目次

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  1. 仮想通貨NEO(ネオ)とは?
  2. 【基本情報】仮想通貨NEO(ネオ)
  3. 【特徴】仮想通貨NEO(ネオ)
  4. 【dApps】NEO(ネオ)
  5. 【取扱取引所/ウォレット】仮想通貨NEO(ネオ)
  6. 【まとめ】仮想通貨NEO(ネオ)
Large neo

NEO(ネオ)とは、スマートエコノミーを作ることを目的に開発される、ブロックチェーンを利用したアプリケーションを開発するためのプラットフォームです。

NEOが目指すスマートエコノミーとは、NEOのブロックチェーン技術を用いて、資産や個人情報、契約などをデジタル化して運用する仕組みのことです。

その特徴と、中国を拠点として開発を進められていることから、中国版イーサリアムとも言われています。

仮想通貨NEOとは、そのNEOのプラットフォーム上で使用される通貨を指しています。

NEOそのものが、システムを動かすプラットフォームを構築するということです。

そんなNEOですが、

NEOとは一体どういう通貨なのか?
中国の仮想通貨規制による影響は問題ないの?
NEOはどこで取引できるの?

といった疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。

この記事では、NEOの基本情報から特徴や中国との関わりについてご説明していきます。

それではさっそく、NEOの基本情報から確認していきましょう。

NEO(ネオ)は2016年に公開され、時価総額は現在7位の仮想通貨です。

通貨名(通貨単位) NEO(NEO)
公開日 2016年10月
発行上限枚数 1億NEO(6,500万NEO発行済み)
ホワイトペーパー 【公式サイト(NEO)】
ホワイトペーパー 【ホワイトペーパー(NEO)】
時価総額 $ 7,385,170,000 (※1)

(※1)2018年2月13日現在(参照元:Cryptocurrency Market

NEO(ネオ)の分配済み枚数は6,500万NEOですが、未分配分のNEOについては、開発や運用、保守などの目的でNEO協議会が所持しています。

そんなNEO(ネオ)ですが、以下の特徴を持っています。

  1. 多言語対応のスマートコントラクトを実装
  2. DBFT(コンセンサスアルゴリズム)
  3. 2種類(NEO/GAS)のトークンが発行されている
  4. 中国の経済圏を築き得る

一つずつ見ていきましょう。

NEO(ネオ)は、スマートコントラクトが実装可能な、分散型アプリケーション(DApps)のプラットフォームです。

スマートコントラクトとは契約の自動化のことで、イーサリアム(ETH)やリスク(LSK)などでも実装することができます。

契約内容を事前に定義しておくことで、契約条件の確認や履行までを中央管理者がいなくとも自動的に実行させることができ、NEO(ネオ)が目指すスマートエコノミーが実現します。

さまざまなプログラミング言語に対応

NEO(ネオ)のスマートコントラクトの特徴の一つとして、さまざまなプログラミング言語に対応していることが挙げられます。

イーサリアム(ETH)のスマートコントラクトには、SolidityやSerpentといった独自のプログラミング言語が使われており、開発者は改めて言語を習得する必要があります。

しかしNEO(ネオ)ではメジャーなJava、Pythonなどのプログラミング言語に対応しており、これは90%以上の開発者がNEOの開発参加が可能であることを意味しています。

具体的にはサポート言語は以下の通りになります。

現在サポートされている言語

  • C#
  • VB.Net
  • F#
  • Java
  • Kotlin

順次サポートする予定の言語

  • C
  • C ++
  • GO
  • Python
  • JavaScript

(参考:NEOホワイトペーパー, スマートコントラクト

つまり開発環境が優れているNEO(ネオ)は、多くの開発者の参加によって、アプリケーションの開発が活性化していくことが期待されます。

次に、NEO(ネオ)の大きな特徴であるコンセンサスアルゴリズム(合意形成)をご説明します。

ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)には現在、PoW(プルーフオブワーク)が採用されていますが、NEO(ネオ)は、DBFTという独自のコンセンサスアルゴリズムを採用しています。

DBFTとはDelegated Byzantine Fault Tolerantの略で、ビザンチン将軍問題(データに信憑性がなく意思決定ができない問題)を解決するためのコンセンサスアルゴリズムです。

(ビザンチン将軍問題の詳細については、以下の記事をご参照ください)

DBFTでは、NEOトークン保有者のコンセンサスを得て、ブロックの生成を行います。
DBFTでブロックが生成されるまでの仕組みを、確認していきましょう。

以下の人々が、それぞれの役割を担っています。

  • NEOトークン保有者
    ブロックチェーンの帳簿係(bookkeeper)を選出する権利を持つ。(NEOトークン保有数が多いほど、bookkeeperを選出できる権利が増す)

