目次

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  1. NEO(ネオ)/dApps(ダップス)とは?
  2. NEO(ネオ)の主なdApps
  3. NEO(ネオ)とイーサリアム(Ethereum)のdAppsの比較
  4. dAppsを利用する方法
  5. NEO(ネオ)dApps まとめ
  6. ブロックチェーンを利用した分散型アプリケーションが作れる
Large neodapps

仮想通貨NEO(ネオ)は、中国を拠点として開発される、分散型アプリケーション(dApps)のプラットフォームです。

分散型アプリケーションdAppsとは、Decentralized Applicationsの略で、中央管理者がいなくても自律して稼働する、ブロックチェーン技術を利用したアプリケーションのことです。

NEOではすでに37個のdAppsがリリースされています。
dAppsのプラットフォームであるNEOは、dAppsを稼働させてそれを多くの人に利用してもらうことで、NEOの価値は高まっていくということになります。

この記事にたどり着いた方の中には、

「NEOにはどんなdAppsがあるのか?」
「dAppsの開発状況を知りたい」

と疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。

本記事では、NEOからリリースされた主なdAppsをいくつかご紹介し、イーサリアムでも開発されているdAppsの特徴と比較をしていきます。

まず初めに仮想通貨NEO(ネオ)とdApps(ダップス)について、簡単におさらいしましょう。

NEO(ネオ)とは?

NEO(ネオ)はブロックチェーン上に、分散型のアプリケーションを開発するためのプラットフォームです。

仮想通貨NEOとは、そのNEOのプラットフォーム上で使用される通貨を指しており、時価総額$9,027,980,000(※1)と市場全体で7位の規模を誇ります。

イーサリアムも分散型アプリケーションのプラットフォームですが、NEOには以下の特徴があります。

  • 多言語でスマートコントラクトを実装可能
    NEOはスマートコントラクト(契約の自動化)をさまざまなプログラミング言語で実装可能です。
    つまり、多くの開発者がNEOのアプリケーション開発への参加が可能であることを意味します。
    (イーサリアムでは、SolidityやSerpentといった独自のプログラミング言語を習得する必要がある)
  • 中国の経済圏を築き得る
    独自の文化を築き発展している中国において、NEOが中国国内の大手企業との連携するなどのようなことがあれば、NEOが中国独自のプラットフォームとして発展する可能性があります。

(NEOに関する詳細については、以下の記事をご参照ください)

それでは次に、dAppsについて確認していきましょう。

dApps(ダップス)とは?

dApps(Decentralized Applications)とは、中央管理者がいなくても自律して稼働する、ブロックチェーン技術を利用したアプリケーションのことです。

スマートフォンなどで利用するアプリにはサーバーや管理者がいますが、ブロックチェーン技術などを利用したdAppsでは、ユーザーがみんな同じデータを共有(非中央集権)します。

既存のプラットフォームを利用するため開発が容易であり、ブロックチェーン技術などを利用することでサーバーダウンといった障害やデータの改ざんが困難になります。

dAppsに投資するVCファンドのCEOであるDavid Jonstonによると、dAppsは以下のように定義されています。

  1. オープンソースであり、中央管理者のいない自律型のアプリケーションである
    市場からの意見でプロトコルの変更を可能とするが、必ずユーザーの合意のもとで変更内容が決定されること。
  2. アプリケーションと運用記録は、ブロックチェーンに格納する
    サーバーダウンなどの障害を避けるため、アプリケーションやその運用記録は、暗号化された分散型のブロックチェーンに格納されること。
  3. トークンを発行する
    アプリケーションの価値の向上のため、マイナーの報酬として発行したトークンを支払うこと。
  4. トークンはコンセンサスアルゴリズムに従って作成する
    アプリケーションが動作する標準化された、コンセンサスアルゴリズムによってトークンが発行されること。

(参照元:The General Theory of Decentralized Applications, Dapps(英文), Authors: David Johnston, Sam Onat Yilmaz, Jeremy Kandah, Nikos Bentenitis, Farzad Hashemi, Ron Gross, Shawn Wilkinson and Steven Mason

