1日
    モナコインの取引所etwingをZaifが買収する可能性
  • ②2017年4月
    世界発のSegWit実装
  • ③2017年10月
    bitFlyerへの上場
  • ④2017年12月
    相場全体の盛り上がりの影響か(bitFlyerのアメリカ進出?著名な資産家の影響?)

①2014年8月

2014年8月1日、モナコイン(monacoin)は最初の高騰を見せ、前月5~15円に対し、一時75円の値をつけました。

堀江貴文氏がアドバイザー7月に参加したテックビューロ社(現Zaifの運営元)が、ビットコイン、モナコイン取引所のetwingに対して、買収を含む何らかのアクションを起こすとみられていたことが一因です。

最終的にetwingは買収され、改修を加えたうえで、2015年3月4日にZaif Exchageとしてスタートしました。

また、7月7日テレビ東京系列のビジネス情報番組「ワールドビジネスサテライト」でモナコインが特集されており、世間からの認知も高まった状態だったといえます。

②2017年4月

その後は再度価格は下がり、10円前後を停滞する時期が2年以上続きます。

しかし、2017年4月に世界初のSegwit実装のニュースが入ったことから、再び急騰します。

また、6~7月のビットコイン価格低迷で、一時的な避難先としてモナコインが買われたとも言われています。

③2017年10月

同年10月に国内最大手のbitFlyerに、モナコイン(monacoin)が上場します。

それを受け、一時550円の値をつけ。2014年8月当時の最高値を大幅に更新します。

④2017年12月

2017年12月、一気に約2000円近くまでモナコインは高騰します。

12月、仮想通貨市場全体が盛り上がりをみせており、各アルトコインが軒並み最高値を更新していた時期でもあります。

そのため、モナコインの価格上昇も、外部要因にあったと考えられそうです。

モナコイン(monacoin)は、ビットコイン(bitcoin)やライトコイン(litecoin)と同様に、Proof of Works(PoW:プルーフ・オブ・ワーク)という合意形成のアルゴリズムを採用しています。

中央管理者がいないブロックチェーンという仕組みにおいて、ブロックを生成する人を選び、そのブロックの生成に問題がないか、改ざんされていないかをチェックする役割があります。

PoWにて、ブロックを生成するために膨大な計算を行なうことをマイニングと呼び、いちばん計算を解いた人が、報酬を得ることができます

また、モナコインは、ビットコインマイニングでは主流のマイニング専用機ASICに対して、反対の立場を採っています。

ASICは高価であり、購入する余裕がある資産家ばかりがマイニングに参加するのでなく、普通のPCしか持たない一般の人も、モナコインのマイニングに参加できるようなアルゴリズムを開発しています。

PoW(マイニング)

【プールマイニング】モナコイン

単独で行なうソロマイニングより、複数のマイナーの計算力を集めて行なうプールマイニング」のほうが、マイニングの成功確率は高くなります。

報酬は提供して計算力に応じて山分けになるため、一度に得られる配当は少額ですが、着実に報酬を稼ぐマイニング方法といえます。

マイニングプール

モナコイン(monacoin)で代表的なマイニングプールには、元祖モナコイン採掘場として知られるVIP Poolや、Mona.suprnova.ccがあります。

また、温水プールという、モナコインらしい、ネタ的なマイニングプールも存在しています。

マイニング報酬の分配方法がシンプルで、普段使いのPCをたまにマイニングに使うようなライトユーザーに向きのマイニングプールです。

  取引所名 MONAの売買方法 取引手数料
bitFlyer 販売所
Zaif 販売所、取引所 -0.01%
bitbank 取引所 -0.05%
fisco 販売所、取引所 0%

①bitFlyer(ビットフライヤー)

bifFlyer(ビットフライヤー)は、日本を代表する仮想通貨取引所です。

bifFlyerは、米国や欧州にも世界展開しています。

ユーザー数も多く、流動性が高い点が大きなメリットといえます。

ただ、bitFlyerは、bitFlyerとの売買である、販売所でのみ購入が可能です。

②Zaif(ザイフ)

Zaifの前身は、世界最初のモナコイン(monacoin)取引所だったetwingsです。

現在もモナコインの取引高では、世界でも有数の取引所です。国内最大級のICOプラットフォームである「COMSA」を運営する、大坂のテックビューロ社が展開しています。

Zaifのサイト上では、ビットコインやネム、イーサリアムと並ぶ「主要通貨」のひとつとして、モナコインがリストアップされており、利用者同士での板取引ができます。

さらに、ザイフのモナコイン取引手数料は「-0.01%」です。

つまり、手数料を支払うのでなく、むしろ仮想通貨を受け取ることができます。集客のための、一時的なキャンペーンの可能性もあるので、終了期限に注意が必要です。

③bitbank、④fisco

bitbank(ビットバンク)や、fisco(フィスコ)仮想通貨取引所でも、モナコインを板取引で取得することができます。

特にビットバンクは、モナコインの取引手数料を「マイナス0.05%」と設定しており、手数料だけみると、ご紹介した中で一番おすすめといえます。

fiscoの特筆すべき点として、Zaifの取引システムを利用した取引所であり、取引方法や画面がZaifと似ている点が挙げられます。

また、fisco独自のトークンも発行している点も大きな特徴です。

モナコイン(monacoin)は、第一印象のおふざけ感に反して、SegWitの初めての導入など、技術的に優れた部分があることをご紹介しました。

その一方で、人々から愛され、あの手この手で活用していこう、そして世間に広めていこうと、愛好家たちが楽しみながら情熱を注いでいます。そんな温かい魅力も兼ね備えた仮想通貨です。

tipmonaなどの「投げ銭」や、店舗での決済導入など、すでに実用されていることも特筆すべき点でした。

その世界観は、他のアルトコインのコピーではない、独自路線を歩むモナコインのオリジナルの価値といえるでしょう。