目次

EOSとは、EthereumやLiskと同様に、分散型アプリケーション形成のためのプラットフォームで、BitsharesやSteemitを開発したDan Larimer氏が関わっていることから注目を集めています。
この記事にたどり着いた方は、
「EOSの取り扱い取引所を知りたい」
「EOSの取引所の比較をしたい」
など、さまざまな疑問をお持ちの方がいらっしゃるかと思います。
EOSは、Cryptocurrency Market CapitalizationsとEOS 相場チャート (EOS/USD) | CoinGecko(2018/3/12時点)で確認できるだけでも、44か所の海外取引所で取り扱いがされています。
この記事では、EOSを取り扱う海外取引所の中でも、EOSの取引高が1%以上ある8ヶ所の取引所について、手数料や取り扱い通貨数などを比較して、ご紹介します。
※仮想通貨交換業者に登録されている国内取引所で、EOSは取り扱っていません。
取引所 | 国 | 手数料 (maker/taker) |
取り扱い通貨数 |
Binance (バイナンス) |
中国 | 0.1%(※1) | 111種類 |
Bitfinex (ビットフィネックス) |
香港 | 0.1%/0.2% | 38種類 |
Bithumb (ビッサム) |
韓国 | 0.15% | 12種類 |
Bit-Z | 中華系 | 0.1% | 66種類 |
Gate.io | 香港 | 0.2% | 122種類 |
Huobi(pro) | 香港 | 0.2%(※2) | 95種類 |
OKEx | 香港 | 0.15%/0.2% | 144種類 |
(※1)binance発行トークンであるBNB(Binance coin)を使って手数料を支払うと、取引手数料が50%割引され、0.05%になります。
(※2)Huobi発行トークンであるHT(Huobi Token)を使って手数料を支払うと、取引手数料が最大50%割引され、0.1%になります。
(※)BitfinexやOKExは30日間の取引高に応じて手数料が割引されます。
maker/taker手数料とは
取引所には、板とよばれる、購入したい価格と売却したい価格が並んだ掲示板のようなものがあります。
板にない価格で、新たに買い注文/売り注文を出す場合にかかる手数料は、流動性を作りだしているという意味から、maker手数料、注文を出す人をmakerと呼びます。
逆に、板にすでにある価格で売買を成立させる際にかかる手数料を、taker手数料、注文を出す人をtakerとよびます。
この比較表を見る限り、以下のことがいえるのではないでしょうか。
- Binance
→手数料が安い - OKEx
→取り扱い通貨数が最も多い
また、比較表には記載していませんが、2018/3/12時点での取引高が高い取引所は以下の2ヶ所の取引所です。
- Bithumb
→全体の約39% - Huobi
→全体の約22%
BithumbとHuobiで、EOS全体の取引高(約265億円)の約6割(約159億)を占めています。
ちなみに、他の6箇所の取引所の取引高は以下の通りです。
- Binance
→全体の約7.04% - Bitfinex
→全体の約10% - Bit-Z
→全体の約3% - Gate.io
→全体の約1% - OKEx
→全体の約12%
それでは、それぞれの取引所の特徴をご紹介します。
Binance(バイナンス)は、2017年7月に設立された中国の仮想通貨取引所で、取り扱い通貨数はEOS含め111種類です。
Binanceのメリット
- 高い流動性
→仮想通貨の取引高が世界一(2018/3/12時点) - ハードフォークにより派生した通貨の付与に積極的に関与
- 手数料が安い
- 上場させるコインを人気投票で決定する
Binanceのデメリット
- 出金制限
→1日2BTCまで - レバレッジ取引ができない
- EOSの取引高は高くない
BinanceはBNBを活用した手数料割引や毎月1回、上場させるコインを人気投票で決定する「Community Coin of the Month」というイベントを開催しているなどユニークな特徴があります。
手数料は確かに安く仮想通貨全体の取引高は高いのですが、EOSの取引高が高くはないことや、レバレッジ取引に対応していないことが懸念点です。
Bitfinexは、EOS含め38種類の仮想通貨を取り扱っている香港の取引所で、仮想通貨テザーの親会社が運営している取引所です。
Bitfinexのメリット