NEOとdAppsについて確認したところで、次にNEOのプラットフォーム上で運用しているの主なdAppsをご紹介します。

2018年2月20日現在、37個のNEOのdApps(参照:NEO dApp List)がリリースされています。

「NEX」や「AdEx」といった分散型取引所(中央管理者のいない取引所)や、IoTやP2Pの電波共有、P2P宅配サービス、ゲームなど、さまざまなジャンルのdAppsがあります。

その中でもNEOのプラットフォーム上でICO(トークンを発行して資金調達をすること)を実施し、すでにトークンが上場しているdAppsをご紹介します。

プロジェクト名
(通貨単位)
Red Pulse
(RPX)
QLINK
(QRC)
Trinity
(TNC)
Zeepin
(ZPT)
THEKEY
(TKY)
企業拠点 香港 シンガポール 中国圏 中国圏 シンガポール
創業者 Jonathan Ha ALLEN LI David Yiling Li Zhu Fei Catherine (Xueli) LI
プロジェクト概要 中国市場向けの
経済ニュース配信サービス
分散型モバイルネットワーク オフチェーン拡張ソリューション 権利管理、決済システム ID認証ツール
取扱取引所 Binane/Coinrail/
KuCoin/Huobi
Gate.io/KuCoin/
TideBit
Gate.io/KuCoin Gate.io/KuCoin KuCoin
サイト 公式HP
ホワイトペーパー
公式HP
ホワイトペーパー
公式HP 公式HP
ホワイトペーパー
公式HP

NEOのdAppsには、香港やシンガポールに拠点を置く企業の、プロジェクトが多いことがわかりました。

もう少し細かく各プロジェクトについて確認してみましょう。

Red Pulse (RPX)

Red Pulseは香港に拠点を置く、中国国内の経済情報を配信する企業です。
サービス自体は2015年から開始しており、大手金融機関など500以上の企業に活用されています。

NEOのプラットフォーム上でトークンを発行する理由として、以下の3つをあげています。
・複数の仲介業者の取引手数料を最小限に抑えること
・コンテンツを正しく補償するために、公的に確認ができる記録システムを作成すること
・分析力が劣ることでユーザーへ適した提案ができない問題(コールドスタート問題)を解決すること

2017年10月にICOを実施し、$ 15,000,000を調達して仮想通貨取引所に上場しました。

2018年中にはプラットフォームが完成する予定であることが、ロードマップで提示されています。

QLINK (QRC)

QLINKは、P2Pによるwifiネットワーク共有などの、分散型モバイルネットワークを構築することを目的としたプロジェクトです。

自身が持っているwifiスポットへの接続を共有することで、QLINKが発行するQRCトークンで報酬がもらえるシステムなどを導入します。

2017年12月にICOを実施し、$19,270,800を調達して取引所に上場しました。

QLINKも2018年中のプラットフォーム完成を目指しており、完成間近のプロジェクトです。

Trinity (TNC)

Trinityは、NEOを使ったオフチェーン拡張ソリューションです。
オフチェーンとは、ブロックチェーンの外で構築されるネットワークのことです。

オフチェーン上で送金や取引を実行させることで、リアルタイムの支払い、低価格な取引手数料、スケーラビリティ、プライバシー保護などを実現させることを目的としています。

2018年1月にICOを実施し、$20,000,000を調達して取引所に上場しました。

2019年に完成させることを目標に、現在はベータ版の開発が進められています。

ビットコインのオフチェーンに構築されている技術に、ライトニングネットワークがあります。

オフチェーンを活用した技術について知りたい方は下記をご覧ください。

Zeepin (ZPT)

Zeepinは、ブロックチェーン上のdAppsの著作権や権利譲渡など、クリエイター向けの権利管理や決済システムの構築を目指すプロジェクトです。

ブロックチェーン技術によって第三者がいなくても権利が守られ、コスト削減にも寄与します。

2018年1月にICOを実施し、$62,580,000を調達して取引所に上場しました。

2019年中にすべてのプラットフォームが完成予定であることが、ロードマップで提示されています。

THEKEY (TKY)

