目次

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  1. 仮想通貨を安全に管理できるハードウェアウォレット
  2. Ledger Nano S(レジャーナノエス)の基本情報
  3. Ledger Nano S(レジャーナノエス)の特徴
  4. Ledger Nano S(レジャーナノエス)と連携しているウォレット
  5. Ledger Nano S(レジャーナノエス)の今後について
  6. Ledger Nano S(レジャーナノエス)の購入方法と注意点
  7. Ledger Nano S側の初期設定方法
  8. Ledger Nano S(レジャーナノエス)のまとめ
Large ledger nano s fold large

Coincheckから約580億円相当のネム(XEM)が不正アクセスによって紛失した事件をきっかけに、仮想通貨を取引所ではなく自分のウォレットで安全に管理しようという方が増加しています。

中でもこの記事にたどり着いた方は、

「Ledger Nano Sでウォレットを安全に管理したい」
「評判の良いLedger Nano Sの性能を知りたい」
「Ledger Nano Sは他のウォレットと何が違うの?」

など、様々な疑問をお持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、この記事ではハードウェアウォレットのサービス、Ledger Nano Sについて、基本情報や他のウォレットサービスと比較した時の特徴、Ledger Nano Sの購入時の注意点や操作方法など、Ledger Nano Sを購入する前に知っておくべき情報をまとめています。

仮想通貨のウォレットには種類があり、ハードウェアウォレットもその一種で「オフライン下で仮想通貨を管理できる」という特徴があります。

仮想通貨のウォレットの種類がきになるという方は、「ビットコインのウォレットの種類まとめ」で、ビットコインをはじめとする仮想通貨を管理するウォレットの種類をまとめているので、まずはそちらをご覧になることをおすすめします。

画像引用元:Ledger公式:Ledger Nano S

Ledger Nano S(レジャーナノエス)とは、自分が所有する仮想通貨をオフラインで保管可能なハードウェアウォレットです。

価格 79.00€(10,586円)(※1)
15,800円(※2))
対応通貨
(トークン含む)
24種類
販売元 Ledger社(仏)
サイズ 98x18x9(mm)
重量 16.2g
コネクター USB Micro-B 型
梱包物 本体/USBケーブル/リカバリーシート
マルチカレンシー対応(※3)
1台で管理できる通貨数 4~5種類
充電 必要なし

(※1)Ledger社の公式サイトに掲載されていた価格です。カッコ内の円表示は1ユーロ134円として算出したもので、レートは2018年2月6日時点のものです。

(※2)Ledger社の日本正規代理販売店EARTH SHIPの公式サイトに記載されていた価格。

(※3)マルチカレンシー対応とは、複数の通貨をウォレットで管理可能かどうかを示しています。

Ledger Nano Sは、ビットコイン、ライトコイン、イーサリアムなど後述する27種類の通貨に対応しており(2018年2月6日現在)、一台のハードウェアウォレット内で複数種類の通貨が管理可能です。

次にLedger Nano Sの本体価格について、他の主要なハードウェアウォレットと比較してみましょう。

  価格
Ledger Nano S(レジャーナノエス) 10,586円(79.00€)
TREZOR(トレザー) 12,104円(€89)
Keepkey(キープキー) 13,932円($129)

上記の表では、1ユーロ134円、1ドルを108円として算出しています(レートは2018年2月6日時点)。

また、価格欄のカッコ内表記は、各公式ホームページの記載通りとします。

Ledger Nano Sは、TREZORと比較して1,518円、Keepkeyと比較して8,726円安い価格で購入できます。

このことから、主要ハードウェアウォレットの中では、割安であることが分かります。

Ledger Nano Sの特徴は以下の通りです。

メリット

  1. 対応通貨の種類が豊富
  2. リップル(XRP)に対応している
  3. PIN シャッフル機能

デメリット

  1. アカウントの使い分けができない
  2. ネム(XEM)に対応していない

では、詳細をそれぞれご紹介します。

Ldger Nano Sの対応している仮想通貨は、トークンも含めて以下の24種類です(2018年2月時点)。

Ledger Nano S公式サイトのCryptocurrenciesで、最新情報の確認ができます。

Bitcoin (BTC) Bitcoin Cash (BCH) Bitcoin Gold (BTG)
Ethereum (ETH) Ethereum Classic (ETC) Litecoin (LTC)
Dogecoin (DOGE) Zcash (ZEC) Ripple(XRP)
Dash (DASH) Stratis (STRAT) Komodo (KMD)
Ark (ARK) Expanse (EXP) Ubiq (UBQ)
Vertcoin (VTC) Viacoin (VIA) PivX (PIVX)
Neo (NEO) Stealthcoin (XST) Stellar (XLM)
Hcash (HSR) Digibyte (DGB) Qtum (QTUM)

