目次

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  1. ビットコインキャンディ(CDY)とは?
  2. ビットコインキャンディ(CDY)の基本情報
  3. ビットコインキャンディ(CDY)の誕生の経緯
  4. ビットコインキャンディ(CDY)の特徴
  5. ビットコインキャンディ(CDY)の今後の対応
  6. ビットコインキャンディ(CDY)の取扱取引所・ウォレット
  7. ビットコインキャンディ(CDY)まとめ
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ビットコインキャンディ(CDY)は、2018年1月13日にビットコインキャッシュ (BCH)からのハードフォーク(互換性がなく、ブロックチェーンの永続的な分岐を引き起こす仕様変更)によって誕生しました。

この記事にたどり着いた方は、

『ビットコインキャンディの特徴って何?』
『ビットコインキャッシュと何が違うの?』

などと思われている方も多いと思います。

ビットコインキャンディ(CDY)が誕生した経緯やその特徴、今後の対応などについてご説明していきます。

それでは、まずはビットコインキャンディ(CDY)の基本情報から見ていきましょう。

2018年1月13日にビットコインキャンディ(CDY)は誕生しました。

ビットコインキャンディ(CDY)の発行枚数は210億CDYと非常に多く、ビットコインキャッシュ (BCH)の2100万BCHに対し、1,000倍の発行枚数になります。

通貨名(通貨単位) Bitcoin Candy(CDY)
コンセンサスアルゴリズム PoW(Equihash)
公開日 2018年1月13日
総発行枚数 210億CDY
公式サイト 【BicoinCandy】

次に、ビットコインキャンディ(CDY)の誕生の経緯をご紹介します。

ビットコインキャンディ(CDY)は、ビットコインキャッシュ (BCH)からハードフォークで誕生した仮想通貨です。

まずはビットコインキャッシュ (BCH)の概要を確認したのち、ビットコインキャンディ(CDY)が誕生した理由を確認してみましょう。

ビットコインキャッシュ (BCH)は、2017年8月1日に誕生した仮想通貨です。
こちらもビットコイン(BTC)からのハードフォークで誕生しました。

ビットコインキャッシュ (BCH)は、少額決済をより快適に利用できるような仮想通貨を目指しています。
そのため、ビットコイン(BTC)よりも、より取引スピードを重視した機能を持っていると言えます。

特徴は以下のとおりです。

  • ブロックサイズを8MBに拡大
    ブロックサイズが1MBのビットコイン(BTC)では、取引量の増加からトランザクション(取引データ)の詰まりが問題となっていたため、ビットコインキャッシュ (BCH)はブロックサイズを8MBに拡大させました。
  • DAAの導入
    マイニングの難易度を調整するシステムです。(ハッシュレートが安定しているときの、突然の難易度調整を避けるなど)
  • SIGHASH_FORKIDフラグという署名形式
    ビットコイン(BTC)とビットコインキャッシュ (BCH)を区別して二重送金を防ぎ、セキュリティの向上などに寄与しています。

より幅広く利用されるよう、今後もブロックサイズの拡大やブロック生成時間の短縮など、アップグレードを重ねていく予定であることを発表しています。

(ビットコインキャッシュ (BCH)の詳細については、以下の記事を参照ください)

これは推測ですが、ビットコインキャンディ (CDY)は、仮想通貨取引所「CoinEx」の集客手段として誕生させた通貨である可能性が考えられます。

「CoinEx」とは、中国の大手マイニングプール(集団でマイニングを行うコミュニティ)であったViaBTC社が、2017年12月にイギリスに設立した仮想通貨取引所です。

昨年9月に発表された、仮想通貨に関する中国の規制(手数料なしでの取引禁止、ICOを凍結、取引所を全面的に閉鎖など)により、ViaBTC社は国内での取引所の運営と、マイニング事業を撤退します。(※1)
そして「CoinEx」をイギリスで設立しました。

ビットコインキャンディ (CDY)は、2018年1月にCoinEx内でのみ、所有するBCHの枚数に応じて配布されています。(※2)
このことから、CoinExへユーザーを集める手段として、ViaBTC社がビットコインキャンディ (CDY)を誕生させた可能性があると考えられます。

また、ビットコインキャッシュ (BCH)はViaBTC社が主導で誕生させた通貨であり、CoinExで取り扱っている基軸通貨(※3)はビットコインキャッシュ(BCH)のみです。
ビットコインキャンディ (CDY)の誕生は、ビットコインキャッシュ (BCH)の価値を高める目的でもあった可能性も考えられるのではないでしょうか。

(※1)ViaBTC社のマイニング事業撤退について「ViaBTC Announces Shutdown of Crypto Mining Contract Market」
(※2)BCH Hard Fork - Bitcoin Candy Online for Trading on Jan 13th
(※3)BCHの基軸通貨とは、BTC/BCH、ETH/BCHなど「BCH建て」で取引することです。