THEKEYは、ID認証ツールの構築を目的としたプロジェクトです。
政府当局のみが認める個人識別情報(PII)を使用して、ID検証ツールを開発しています。

2014年に開始されたこのプロジェクトは、すでに2億1,100万人のPIIデータが取得されています。

2018年1月にICOを実施し、$22,000,000を調達して取引所に上場しました。

2018年中にすべてのプラットフォームが完成予定であることが、ロードマップで提示されています。


以上、5つのdAppsをご紹介しました。
まだすべて開発段階ではあるものの、今年中に完成するプロジェクトもいくつかありました。

また、NEOのdAppsは2月15日では35種類でしたが、4日間で新たに2つのdAppsが追加されており、次々とリリースされるNEOのdAppsに、引き続き注目が集まりそうです。

同じ分散型アプリケーションのプラットフォームであるイーサリアム(Ethereum)でも、多くのdAppsが開発されています。

では、NEOとイーサリアムで開発されるdAppsには、何か違いがあるのでしょうか。

NEOとイーサリアム(Ethereum)で、dAppsの開発に関して以下の項目を比較してみました。

  NEO Ethereum
コントラクト記述言語 C#/Java/Python/
Javascriptなど
Solidity/Serpent
dAppsの個数 37種類 約1000種類
dAppsを稼働させるための手数料 gas(NeoGas)を使用 gas(ether)を使用

先ほどご紹介したように、スマートコントラクトを実装(記述)するためのプログラミング言語の種類は、NEOの方が多く、開発者が普段から使用している言語がそろっています。

一方で、dAppsの開発状況には大きな差があり、イーサリアムは現在までに約1000種類ものdAppsが開発されています。

種類としては分散型取引所や著作権保護、身分証明などこちらもさまざまなジャンルがありますが、今イーサリアムのdAppsの中で特に開発が活発に行われているのが、ゲーム関連のdAppsです。

猫の育成ゲームである「Cryptkitties」では、イーサリアムの取引量が急激に増え、一時ブロック承認時間に大きな遅延が発生するほどの人気ぶりでした。
現在はその他にも育成ゲームの「Aethia(イーサゴッチ)」や、ポケモンに似ている「Etheremon(イーサエモン)」などが注目を集めています。

また、NEOやイーサリアムはプラットフォームを動かすために、gas(燃料)が必要になることが共通しています。

プラットフォームを動かすのは、ブロックチェーンを稼働させることができるマイナーです。
そのマイナーに手数料としてgasが支払われるのですが、NEOにはNeoGas、イーサリアムにはether(イーサ)というgasが使用されます。

イーサリアムやイーサリアムのdAppsについてさらに詳しく知りたい方は、以下の「イーサリアムとは?」「イーサリアムを利用したdAppsの時代が到来する!?」の記事をご覧ください。

dAppsを利用する場合、特にゲーム関連などのdAppsによってはNEOによる支払いが発生したり、ウォレットが必要になる場合があります。

NEOは現在のところ国内の取引所では取り扱いがなく、BinanceやOKEx、Huobi、Kucoinなどの海外の取引所のみで売買が可能です。

(NEOの取扱取引所に関する詳細は、以下の記事をご参照ください)

ウォレットについてはNEOはモバイルウォレット、デスクトップウォレット、ウェブウォレット、ハードウェアウォレット、ペーパーウォレットに対応しています。

しかしdAppsによって対応するウォレットが異なりますので、指定されるウォレットを確認して開設されることをおすすめします。

(NEOのウォレットに関する詳細は、以下の記事をご参照ください)

NEOのプラットフォームでは現在までに37個のdAppsが開発されており、開発段階ではあるもののリリース間近なものもいくつかあることから、順調に開発が進んでいるといえそうです。

また、同じdAppsのプラットフォームであるイーサリアムでは、dAppsの種類としては分散型取引所や著作権保護など、NEOとの大きな差はないものの、現在はゲームの開発が活発に進められています。

そしてNEOのdAppsでは、開発企業がシンガポールや香港に拠点を置く企業が多く、中国国内で独自のプラットフォームとして発展していくことが予想されます。

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