Ledger Nano S同様、TREZOR(トレザー)もビットコインやイーサリアムなど時価総額の大きい主要銘柄は取り扱っており、イーサリアム系のトークンに対応している点でも共通しています。

しかし、次の段落でご紹介するようにLedger Nano SにはTREZORには対応していない主要通貨を管理しているというメリットがあります。

上述したとおりLedger Nano Sは対応通貨の種類の豊富さが特徴に挙げられますが、特に、ビットコイン、イーサリアムに次いで時価総額3位の仮想通貨Ripple(XRP)の取り扱いがあるかどうかを気にされている方が多いのではないでしょうか。

2018年2月時点で、Ripple(XRP)を管理できるハードウェアウォレットはLedger Nano S/Ledger Blueのみです。

このように、多くの取引所で取り扱われているコインであってもハードウェアウォレットによって取り扱っているかどうかは異なりますので、ハードウェアウォレット購入前には必ず公式ホームページで対応通貨の最新情報を得ることをおすすめします。

※Ledger Blueとは、Ledger社が提供するタブレット型のハードウェアウォレットで現在、在庫切れとなっています。

Ledger Nano SにはPIN シャッフル機能が搭載されています。

ハードウェアウォレットは、オフライン下で仮想通貨を管理するためハッキング耐性はあるのですが、Ledger Nano Sを使用するために必要なPINコードが手元の動きから、第三者に解読されてしまうというリスクがあります。

Ledger Nano SではPINシャッフル機能で、表示される文字の順番をシャッフルすることで、手元の動きからPINコードを読み取れないようにしています。

※TREZORにも、似たような機能はあります

次に、Ledger Nano Sのデメリットについても見ていきましょう。

ハードウェアウォレット内でアカウントを使い分けることができれば、たとえば「マイニングの受け取り用口座」「決済の時に使う口座」「寄付されたコインの口座」など、用途別での管理が可能です。

しかし、現状Ledger Nano Sで複数アカウントを使い分けることができません。

同じハードウェアウォレットのTREZORでは、通貨ごとに最大10個のアカウントが作成可能なので、この点はLedger Nano Sのデメリットといえるのではないでしょうか。

メリットの項目で「Ripple(XRP)に対応していること」を挙げましたが、デメリットとしては時価総額上位にランクインしているNEM(XEM)への対応がないことです。

2018年2月時点で、NEM(XEM)を管理できるハードウェアウォレットはTREZORのみです。

日本国内では、XEM決済を導入している「nembar」の開店や、XEMを活用したフリーマーケット「nemket」の開催など、XEMは人気の通貨です。

加えて、CoincheckのNEM(XEM)の紛失騒動を受け、NEMをハードウェアウォレットで安全に管理したいという方には、Ledger Nano Sではなく、TREZORの方がおすすめです。

Ledger Nano Sは、2018年2月時点で、以下の9種類のウォレットと連携することが可能です。

  • Ledger Wallet Bitcoin
    →ビットコインに対応したLedger社のウォレット
  • Ledger Wallet Ethereum
    →イーサリアムに対応したLedger社のウォレット
  • Ledger Wallet Ripple
    →リップルに対応したLedger社のウォレット
  • Copay
    →マルチシグに対応したウォレット
  • Electrum
    →ビットコインに対応したデスクトップウォレット
  • Mycelium
    →「Best Mobile App」賞を受賞したウォレット
  • MyEtherWallet
    →イーサリアム+ERC20に対応したウォレット
  • GreeenBits
    →ビットコインに対応したAndroidウォレット
  • BitGo
    →マルチカレンシー対応ウォレット

ウォレットが連携していると

  • 残高確認
  • 通貨の送金
  • 通貨の受け取り

などの操作が取引所を介さず、ウォレット間で直接可能となります。

また、Ledger Nano Sでは、連携しているウォレットが対応している仮想通貨やトークンなら、管理が可能です。

例えばLedger Nano SにはERC20トークンの操作管理画面がありませんが、MyEtherWalletを活用することで管理することができます。

具体的な連携手順を見ていきましょう。

  1. Ledger Nano SをUSBケーブルでパソコンに接続します
  2. Ledger Nano S本体でコンタクトデータ、ブラウザサポートの設定をYESに変更しておきます
  3. MyEtherWalletのサイトにアクセスします
  4. 画面上部のメニューから「Ether/トークンの送出」のページを開き、Ledger Walletにチェックを入れます
  5. MyEtherWalletの画面で、HD derivation pathと操作したいアドレスを選択します
  6. MyEtherWalletの画面で、「お財布をアンロック」をクリックします
  7. Ether/トークンの送出画面に切り替わりますので、ここから残高の確認や通貨の送金ができます