次に、ビットコインキャンディ(CDY)の特徴をご紹介します。

  1. 量子コンピュータ対策を実施
  2. ブロックの生成時間短縮
  3. GPUマイニング

それでは詳しく見てみましょう。

ビットコインキャンディ(CDY)は、量子コンピュータへの対策を講じることを発表しています。

量子コンピュータとは、量子力学的原理を用いた新しいコンピュータのことで、従来のコンピュータよりも1億倍の高速計算処理能力を有していると言われています。

現在はまだ開発段階ではあるものの、5〜10年後には実用化される可能性があると言われ、ビットコインキャッシュ(BCH)のみではなく、ブロックチェーンの最大の敵として仮想通貨全体に危機感を与えています。

では、その量子コンピュータは仮想通貨にどのような影響をもたらすのでしょうか。

  • 51%攻撃
    ビットコインの意思決定は、計算処理能力によって決まることが定められています。
    量子コンピュータの高速計算処理によってマイニングの50%以上を占有してしまうと、不正取引や改ざん、特定の取引の妨害が可能になります。
  • 秘密鍵の解読
    取引データの中には公開鍵(取引データを暗号化する鍵)と秘密鍵(暗号化されたデータを復号化する鍵)があります。
    公開鍵は秘密鍵から生成されますが、公開鍵から秘密鍵を割り出すには膨大な計算処理が必要となり、不可能に近いです。
    しかし量子コンピュータは秘密鍵を解読できる可能性があり、コインを盗まれたり悪用される可能性があります。

ビットコインキャンディ (CDY)はこのような量子コンピュータによる攻撃を防ぐために、2018年7月に耐量子アルゴリズムを搭載する予定であることを発表しています。
(詳しい仕組みはまだ公表されていません)

他に量子対策をしている仮想通貨は、ADA、IOTA、SHIELD(XSH)などがあり、今後も対策を施す仮想通貨は増えていくものと思われます。

しかし秘密鍵の解読には、量子コンピューターでも多くの計算量を必要とし、相当な時間を要することが考えられるため、改ざんは不可能であるということも言われています。

(「51%攻撃」や「秘密鍵」の詳細については、以下の記事をご参照ください)

ブロックの生成時間は、ビットコイン(BTC)やビットコインキャッシュ (BCH)が約10分であるのに比べ、ビットコインキャンディ(CDY)は2分と短く設定されています。

このブロック生成時間が短いことで、トランザクション(取引データ)の承認時間が短くなり、送金スピードが早くなります。

ビットコイン(BTC)とビットコインキャッシュ (BCH)はマイニングツールがASICなのに対し、ビットコインキャンディ(CDY)ではGPUというマイニングツールを使用しています。

GPUはもともとコンピュータでの画像や動画の高速処理をするための回路で、ゲームやCG制作など多様な使い方ができることが特徴です。
GPUはマイニング用の独自プログラムを開発しており、さまざまな仮想通貨のアルゴリズムに対応しています。

(マイニングツールに関して詳しくは、こちらの記事をご覧ください)

ここまでのまとめとして、ビットコイン(BTC)、ビットコインキャッシュ (BCH)、ビットコインキャンディ(CDY)の3つを比較してみました。

  ビットコイン (BTC) ビットコインキャッシュ (BCH) ビットコインキャンディ(CDY)
コンセンサスアルゴリズム PoW PoW PoW
ブロックサイズ 1MB 8MB 8MB
ブロック生成時間 10分 10分 2分
難易度調整 2週間 DAA DAA
マイニングハードウェア ASIC ASIC GPU

ビットコインキャンディ(CDY)では以下の対応を予定していることを、ロードマップで発表しています。

  • 2018年7月 耐量子アルゴリズムの搭載
  • 2019年 エコロジービルディング

最後に、取扱取引所とウォレットをご紹介します。

ビットコインキャンディ(CDY)が購入できる取引所は現在のところ、CoinExのみです。
【CoinEx 公式ホームページ】

ビットコインキャンディ(CDY)の取扱が予定されている取引所も公表されており、今後取引可能な取引所が増えることが予想されます。

また、ビットコインキャンディ(CDY)が使用できるウォレットはBitpieというスマホアプリのウォレットです。
【Bitpie 公式ホームページ】

ビットコインキャンディ (CDY)はビットコインキャッシュ (BCH)からのハードフォークで誕生し、以下の特徴があることもわかりました。

  • 量子コンピュータ対策を実施
  • ブロックの生成時間短縮
  • GPUマイニング

現在はCoinExのみでの取扱いですが、今後取扱取引所が増えれば取引高も増えることが予想され、2018年7月に予定されている、耐量子アルゴリズムの導入にも注目が集まりそうです。