目次

    全ての目次を見る
  1. たまに耳にする「内外為替一元化コンソーシアム」って?
  2. 【概要】内外為替一元化コンソーシアム
  3. 【仕組み】内外為替一元化コンソーシアム
  4. Ripple(リップル)とは
  5. RCクラウドとは
  6. 【今後の取り組み】内外為替一元化コンソーシアム
  7. 【まとめ】内外為替一元化コンソーシアム
Large ripple

リップルとSBIグループの取り組みとして「内外為替一元化コンソーシアム」という言葉を耳にする機会が多いのではないでしょうか。

本記事では、

内外為替一元化コンソーシアムと、SBI、リップルの関係性は?

内外為替一元化コンソーシアムの具体的な内容が知りたい

といった疑問にお答えいたします。

内外為替一元化コンソーシアムは、国際送金、日本国内において、Ripple社のプラットフォームを利用して、いまよりも安く・早い送金を実現する取り組みです。

このプロジェクトは、SBIとRipple社の共同会社である、SBI Ripple Asiaが主導しており、2018年2月末現在日本国内の61行が参加する、事務局を務めています。

内外為替一元化コンソーシアムは、下記の実現を目指しています。

  • 顧客の送金手数料削減
  • 24時間リアルタイム決済
  • 決済インフラコストの削減
  • 国内外の送金オペレーションコスト削減

その仕組みを詳しくみていきましょう。

内外為替一元化コンソーシアムは、Ripple社のプラットフォームを利用して、いまよりも安く・早い送金を実現する取り組みだと、先に述べました。

内言為替一元化コンソーシアムを理解するには、まずはRipple(リップル)について理解する必要があります。

「Ripple=仮想通貨」と理解している方は、ぜひ順を追って読み進めてください。

内外為替一元化コンソーシアム

Ripple(リップル)とは

Ripple(リップル)とは、国際送金のためのプラットフォームです。

国際送金における課題を解決するソリューションとして、大きな注目を集めています。

国内でも、よく知られているXRPは、Rippleのプラットフォーム上で使用されている独自の仮想通貨です。

Ripple(リップル)が解決を目指す、送金における課題とは、一体どのようなものなのでしょうか。

従来、国際送金は、送金先に届くまでに仲介する銀行が多く、その分手数料が多く発生し、かつ送金に時間もかかっているという課題があります。

まずは、現在主流の送金方法である、SWIFT(スウィフト)とコルレス銀行を利用した、送金の仕組みをみてみましょう。

従来の送金システム(SWIFT、コルレス銀行)

従来の国際送金における主な方法では、コルレス銀行と呼ばれる、海外の銀行の決済代行銀行を中継して送金を行っています。

海外の銀行と契約を結び、互いに口座を開設することで、コルレス関係になります。

また、このコルレス銀行間での送金メッセージ(送金指図)の通信を行うのが、SWIFT(スウィフト)です。

SWIFTは、国際的なネットワークを構築し、金融機関の送金メッセージの伝送サービスを提供する、非営利の組織です。

SWIFT(スウィフト)

国内では、各国ごとに資金決済システムが存在しており、日本の場合では、日銀ネットや全銀システムがあります。

では、コルレス銀行を介して、ある企業が、自身の口を置くA行から、国外の取引先のB行に、国際送金を行うケースを見てみましょう。

従来の送金システムを利用した場合

もし、送金元A行と送金先のB行がコルレス関係にある場合は、国際送金は比較的容易に行われます。

A行から、B行に直接送るだけで送金が完了するからです。

ただ、A行とB行がコルレス関係にない場合は、A行とB行お互いがコルレス関係にあるC行を仲介することになります。

さらに、もし、このC行にあたる仲介者がいない場合は、A行とコルレス関係にあるD行、D行とコルレス関係にあるE行、そしてE行とコルレス関係にあるB行といった流れで送金が行われます。

