目次

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  1. 【基本情報】ICOとは
  2. 【IPOとの違い】ICOとは
  3. 【ICOのメリット】ICOとは
  4. 【ICOのデメリット・懸念点】ICOとは
  5. 《2017年》ICO資金調達額ランキング
  6. 【ICO投資の準備-イーサリアムウォレット】ICOとは
  7. 【まとめ】ICOとは
Large ico

仮想通貨を使って、世界中から迅速に資金調達を行うことができるICO

IPO(新規上場株式)と比べて、実施までのハードルが少なく、これからの新しい資金調達の方法として色んな業界から注目を集めています。

また、取引所に上場している通貨以上の成長率が見込め、同様に大きな利益を上げることができる可能性があるのがICO投資です。

ただ、ICOにはそのようなメリットがある反面、注意すべき点もあります。

  • 「ICOとは!?」
  • 「ICOは、大きなリターンがあるって本当?」
  • 「ICO投資を行うときに気をつけることが知りたい!!」
  • 「今までどんなICOがあったの?」

といったことを知りたい方を対象に、ICOについて仮想通貨初心者の方にも分かるように解説していきたいと思います。

ICOとは、企業やプロジェクトが資金調達のために新しく仮想通貨を発行することです。

正式には、「Initial Coin Offering(イニシャル・コイン・オファリング/新規仮想通貨公開)」といいます。

では、ICOでの資金調達はどのように行われるのでしょうか?

