目次

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  1. イーサリアムのマイニングの概要
  2. イーサリアムをマイニングする3つの方法
  3. イーサリアムのマイニング方法①ソロマイニング
  4. イーサリアムマイニング方法②プールマイニング
  5. イーサリアムのマイニング方法③クラウドマイニング
  6. 【まとめ】イーサリアムのマイニング方法の比較表
Large eth

イーサリアムのマイニングとは、送金や決済などの取引データをブロックチェーンに追記するための一連の作業のことで、マイニングを行なった対価に新規発行されるイーサリアム(ETH)が報酬として、支払われます。

この報酬を目的にイーサリアムのマイニングを行おうとしている方は、多いのではないでしょうか。

「イーサリアムのマイニング方法を知りたい」
「イーサリアムのマイニングをやりたい」
「イーサリアムのマイニングって本当に稼げるの…?」

など、様々な疑問をお持ちの方がこの記事にたどり着いたのではないでしょうか。

この記事では、イーサリアムの3つのマイニング方法について、基本情報やメリット・デメリットをご紹介します。

イーサリアムの開発目的や特徴について確認したい方は、下記「イーサリアムとは?」の関連記事からご確認ください。

イーサリアムのマイニングは、大きく分けて以下の3種類があります。

  1. ソロマイニング
  2. プールマイニング
  3. クラウドマイニング

それぞれの方法に、メリットやデメリットがあります。

3種類のマイニング方法について、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

ソロマイニングとは、マイニング専用のICチップやグラフィックボードなどの機材をそろえて個人でマイニング作業を行う方法です。

現在、後述するプールマイニングの影響もあって、ソロマイニングを行って報酬を得ることは極めて困難といわれています。

理由の一つに、資本力のある企業が大規模な設備を投入しマイニング活動に参加したことで、マイニングの競争率が高まったためです。

では、ソロマイニングのメリットとデメリットについて見ていきましょう。

  • マイニングで得た報酬はすべて自分のもの

他人と協力せず単独で行うソロマイニングは、マイニングによって得た報酬を総取りできます。

しかし、先ほども述べたように、ソロマイニングで個人が利益を得られる確率は、極めて低いのが現状です。

ここからは、ソロマイニングのデメリットについて、見ていきます。

  1. マイニング成功の確率が低い
  2. 設備投資のための費用がかかる
  3. 電気代がかかる

マイニング成功の確率が低い

ソロマイニングのデメリットは、他のマイニング方法と比較してマイニング成功の確率、すなわちマイニング報酬をもらえる確率が低いということが挙げられます。

取引所で購入する以外で仮想通貨を手に入れる方法としてマイニングに注目が集まり、個人はもちろんのこと、資本力のある企業が多く参入してきた結果、競争力が高まったことが主な原因です。

イーサリアムのマイニングを成功させるポイントは、性能の高い(計算処理能力の高い)機材を用意できるかにかかっていますが、高性能の機材を準備するには、ある程度の資本力が必要なので、個人の力ではなかなか太刀打ちできないというのが現状です。

設備投資のための費用がかかる

ソロマイニングは後述するクラウドマイニングと異なり、機材などの設備を用意する必要があります。

イーサリアムのマイニングには、グラフィックボード(GPU)の使用がおすすめです。

グラフィックボード(GPU=Graphics Processing Unit)とは、名前からも分かるように、もともと、3DCG(3Dグラフィックス)の描画をする際に必要な計算処理をするための半導体チップです。

このGPUの処理能力が仮想通貨のマイニングにも活用でき、PCに搭載されているCPU以上の性能を発揮するので、利用されるようになりました。

仮想通貨のマイニング専用のグラフィックボード(GPU)にもさまざまな製品がありますが、中でもイーサリアムのマイニングを行うのに相性が良いといわれているのに「Radeon RX」系があります。

例えば、Radeon RX 580という機材です。

2017年9月6日に発売されたRX Vega 56も注目株でしたが、価格帯が10万円前後とRadeon RX 580の倍以上あることと、電力消費量および排熱量の多さがデメリットだとする声もあります。

他のグラフィックボードに比較して「リーズナブル」だと評されることの多いRadeon RX 580の価格帯は、¥46,800~¥52,800です。
参照元:価格コム ※2018年3月2日現時点の情報です。

電気代がかかる

先ほどのグラフィックボード(GPU)の紹介のところでも少し触れましたが、ソロマイニングにかかる設備費用は、機材購入費だけを指すのではありません。

マイニングに必要なマシンを作動し続けるためには、電気代も必要です。

先ほど紹介したRadeon RX 580(250w)を30日間フル稼働させた場合、1か月の電気代は約4,860円です。

年間58,320円の電気代がかかる計算です。

GPUマイニングを行う際、1台ではなく、複数台使用してソロマイニングを行う場合があるので、それだけ電気代がかさみます。

初期設備にかかった費用に電気代を足したコストを上回るだけの報酬を得ることができなければ、赤字になる可能性があるので、注意してください。

ソロマイニングを行う際に必要となるものは以下の通りです。

  1. ウォレット
  2. マイニングソフト

ウォレット

イーサリアム(ETH)を受け取るためには、ウォレットが必要です。

イーサリアムのウォレットには、イーサリアムの公式サイトの「mist」やMyEtherWalletなどがあります。

取引所が管理するウォレットでも報酬を受け取ることは可能ですが、ハッキングや倒産によるイーサリアムの紛失などのリスクを考えると、ウォレットでイーサリアムを管理することがオススメです。