  • bookkeeper
    NEOトークン保有者の投票によって選出され、ブロックチェーンの帳簿係の権利を持つ。

まず初めに、NEO(ネオ)のトークン保有者が、bookkeeperと呼ばれるブロックチェーンの帳簿係を投票で複数人選出します。

NEOトークン保有者より選ばれたbookkeeperの中から、ランダムで代表者1 人(ブロックを生成する者)が選ばれ、それ以外の人は投票者(ブロックの妥当性を投票する) になります。

代表者が作成したブロックに対して、投票者から66%以上の合意が得られれば、そのブロックをブロックチェーンに繋ぐことができます。

66%の合意が得られなければ、またランダムで別の代表者が選出され、ブロックを生成して投票をするということを繰り返し行います。

以上がDBFTの仕組みです。

このようなコンセンサスアルゴリズム を採用することで、悪意ある者の裏切りなどによるビザンチン問題を解決しています。

一方、ビットコイン(BTC)などに導入されれているPoWでも、ビザンチン問題の対策は行われています。
(PoWに関する詳細については、以下の記事をご参照ください)

ではなぜ、NEO(ネオ)にはDBFTが採用されたのでしょうか。

膨大な計算処理を要するPoWでは、以下のような問題も抱えていました。

  • マイニングの中央集権化
    ハッシュパワーのあるノードを保有しているマイナーが有利となる。
  • 改ざんされる可能性がある
    悪意ある参加者が計算処理(マイニング)速度の約51%以上を掌握することで改ざんが可能となる。

DBFTはビザンチン問題の他にも、このPoWの課題も同時に解決できる可能性があるのです。

DBFTのメリットとデメリットとともに、その理由を確認してみましょう。

DBFTのメリット/デメリット

DBFTにはPoWの問題点を解決する、以下のメリットがあります。

  • マイニングの中央集権化を防ぐ
    ハッシュパワーや通貨保有量に関係なく、ブロック生成が可能。
  • 改ざんが起こりにくい
    NEOのデジタルアイデンティティ技術(※1)との組み合わせにより、投票者は名前や個人を特定できる情報が公開されている。

(※1)個人、組織、および電子形式の個人情報を分散管理する仕組み。

一方DBFTのデメリットとしては、NEO協議会が一定量のNEOを保持していることで、ブロック生成者を左右できてしまうといった中央集権化も懸念されています。

一部懸念点はあるものの、DBFTも、コンセンサスアルゴリズムを、独自のアプローチで改善しようとしているのです。

NEO(ネオ)は、NEOの他に「GAS(ガス)」というトークンも発行されています。

GAS(ガス)とはNEO(ネオ)を動かすために必要な、ネットワーク上で利用される燃料トークンです。

通貨名(通貨単位) Gas(GAS)
公開日 2017年
発行上限枚数 1億GAS(1500万GAS発行済み)
取扱取引所 Binance/Huobi/Poloniex/KuCoin/OKExなど
時価総額 $ 376,467,62(※1)

(※1)2018年2月13日現在(参照元:Cryptocurrency Market

GAS(ガス)は初期発行量はゼロで、NEO(ネオ)のブロックが生成されるたびに、自動的に発行される通貨です。
最初の年に16%のGAS(ガス)が発行されますが、発行枚数は少しずつ減っていき、約22年かけて1億GASに到達する予定です。

GAS(ガス)の役割

NEOとGASの用途をまとめてみます。

【NEOの用途】

  • ネットワークを管理する権利を表す
  • bookkeeperの投票
  • NEOネットワークパラメータの変更

【GASの用途】

  • ネットワーク管理のための燃料
  • bookkeeperへのインセンティブ

GAS(ガス)は、NEOのプラットフォームを動かすために必要なトークンであり、bookkeeperへの報酬として、GAS(ガス)が支払われます。

GAS(ガス)の入手方法

では、GAS(ガス)はどのようにして入手することができるのでしょうか。

GAS(ガス)を入手する方法は3つあります。

  1. 取引所で購入する方法
    GAS(ガス)の取扱取引所で売買することが可能。
  2. bookkeeperの報酬として受け取る方法
    NEO(ネオ)保有者の投票によってbookkeeperとして選任され、ブロックが承認された段階で報酬としてGASが得られる。
  3. NEO(ネオ)の配当として受け取る方法
    NEO(ネオ)の保有量に応じて、GAS(ガス)が配当として付与される。

GAS(ガス)は海外の取引所(Binance、Huobi、Poloniex、KuCoin、OKEx、Coinnest等)で取り扱いがあるため、購入することができます。

また、NEO(ネオ)の保有量に応じて配当として受け取ることもできますが、取引所によっては付与されないところもあるので注意が必要です。
Binance、KuCoin、Coinnestでは配当の付与があり、NEOのウォレットでもGAS(ガス)を受け取ることができます。

独自の文化を築き発展している中国において、NEO(ネオ)が中国独自のプラットフォームとして発展する可能性があります。

中国は2017年9月に仮想通貨に関する規制(手数料なしでの取引禁止、ICOを凍結、取引所を全面的に閉鎖など)を発表しましたが、ブロックチェーンの技術自体を否定するものではありませんでした。