以上、2018年2月時点でLedger Nano Sと連携可能なウォレットについてご紹介しました。

次の段落では、Ledger Nano Sのロードマップを参考に今後対応予定の通貨などをご紹介します。

Ledger Roadmapのページでは、ユーザーのコメントや投票結果を、今後の開発やアップデートの計画に反映させているのです。

現在、Ledger Nano Sが対応している仮想通貨Ripple (XRP) も、このロードマップ上で多くの投票を受けて、「高い需要がある」と見込まれ、昨年5月に対応されたものと考えられます。

Celebrating the latest major price rally on XRP, and due to high demand, we are excited to announce immediate availability of XRP support of all Nano S and Blue units.

Ledger announces XRP support on Nano S and Blue

このことからも、ロードマップ上で多くの票や賛成意見を集めてい計画については、今後実装されることが期待できるのではないでしょうか。

最近では、特に、以下の計画に注目が集まっているようです。

  • Monero(XMR)の取り扱い
  • Decred(DCR)の取り扱い
  • ledgerwallet.com上でのETHでの支払い

ロードマップは、Ledger Nano Sの今後の対応通貨やアップデートについて知る手がかりとなるので、気になる方は、ご覧になることをおすすめします。

ここまで記事をご覧の方で、Ledger Nano Sを購入したいという方もいらっしゃるかもしれませんね。

次の段落では、Ledger Nano Sの購入方法と購入する際の注意点についてご紹介します。

Ledger Nano Sは、 Amazonやフリーマーケットで購入することも可能ですが、Ledger Nano S公式ホームページまたは正規代理店から購入することをおすすめします。

購入時の注意点

  1. 中古品を買わない
  2. 販売元をチェックする

中古で購入した場合、売り手側が悪意ある人物の場合、ウォレットに細工がされウォレットで管理する仮想通貨(秘密鍵)が盗まれてしまう場合があります。

Ledger Nano Sを購入する際は、新品かつ公式サイトが販売しているウォレットを購入することを推奨いたします。

Amazonで購入を検討している方もいらっしゃるかと思いますが、販売元の確認やリスクが存在することを忘れないでください。

日本ブロックチェーン協会のアドバイザーを務める大石哲之氏も自身のブログ「ビットコイン研究所」でハードウェアウォレットを購入する際の注意喚起をしています。

ビットコイン研究所ブログ:【注意喚起】ハードウェアウォレットをAMAZONで買う危険性

ここまでで、Ledger Nano Sの基本情報や特徴などについてご紹介しましたが、次の段落ではLedger Nano S購入後の初期設定方法についてご紹介します。

Ledger Nano S購入後、以下の2つの設定を行う必要があります。

  1. PINコード設定
  2. リカバリーフレーズ設定

※リカバリーフレーズは、データ復元時に必要なので、同封されているリカバリーフレーズメモ用紙に記載し管理しておきましょう。

まずPINコードの設定については、以下の3ステップで完了します。

  1. Ledger Nano Sとパソコンを接続し本体電源をオンにする
  2. 任意の数字4桁~8桁でPINコードを設定
  3. 設定したPINコードを再入力

PINコードの設定を終えたら、次にリカバリーフレーズの設定です。

リカバリーフレーズの設定は、以下の3ステップで完了します。

  1. Ledger Nano Sの画面に24個の英単語がランダムに表示される
  2. 表示された24単語を1つずつメモしていく
  3. 質問画面が数回表示されるので、対応する番号の英単語を入力する

以上で、リカバリーフレーズの設定は完了です。

PINコードとリカバリーフレーズの設定がどちらも終わった段階で、初期設定は完了となります。

今首魁させていただいた手順は、Ledger日本代理店の公式ホームページ内「操作動画」というページに掲載されている動画でも確認できます。

音声は英語ですが日本語の字幕が付いていますので、実際の画面を見て手順を把握したい、という方はぜひこちらをご参考ください。

以上、Ledger Nano Sの特徴や設定方法、使い方について見てきました。

仮想通貨のウォレットには複数の種類があるのですが、中でも仮想通貨オフラインで管理するハードウェアウォレットは他に比べて比較的安全な手段といわれています。

ハードウェアウォレットは管理用のウォレットとしては評価が高いのですが、決済や投資など、普段使いに適しているとはいい難いです。

仮想通貨ウォレットには用途に応じ、「管理用」と「普段使い用」のウォレットに大別できるのですが、今回紹介したLedger Nano Sは資産の管理方法の一つとして使用を検討してみるにはおすすめです。

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