マイニングソフトのダウンロード

マイニングを行うPCに、「MinerGate」や「Ethermine」など、イーサリアム対応のマイニングソフトをダウンロードします。

マイニングソフトの計算処理能力に応じて、報酬額(見込み)は変動します。

  MinerGate(マイナーゲート) Ethermine(イーサマイン)
電気代/月 3,960円 3,960円
報酬/月 19,960円 8,498円
利益/月 16,000円 4,538円

※2018年3月2日時点での比較です。

※上記試算に使用したハッシュレートは、各公式サイトの数値を基にしています。

※MinerGate(マイナーゲート)のハッシュレートを120MH/s、Ethermine(イーサマイン)のハッシュレートを62.5MH/sとして試算しています。

※1kWh単価27円/消費電力200ワット/1ドル106円として計算しています。

参考:GPUマイニング

イーサリアムはCPUとGPUどちらを使ってもマイニングすることが可能ですが、マイニング作業でより有利になるのはGPUです。

  • CPUとは 車で例えるとエンジン、人間の体で例えると頭脳にあたる、コンピューターの中枢を担う部分。 パソコンには必ず搭載されている。 Central Processing Unit(中央処理装置)の略。

また、GPUマイニングをするためには、使用するPCの容量の増設が必要な場合があるので、容量もご確認ください。

以上が、ソロマイニングについてのご説明です。

次に、イーサリアムのマイニング方法の2つ目、プールマイニングについてご説明します。

プールマイニングとは、複数人でコミュニティを形成し、協力してマイニングする方法です。

プールマイニングを行うコミュニティのことを「マイニングプール」といいます。

マイニングが成功して発生した報酬は、プールマイニングに参加した全員で山分けすることになります。

ただし、平等に分配されるわけではありません。

マイニング作業全体のうち、どれぐらいの割合で自分のコンピュータが関わったのか、その「貢献度」によって、報酬の分け前が決まるからです。

よって、できるだけ性能がよく、処理能力の高いマイニングツールを使用した方が、受け取る報酬が増える可能性が高くなります。

プールマイニングのメリットとデメリットについて、詳しく見ていきましょう。

  • 報酬を得られる確率が高い

ソロマイニングと比較すると、報酬を得られる確率が高いのがプールマイニングのメリットです。

プールマイニングは、ソロマイニングと違い、コミュニティ参加者が使用する、全ての計算処理能力を集約してマイニングを行っており、ソロマイニングと比較すると報酬を得られる確率が高いといえます。

  • 得られる報酬が少ない

プールマイニングで得た報酬は、自分が所属するコミュニティの参加者全員と山分けになるため、ソロマイニングと比較して、マイニング成功時に得られる報酬は少なくなります。

また、ソロマイニング同様に、自分のPCを使用してライトコインのマイニングを行なっているため、電気代もかかるので、注意してください。

2018年3月2日時点でのプールマイニング上位ベスト3は以下の通りです。

  1. Ethermine(24.5%)
  2. f2pool(17.8%)
  3. Nanopool(15.1%)

※()内の数字は全体に占める計算処理能力の割合(2018/3/2時点))を表したものです。

マイニングプールの比較表

  Ethermine F2Pool Nanopool
対応通貨 ETH
ETC
Zcash
Ethereum
Bitcoin
Litecoin
Zcash
Siacoin Dash
Ethereum
Ethereum Classic
SiaCoin
Zcash
Monero
Pascal
Elertroneum
ハッシュレート 64.3 TH/s 46.2 TH/s 38.9 TH/s
マイナー数 136,707名 8,000名 94,455名
公式サイト リンク リンク リンク

イーサリアムマイニング全体の4分の1に近いシェアを有するEthermineでマイニングを行った場合、1か月あたりの収益は12,924円となる見込みです。(2018年3月2日時点の試算)