また、私たちが普段利用しているfacebookやLINEなどのSNSは、中国では規制により使用することができず、代替となるものが国内では発展しています。

仮想通貨NEO(ネオ)も中国国内の大手企業と提携するなど、少しずつ中国独自のプラットフォームとして発展する可能性があります。

NEO(ネオ)は分散型アプリケーションのプラットフォームですが、すでにNEO(ネオ)のプラットフォームを利用したdAppsが、多数リリースされています。

dAppsとは、Decentralized Applicationsの略で、中央管理者がいなくても自立して稼働する、ブロックチェーン技術を利用したアプリケーションのことです。

NEO(ネオ)では2018年2月15日現在、35個のdAppsがリリースされています。

(参照:NEO dApp List

画像で紹介している「NEX」や「AdEx」は分散型取引所と呼ばれる、中央管理者がいなくとも取引所の仕組み利用可能なアプリケーションです。

その他にもIoTやP2Pの電波共有、P2P宅配サービス、ゲームなど、さまざまなジャンルのdAppsがあります。

同様に、イーサリアム(ETH)でも多くのdAppsが存在します。
特に猫の育成ゲーム(Cryptkitties)は大人気となり、イーサリアムの取引量が急激に増え、一時ブロック承認時間に大きな遅延が発生するほどでした。

dAppsの数では、イーサリアムにまだ及ばないものの、すでにいくつものdAppsが生まれているということは、それだけ多くの開発者たちが、プラットフォームとしてのNEO(ネオ)に価値を感じているといえます。 次々とリリースが発表されるNEOのdAppsに、引き続き注目が集まりそうです。

NEOプラットフォームを利用したICO

イーサリアムと同じように、NEO(ネオ)のプラットフォームを利用してICOを行うこともできます。
(ICOとは、プロジェクトがトークンを発行して、そのトークを買ってもらうことで資金調達をすることです)

NEOのプラットフォームでICOを行ない、すでに取引所に上場しているトークン(Nep5 ※1)を一部ご紹介します。

プロジェクト名
(通貨単位)
調達資金 取扱取引所 プロジェクト概要
QLINK (QLC) $19,270,800 Gate.io
KuCoin
TideBit
P2P電波共有
Trinity (TNC) $20,000,000 Gate.io
KuCoin
オフチェーン拡張ソリューション
Zeepin (ZPT) $62,580,000 Gate.io
KuCoin
権利管理、決済システム
THEKEY (TKY) $22,000,000 KuCoin ID認証ツール

今後も22のプロジェクトが、NEOのプラットフォームでのICOを予定しています。 (参照:【NEO GUIDE】

(※1)イーサリアム(ETH)のプラットフォームで開発されたトークンを「ERC20」と呼びますが、NEO(ネオ)で開発されたトークンは「Nep5」と呼びます。Nep5の規格を利用して発行されたトークンは,取引所やウォレットにて、受け入れの際に、個別に開発する必要がなく、共通のコードで対応できるというメリットがあります。

最後に、NEO(ネオ)の取扱取引所とウォレットについてご紹介します。

NEO(ネオ)は国内の仮想通貨取引所では、現在のところ取扱がありません。

Binance、Bitfinex、OKEx、Huobi、KuCoin、Bittrexなどの海外の取引所のみで売買が可能です。

中でもKuCoinでは、NEO(ネオ)を基軸通貨とした売買が可能です。(※1)

(※1)NEOの基軸通貨とは、BTC/NEO、ETH/NEOといった「NEO建て」で取引をすることです。
(KuCoinについては、以下の記事をご参照ください)

NEO(ネオ)とGAS(ガス)が保管できるウォレットはMobile版、Desktop版、Web版といくつか種類があります。

以下から各ウォレットのダウンロードが可能です。

【Client Downloads】

仮想通貨NEO(ネオ)をご紹介しました。

NEO(ネオ)は、資産や個人情報、契約などをデジタル化して運用する、スマートエコノミーの構築を目指しています。

そのため、NEO(ネオ)には以下の特徴があることがわかりました。

  • スマートコントラクトの実装
    多くのプログラミング言語に対応しており、開発参加が容易。
  • DBFT
    NEO保有者の投票により選ばれた者が、ブロック生成やその妥当性を投票して決定するコンセンサスアルゴリズム。
  • 2種類(NEO/GAS)のトークンを発行
    GASとはNEOの燃料トークン。bookkeeperへの報酬やNEOの持分に応じて配布され、送金手数料にも使用が可能。
  • 中国の経済圏を築き得る
    独自の文化を築き、キャッシュレス化を進める中国において、NEOも中国独自のプラットフォームとして発展する可能性がある。

このような特徴から中国の経済圏で発展の可能性があり、NEO(ネオ)の今後の開発が期待されます。