- Margin Funding
→仮想通貨の貸与を行うことで利益が得られる。 - 3.3倍のレバレッジ取引が可能
- EOSの取引高が高い
Bitfinexのデメリット
- 取引の条件が厳しい
- 過去に2度のハッキング
→懸念点
Bitfinexでは、EOS含め19種類の仮想通貨でMargin Fundingが可能で、一部の仮想通貨でレバレッジ取引が可能です。
懸念点としては、取引所条件が厳しいことや取り扱い通貨数が少ないことです。
Bitfinexでビットコインゴールドの取引を行うためには、最低10,000米ドル相当の、法定通貨、または仮想 通貨を入金する必要があるので、ご注意ください。
Bithumbは韓国の取引所で、EOSを含め12種類の仮想通貨を取り扱っています。
Bithumbのメリット
- 日本語対応が充実している
→サポートセンターも日本語が話せるスタッフが対応 - 手数料が安くなる定額クーポンを導入
→クーポンを購入すると手数料が最大85%割引(一般会員の場合) - EOSの取引高が世界一
Bithumbのデメリット
- 取り扱い通貨が少ない
- ハッキング被害にあった過去
→Bithumbのユーザー約3万人分の個人情報が流出
BithumbはEOSの取引高が世界一で、日本人が使いやすい、手数料割引クーポンなどのメリットがあります。
ただ、EOS以外の取り扱い通貨が少ないことや、過去にハッキング被害にあったことが懸念点です。
Bit-ZはBinanceほど取引通貨は多くありませんが、手数料もお手頃価格で、取引画面は見やすく設計されています。
Bit-Zのメリット
- 手数料が比較的安い
- ICOの人気投票がある
→上場させるコインを人気投票で決定する(投票ページはこちら) - 取引パスワードがある
Biy-Zのデメリット
- EOSの取引高が少ない
- 通貨数が多くない
Binanceによく似た取引所といわれるBit-Zですが、ログインパスワードとは別に、取引パスワードがあるという特徴があります。
ただ、EOSの取引高が多くなく、通貨数が少ないことが懸念点です。
Gate.io(ゲート)は、EOS含め100種類以上の仮想通貨を取り扱う中国の取引所です。
Gate.ioのメリット
- 通貨数が多い
- 分裂通貨への対応が早い
Gate.io
- EOSの取引高が少ない
- 手数料が割高
Gate.ioは通貨数が多く、ビットコインの分裂通貨への対応が早いのですが、EOSの取引高が少ないことや、Binanceなどと比較して、手数料が割高です。
Huobiは、手数料が0.2%で、EOS以外に95種類の取り扱いをしている香港の取引所です。
【Huobiのメリット】
- レバレッジ取引が可能 →12種類のレバレッジ取引が可能
- Huobi Tokenによる手数料割引
- 分裂通貨への対応がはやい
- 日本語対応
- EOSの取引高が高い
【Huobiのデメリット】
- 取り扱い通貨数が多くはない
- 手数料が安くはない
HuobiはEOS含め、12種類(BTC, ETH, BCH, XRP, LTC, DASH, EOS, ETC, OMG, ZEC, QTUM, HSR)の仮想通貨でレバレッジ取引が可能です。
また、ビットコインから分裂して誕生した通貨への対応が早いことで知られています。
ただ、Binanceと比較すると、通貨数が少なく、手数料も高いことが懸念点です。
OKExは、maker手数料が0.15%、taker手数料が0.2%で取り扱い通貨数が144種類と豊富でバランスのとれた取引所です。
OKExのメリット
- 取り扱い通貨が多い
- 仮想通貨全体の取引高が高い
→Binanceに次ぐ世界第2位 - レバレッジ(3倍)取引対応
→BTC/ETH/XRP
OKExのデメリット
- ハッキング被害の過去
- 手数料が割高
OKExは、取り扱い通貨が多いことや、仮想通貨全体の取引高が高いという特徴があります。
ただ、手数料が割高なことや、ハッキング被害を受けた過去がある点が懸念点です。
ちなみに、ハッキング被害に関しては、OKExのプラットフォームにはセキュリティ上問題はなく、ハッカーによるもので、ユーザーのセキュリティ設定に問題があったと結論づけました
ここまでで、EOSを取り扱う7ヶ所の海外取引所を、手数料や取り扱い通貨数などで比較しましたが、他に操作のしやすさやチャートの見やすさなど、さまざまな観点で取引所を選ぶ基準になるかと思うので、よく調べたうえで自分好みの取引所をみつけて、EOSの取引を行ってください。