以上が、プールマイニングについてのご説明です。

ここからは、イーサリアムのマイニング方法の3つ目であるクラウドマイニングについて見ていきましょう。

クラウドマイニングとは、マイニングをおこなっている企業や団体に投資することで、マイニングに参加する方法です。

ソロマイニングやプールマイニングとの大きな違いは、自分でマイニングをするのではなく、投資して配当を得る方法だということです。

出資したお金がマイニング活動に使われ、そのマイニングで得られた利益が投資額に応じて得られます。

ソロマイニングやプールマイニングはマイナーの争いが熾烈になったことや、マイニングツールの一定の専門知識が必要で、初心者の方には少々手間がかかる方法です。

クラウドマイニングは、実績のあるマイニング業者に投資し、代わりにマイニング作業を行ってもらえることから、最近注目を集めています。

ここからは、クラウドマイニングのメリットとデメリットについて、ご説明していきます。

  1. 初期の設備投資や機材の維持管理費が不要
  2. 詳しいマイニング知識が不要

設備投資や機材の管理費が不要

ソロマイニング、プールマイニングでは、マイニングを始めるために設備投資や設備の管理費が必要ですが、クラウドマイニングでは、それらが必要ありません。

初期出資は必要ですが、設備に投資する必要はないので、設備のメンテナンスなどをする心配がなく、手間がかからず、電気代も気にする必要がないことがメリットです。

詳しいマイニング知識が不要

クラウドマイニングでは、マイニング業者が提供するプランを選択すれば、マイニングに参加できるため、ソロマイニングやプールマイニングと異なり、マシンの知識やツールの設定など、マイニングを行うための知識が必要ではないこともメリットです。

以上が、クラウドマイニングのメリットです。

次に、クラウドマイニングのデメリット(注意点・危険性)についても見ていきます。

  1. マイニング業者の倒産リスク
  2. 詐欺の可能性がある
  3. 希望のマイニングプランが在庫切れの場合がある

マイニング業者の倒産リスク

万が一、マイニング会社が倒産した場合に、出資したお金が全く返ってこないリスクがあります。

現在は、出資の元本を保証する制度がないので、きちんと倒産のリスクを考慮にいれておく必要があるでしょう。

詐欺の可能性

クラウドマイニングでは、詐欺に巻き込まれないための注意が必要です。

『クラウドマイニングという名目で資金を集めて、実際にはマイニングをしていない』『資金を集めた途端サイトが封鎖される』という事例も報告されています。

クラウドマイニングをする際は、投資先が詐欺の可能性がないか、きちんと確認するほうがよいでしょう。

クラウドマイニングで自分が投資しようとしている業者が詐欺かどうか見極める確実な方法はありませんが、自分の中に注目すべきポイントや基準を持つことは可能です。

  1. 運営者が匿名
  2. 機材やセンターの写真が無い
  3. ハッシュレートの購入に上限がない
  4. 「利益を保証する」発言

参照元:Bitcoinフォーラム

希望のマイニングプランが在庫切れの場合がある

例えば、後述するGenesis Miningのサイトへ行けば、通貨ごとの購入プランを確認することができますが、中には「在庫切れ」と表示されているプランがあります。

これら「在庫切れ」のプランに関しては、希望条件を変更し別のプランや仮想通貨を検討するか、再販を待つことになります。

ただし、ビットコインマイニングの再販プレセールのように、再販したとしてもすぐ完売してしまうこともあり、必ずしも希望のプランが購入できるとは限りません。

以上が、クラウドマイニングの主なデメリットで

クラウドマイニングに参加する手順は、以下の通りです。

  1. アカウントの開設
    →メールアドレスとパスワード設定が基本的に必要
  2. プラン(ハッシュレート)を購入
  3. 報酬の受け取りアドレスを登録

以上が、クラウドマイニングを行うための基本手順となります。

※ハッシュレートとは、マイニング計算速度の単位です。

ハッシュレートの単位は 「H/s(hash/second)」で、「1秒間に何回の計算ができるのか」を示したもので、ハッシュレートが高いほど、マイニングの成功確率が高くなります。

イーサリアム対応のあるクラウドマイニング業者としては、Genesys mining(ジェネシスマイニング)や、Hash Flare(ハッシュフレア)が有名です。

基本情報や特徴については、以下の表をご覧ください。

  Genesys mining Hash Flare
取扱通貨の数
取扱通貨の種類 イーサリアム(ETH)
ビットコイン(BTC)
ダッシュ(DASH)
ライトコイン(LTC)
モネロ(XMR)
ジーキャッシュ(ZEC)
イーサリアム(ETH)
ダッシュ(DASH)
ジーキャッシュ(ZEC)
契約期間 1年
2年
カスタム
1年

なお上記表は各公式サイトをもとにした2018年3月時点の情報であり、プラン内容や契約期間については変更の可能性があります。

イーサリアムのクラウドマイニング業者について詳しく知りたい方は、以下の「イーサリアムのクアウドマイニングとは?」の記事をご覧ください。

以上、イーサリアムのマイニングを行う3つの方法について概要とメリット・デメリットをご紹介してきましたが、これまでの情報をまとめると以下の表のことがいえるのではないでしょうか。

  ソロマイニング プールマイニング クラウドマイニング
方法 個人で行う 複数名で行う 投資
マイニング報酬 高い 低い 投資先による
成功確率 低い 高い
初期設備投資費用 必要 必要 不要
設備メンテナンス費用 必要 必要 不要
メンテナンス知識 必要 必要 不要
電気代負担 必要 必要 不要
新規参入しやすいかどうか

それぞれにメリットがあることをご説明してきましたが、現時点でマイニング初心者やが参入しやすい方法は、クラウドマイニングです。

ただし、クラウドマイニングにも投資先の詐欺や倒産、希望プランが在庫切れの場合があります。

マイニング知識やコストに対する資力などを鑑み、自分にあった最適なイーサリアムのマイニング方法を見つけてください。