発行した仮想通貨(トークン)を販売することを、トークンセールと呼びます。

発行者(企業・プロジェクト)は、新しい仮想通貨である「トークン」を発行し、投資家に購入してもらうことで、資金調達を行ないます。

投資家にとっては、仮想通貨取引所で扱われる前のトークンを、割引価格で手に入れられるメリットがあります。

また、トークンは、一回で売り切るのでなく、何回かに分けて売り出されることもあります。

何回かに分けて売り出すことで、回数毎に世間の認知度があがり、資金調達できる総額が増える可能性があります。

さらに、より世間の注目を集めるため、ICOを大々的に広告で打ち出したり、イメージキャラクターに有名人を起用した例もあります。

ただ、世間の注目を集めることとトークンの信用性・将来性は比例しないことに注意が必要です。

ソフトキャップ/ハードキャップ

トークンセールでは、ソフトキャップハードキャップというものが設定されます。

ソフトキャップは、コインの販売下限枚数を意味し、ソフトキャップに達しなかった場合、ICOは中止になります。

ハードキャップは、コインの販売上限枚数を指します。

ハードキャップに終了した場合、ICOは途中で打ち切りとなります。

プレセール

ICOは、クラウドセールプレセールに分けられることがあります。

この場合、クラウドセールは通常のICOを指し、プレセールは、本格的なICO前のテストを指します。

主に、プレセールはICOまでの資金調達の手段としてや、純粋にICO前のテストとして行われるケースがあるようです。

ICOのトークンの購入に、イーサリアムを使用するケースが多くあります。

新しく仮想通貨を発行するトークンですが、1からシステムを開発するにはコストも時間もかかるでしょう。

また、新しい仮想通貨は、ユーザーが購入した際に、トークンを保管するウォレットを作る必要も生じます。

イーサリアムのトークン発行の枠組みを使用すると、そのような開発を最小限に抑えることが可能です。

多くのICOトークンがイーサリアムのシステムを利用しているため、一度イーサリアムのトークン対応をしたウォレットや取引所では、特別な開発が必要ありません。

そのため、多くのICOは、イーサリアムのシステムを利用して行われ、トークンを入手する際はイーサリアムで購入することが多くなるのです。

ホワイトペーパーとは、元々製品やサービスの機能を開設する文書のことです。

こと仮想通貨領域においては、ICOのプロジェクト内容やトークンについて、企業やプロジェクトの主体が発行した文書を指します。

例えば、ホワイトペーパーには、プロジェクトのビジネスモデル・社会的価値、具体的な実現方法・技術、発行トークン数、開発ロードマップなどが記されています。

資金調達したものの、一切開発せずに会社ごと消えてしまうなど、詐欺的な事例も起きているのが現状です。

ICOで投資を行う場合、最低限でもホワイトペーパーをきちんと読み、同プロジェクトのホワイトペーパーについて言及している人の意見を参考にすべきでしょう。

ICOは、IPO(新規上場株式)から生まれた言葉で、資金調達が1つの目的であるという部分で共通しています。

一方で、異なる点も複数あります。

ICOが、IPOと異なる点は大きく分けて、3点あります。

  1. 仲介者がおらず、ICOの明確な審査基準がない
  2. 投資者が会社の経営に参加しない
  3. 株の代わりにトークンを発行する

①仲介者がおらず、ICOの明確な審査基準がない

ICOは、IPOのようにトークンを発行するための基準やルールがありません。

IPOの場合、まずIPOを行うには、証券会社の設けた基準やルールを満たしている必要があります。

また、営業収支も黒字の期間が続いていないと、信用性を疑われてIPOの許可が下りません。

IPOを行うまでには何年も準備期間が必要ですが、ICOは半年もあれば資金を集めることができます。

IPOする多くの企業は、一定以上の収益を生んでいる必要がありますが、ICOは、プロダクトの開発段階でも、資金調達を行なうことが可能なのです。

②投資者が会社の経営に参加しない

つぎに、ICOでは、トークンを購入した人が、経営に全く関わらないという点が挙げられます。

IPOの場合、株主は持ち株比率に応じて、株主総会での議決権など、経営に参加する権利を得ることができます。

ICOでの資金調達の場合、経営に干渉されず、総会の準備や計画書の提出など煩雑な処理も必要なくなります。

③株の代わりにトークンを発行する

ICOでは、当然ながら、株ではなく、トークン(仮想通貨)を発行する必要があります。

これと引き換えに資金調達を行ないます。

ただ、仮想通貨を発行することが目的ではない企業や個人にとっては、発行のための開発コストが、かなり大きくなってしまいます。

そのような企業や個人の目的を満たすため、イーサリアムでは、0からつくるよりも容易にトークンが発行できる枠組みを用意しています。

共通の枠組みを使用して生み出されたトークンは、ウォレットや取引所などで、管理のための新たなシステム開発を必要としません。

そのため、投資家が購入した後の保管を心配する必要がなく、取引所への上場もしやすいため、発行者にとっては、資金調達がより簡単になります。

ICOで投資(資金調達)するメリットは投資家と、トークン(コイン)の発行者で異なります。

投資家のメリット

  • コインが値上がりすれば大きなリターンを得られる
  • ICO(トークンセール)のタイミングでは、割引された価格で購入可能

まず、ICO時のコインは、株等に比べ、元の値段が低いケースが多いため、大きく価格が跳ね上がることがあります。

ICO後に、仮想通貨取引所で取り扱われて、需要が増えれば、価格も上昇する可能性があるため、大きなリターンを得られる可能性があります。

2017年、Omise Goオミセ・ゴー、通貨単位OMG)は、銀行口座を持たない人でも資金のやり取りを行えることを目的にICOを行いました。

トークンセール時の販売価格は、1OMG=22.48円でした。

2018年1月現在、3000円近くまで価格を上げているので、100倍以上価値が上がったことになります。

もし、トークンセールの段階でOMGを購入していたら、大きなリターンを得ることができたでしょう。

トークンセールの段階の仮想通貨は、割引され、お得に購入できることもあります。

発行者のメリット

  • 世界中から資金調達できる
  • プロダクトの開発段階で資金調達できる
  • 資金調達に対するリスクが少ない

また、ICOを行う企業やプロジェクトは、日本だけでなく世界中の投資家にトークンを販売できるので、非常に大きな資金調達も可能となります。

2017年のEOSというICOでは2億8900万ドル(約318億円)の資金調達を行いました。

また、前述の通り、開発段階での資金調達も可能、かつ資金調達後も経営に干渉されないのは大きなメリットといえます。

詐欺的なトークンも多いのがICOのデメリットです。

  • 投資したICOのプロダクト開発が全く行われない
  • 資金調達を行ったあと、トークンが発行されない

このようなケースもICOでは見られます。

ICOは、IPOのようなハードルがないので、開発中のプロダクトでも資金調達が可能です。

それを悪用し、上記のような詐欺をはたらく、ICOのプロジェクトも発生してしまうのです。

特に、ICOが盛んに行われていた中国では、その事態を重く見てICOを全面禁止にしました。

また、韓国もICOは全面禁止、アメリカもICOのルールを設けるなど、世界的にはICOを規制する方向に動いています。

日本は、まだICO規制はされていないものの、今後何らかの規制がかかる可能性は十分にあります。

SBIグループの総合金融サイトである、モーニングスターは、ICOの格付け事業への参入を発表しています。

今後、ICOの基準の明確化がすすみ、信頼できるプロジェクトの選定が容易になるかもしれません。

ICO詐欺的なトークンも存在するものの、信頼を得て、世界中から多くの資金を集めてICOを成功させた事例も多く誕生したのが、2017年です。

2017年のICOでの資金調達額トップ5は、以下の通りです。

RANK プロジェクト 調達金額
1位 Filecoin(ファイルコイン) 2億5700万ドル(約282億円)
2位 Tezos(テゾス) 2億3200万ドル(約255億円)
3位 EOS(イオス)[STAGE1] 1億8500万ドル(約203億円)
4位 Paragon(パラゴン) 1億8300万ドル(約201億円)
5位 Bancor(バンコール) 1億5300万ドル(約168億円)