つまり、仲介者が増えれば増えるほど、手数料も時間もかかってしまい、利用者にとっては遅く・高く・わかりづらい仕組みになってしまっているのです。

コルレス銀行

このような、従来の送金システムの課題解決を目指すのが、Ripple(リップル)です。 Rippleのシステムを使用すれば、仲介業者を必要せず、手数料を抑え、数秒の間に送金が完了します。

Rippleのシステムは、主に5つの技術で成立しています。


①インターレッジャープロトコル
ブロックチェーン技術を使用した、台帳で、各銀行の台帳同士を接続し、資金の移動を行う。

②リップルコネクト
Rippleにおいて、送金のメッセージを行う技術。そのメッセージには送金人や受け取り人のデータ、手数料が含まれる。

③ILPバリデーター
Rippleのシステムにおいて、資金移動の検証と確定を行う役割。ビットコインにおける、マイニング作業のような役割を果たす。

④リクイディティ・プロバイダー
Rippleのネットワークにおいて、外貨の交換を行う仕組み。ネットワーク参加銀行は、各国通貨建ての口座を開設し、為替レートを示すことで、プロバイダーになることができる。送金側は、もっとも有利なレートを選択できる。

⑤仮想通貨「XRP」
XRPは「ブリッジ通貨」といわれ、異なる通貨間の送金の瞬時に成立させるための媒介になる通貨。例えば「バーツ→XRP→ペソ」といった変換が瞬時に行われる。また、XRPのおかげで、為替レートを示す際も、各国通貨とXRPの為替レートのみを示すのみでよいというメリットがある。

XRPの用途

従来の送金方法のSWIFTとコルレス銀行の役割は、インターレッジャープロトロコルとリップルコネクトを中心とした技術で賄うことが可能になっています。

そのため、Rippleのネットワークに参加している銀行同士は、Rippleのネットワークを利用して、仲介者を必要とせず直接の送金が可能です。

また、この送金は数秒で完了するというメリットがあります。

さらに、さまざまな観点でのコストカットが想定され、およそ60%近くのコストカットが実現できるといわれています。

つまり、Ripple(リップル)を活用すれば、迅速で安価な国際送金が実現するのです。

これは、私たち利用者や企業にとっても大きな利益を生み出すでしょう。

Ripple(リップル)と従来の国際金融システム

Ripple(リップル)の仕組みをもっと詳しく知りたい方は、下記をご覧ください。

内外為替一元化コンソーシアムでは、国際送金でなく、国内の送金にもRippleのシステムを利用しようとしていることが、大きな特徴です。

それゆえ、このコンソーシアムは「内外」為替一元化と銘打たれてます。

Rippleを利用すれば、国内外の送金を同じ仕組みで行うことができるメリットがあります。

そのために、このコンソーシアムでは、「RCクラウド」というプラットフォームを構築しています。

これは、Ripple(リップル)の決済基盤をクラウド上に実装した、日本発かつ世界初の試みです。

クラウド上に実装することで、各行の導入コストをさげることができるメリットがあるのです。

2017年12月には韓国の大手2行との共同実験も行われており、今後RCクラウド上に新たなアプリケーションを開発する予定とされています。

参考:内外為替一元化コンソーシアムにおける「日韓送金実験」に関するお知らせ ~第一弾として、韓国での大手2行と邦銀37行による共同実験を開始~

内外為替一元化コンソーシアムは、実証から、実用化に向けて動いています。

2017年12月には韓国の大手2行との共同実験も行われています。

2018年1~3月には、国内外の送金の実用化をスタートさせる予定をしており、今後の動向に注目が集まります。

参考:内外為替一元化コンソーシアムにおける「日韓送金実験」に関するお知らせ ~第一弾として、韓国での大手2行と邦銀37行による共同実験を開始~

本記事では、SBI Ripple Asia主導の、内外為替一元化コンソーシアムについてご紹介いたしました。

本コンソーシアムは、一言でいうとRippleのスキームを、国内外の送金両方で利用する取り組みです。

これが実現すれば、国際送金、国内の送金ともに、「安く・早く・わかりやすく」が実現されるでしょう。