参考:coinschedule

Bancor(バンコール)は、「準備金」と「価格を決定するメカニズム」により、仮想通貨取引に流動性をもたらすことを目的に開発されました。

例えば、取引量が少ない、マイナーな仮想通貨であれば、売りたいのに売り手がつかず、ずっと売れないような事態が想定されます。

実際に、VALUなどでは、有名人や経営者のトークンを購入したはいいものの、全く買い手がつかず放置している方も多いのではないのでしょうか。

このような状態を解決するのがBancorのシステムです。

まず、Bancorのシステムを利用すると、トークン発行には準備金が必要になります。

もし買い手がつかない場合は、その準備金にて買い取りが行われます。

つまり、売り手が買い戻してくれる保証の役割なのです。

また、準備金が枯渇しないようにするため、「トークンの価格」「総発行量」「準備金の割合」が常に適切なバランスを保つための「価格決定メカニズム」が導入されています

参考:Bancor Protocol はトークンエコノミーを支える大発明となるか?(前編)(Medium)

Paragon(パラゴン)は、医療大麻の流通に透明性を持たせる目的で開発された、認定大麻管理のプラットフォームです。

生産から販売、処方までの大麻のデータをブロックチェーン上に記載することで、認定された不正な大麻生産を排除することができると考えられています。

参考:PARAGON公式

EOS(イオス)は二度に渡ってICOを行なっており、2回合計で約3億ドルを調達しました。

EOSは、イーサリアムなどと同様に、分散型アプリケーション開発のプラットフォームであり、高速な通信速度が大きな特徴です。

ただ、EOSトークンには、使い道がないことにも注意が必要です。

下記は、EOSの公式サイトからの引用ですが、特に利用用途や権利がないことが記載されています。

むしろ、これだけ利用用途がないことが明記されているにも関わらず、これだけの資金調達ができたことは驚くべきことでしょう。

1.4. EOS Tokens. No Purpose. As mentioned above, the EOS Tokens do not have any rights, uses, purpose, attributes, functionalities or features, express or implied.

EOS.IO

参考:EOS公式

Tezos(テゾス)は、ハードフォークせずに、ブロックチェーンのアップデートを行える、プラットフォームです。

ビットコインやイーサリアムがハードフォークし、2つの通貨に分裂した過去から学び、ハードフォークをセずともシステム修正が可能であるという特徴を備えています。

当時、2億3200万ドルという多額の資金調達に成功しました。

しかしながら、Tezos内の内紛により、トークンが発行されず、投資家たちが集団で訴訟を行なう事態に発展しています。

ICOには、このようなケースもあるため、投資時には十分な注意が必要です。

参考
Tezos公式
TezosのICO訴訟の行方【フィスコ・ビットコインニュース】(REUTERS)

Filecoin(ファイルコイン)は、ブロックチェーン上に構築される、分散型のストレージ市場です。

マイナーは、使用していないストレージを提供することで、Filecoinを得ることができます。

また、利用者は、市場において価格競争が行われた価格で、ストレージを使用することが可能です。

参考:Filecoin公式

日本発のICOとして、124億円を調達したのが、QASH(キャッシュ)です。

QASHのICOは、仮想通貨取引所QUOINEX(コインエクスチェンジ)を運営するQUOINE社が実施しました。

世界の仮想通貨取引に流動性をもたらす目的の、LIQUIDプラットフォームやQUOINE社のその他のプロダクトの、燃料として、QASHは使用されます。

詳しくは下記の記事をご覧ください。

トークンを購入するのにイーサリアムがよく使われるので、イーサリアムのウォレットを事前に用意しておくと便利です。

また、イーサリアムトークン対応のウォレットでないと、トークンを受け取れないケースも多いため、ウォレットは必須でしょう。

主なイーサリアムのウォレットとして下記があります。

  • MyEtherWallet(マイイーサウォレット)
  • Metamask(メタマスク)
  • Mist(ミスト)

まだ、イーサリアムのウォレットを持っていない方は、最もポピュラーなMyEtherWallet(マイイーサウォレット)をおすすめします。

今回は、ICOについて以下を紹介いたしました。

  • ICOの基本情報
  • IPOとの違い
  • ICOのメリット
  • ICOのデメリット・懸念点
  • 2017年のICO資金調達ランキング
  • ICO投資をするのため準備

ICO投資は、上手く行けば大きなリターンが見込めますが、詐欺的な事例も多くあります。

投資を行なう方は、今回説明したホワイトペーパーやICOを行う企業・プロジェクトの信用性をしっかりと確認したうえで、有望なトークンに投資を行うようにしましょう。