目次

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  1. ビットコインアドレスとは?
  2. ビットコインアドレスの特徴
  3. [特徴①]ビットコインアドレスには複数の種類がある
  4. [特徴②]アドレスから取引履歴を確認することができる
  5. [特徴③]匿名性がある
  6. [特徴④]間違ったアドレスに送金したら戻ってこない可能性がある
  7. 《ビットコインアドレスの生成方法》秘密鍵から生成される
  8. <まとめ>ビットコインアドレスとは?
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仮想通貨を取引したことのある人の中には、ビットコインアドレスという言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

ビットコイン(bitcoin)を取引する際には必ず必要となるもので、ビットコインアドレス宛に通貨の送受金が行われます。

この記事をご覧の方の中には、

「ビットコインアドレスとはどういう仕組みになっているのか?」
「アドレスは公開しても個人情報は流出しないの?」

などと疑問に思われている方もいらっしゃるかもしれません。

そこでこの記事では、「ビットコインアドレス」とはどういうものなのか、詳しくご説明していきます。

ビットコインアドレスとは、ビットコインにおいて送金先を特定するため識別子として使用される文字列のことで 、銀行で例えると、口座番号のようなものです。

上記は取引所であるGMOコインの例になるのですが「154AFhNvp1ZmeS23jxvnPMxDfmvPUxCMLs」がビットコインアドレスになります。 ※QRコードも、ビットコインアドレスの文字列に対応しています

ビットコインを送付する際には、送付元のビットコインアドレスの秘密鍵(※1)を保持している必要があります。

では、ビットコインのアドレスは具体的にどのようなものなのか、特徴から確認していきましょう。

(※1)秘密鍵とは、公開鍵暗号において公開鍵と対になる鍵で、ビットコインにおいては、送金時の取引で署名(ビットコインアドレスにあるビットコインが自分の所有だと証明すること)を行うために必要です。 後ほど《ビットコインアドレスの生成方法》秘密鍵から生成されるの項目で詳しくご説明します。

ビットコインアドレスには、以下の4つの特徴があります。

  1. ビットコインアドレスは複数の種類がある
  2. アドレスから取引履歴を確認することができる
  3. 匿名性がある
  4. 間違ったアドレスに送金したら戻ってこない可能性がある

一つずつ詳しく見ていきましょう。

ビットコインアドレスには、以下のいくつかの種類があります。

  • 「1」から始まるアドレス
    ビットコインへアクセスするのに、1つの秘密鍵による署名が必要なアドレス。
  • 「3」から始まるアドレス(マルチシグアドレス)
    ビットコインへアクセスするのに、複数の秘密鍵による署名が必要なアドレス。
  • 「bc1」で始まるアドレス(※1)
    Segwit(※1)に対応しているウォレットで作成されたビットコインアドレス。このアドレス宛に送受金する場合は、相手も「bc1」から始まるSegwit対応アドレスである必要がある。
  • 「m」または「n」から始まるアドレス(※2)
    ビットコインの開発のための環境である「テストネット」で作成されたビットコインアドレスのこと。テストネット上のビットコインは誰でも手に入れることができるが、価値を持たない。

(※1)bitcoin wiki参照
(※2)Mastering Bitcoin参照

基本的には「1」「3」「bc1」から始まるアドレスが多く、「mまたはnから始まるアドレス」はほとんど使用することはないと思います。

「3」から始まるはマルチシグアドレスは、基本的には秘密鍵が3つ生成され、署名に2つ以上の秘密鍵を必要とする「2 of 3」が一般的です。
1つの鍵をハッキングされたり紛失しても、残りの2つの鍵が手元にあればビットコインを失うことはないので、セキュリティに優れています。

国内の仮想通貨販売所/取引所であるbitFlyer(ビットフライヤー)は、マルチシグに対応しており、ビットコインのアドレスは「3」から始まります。
bitFlyerのビットコインアドレスは、左下の「入出金」をクリックし、上部にある「BTCお預入」をクリックすると表示されます。


(※1)Segwitについては、以下の記事をご参考ください。

先ほど、ビットコインの取引履歴は、ブロックチェーンで管理されており、全世界に公開されています。

そのためビットコインの取引は追跡性があり、具体的にはBlockchain.infoなどのサービスから確認することができます。

以下にて、取引履歴の確認の方法をご紹介してきます。

①サイトにアクセスしたら、右上の検索BOXに確認したい取引をしたビットコインアドレスを入力し、Enterをクリックします。

②以下のような取引履歴(適当な履歴を表示しています)が表示され、どのアドレスから別のアドレス宛に、いくら送金されているかがわかります。

それ以外にも、取引がどのくらいのサイズであったのか、どのブロックに格納されたのかも確認することができます。

特徴②のところで、ビットコインの取引履歴はブロックチェーン上で管理されていて全体に公開されているため、追跡性があると説明しましたが、ビットコインアドレス自体には匿名性があります。

誰にどのビットコインアドレスが紐づいているのかについては、ビットコインアドレスと個人を照合する必要があります。

そのため、現在は氏名や住所、免許証などのIDの確認の必要がない取引所やウォレットサービス、個人でビットコインアドレスを取得した場合は、個人と紐づけるのが困難となります。

ウォレットを例に話すと、ハードウェアウォレットデスクトップウォレットなど、基本的には氏名や住所といった個人情報の提示をせずに開設することができます。
その開設したウォレット内で秘密鍵、及びその秘密鍵に紐づくビットコインアドレスは生成されるため、アドレス所有者の身元を知ることは困難であり、匿名性があると言えます。

しかし、個人情報との照合は現在問題視をされており、現在は各国で仮想通貨取引所やウォレットサービスの事業者に対して、事前に身分証明書などの個人情報を確認してから取引所内の口座を開設することを義務付けています。

このことをKYC(Know Your Customer)と呼びます。

ではビットコインアドレスを間違って入力して、送金指示を出してしまったらどうなるのでしょうか。

送金先のアドレスが存在しなかった場合、エラーとなり送金は実行されません。
エラーで送金されなかった旨がウォレット内で表示され、残高も元のままだと思います。

また、万が一送金先のアドレスが存在し、想定していた宛先とは違うウォレット宛に送金されてしまっても、仮想通貨取引所内での誤送金であれば、アドレスから個人情報を特定して誤送金を取り消してくれる場合があります。

しかし先ほど特徴③で、ビットコインアドレスは匿名性があると説明しました。

KYCができていないビットコインアドレスに対して誤送金をしてしまった場合は、ビットコインアドレスと紐づく個人情報が管理されていないため、送金先の持ち主を知ることができず、その通貨は戻ってこない可能性があります

ビットコインアドレスを間違えることのないよう、コピペ機能やQRコードを利用するなど、十分に注意する必要があります。

ビットコインアドレスは秘密鍵から生成されますが、秘密鍵からはビットコインアドレスを知ることはできないという特徴を持っています。(不可逆性)

その秘密は、ビットコインアドレスの生成方法に隠されています。
ビットコインアドレスは「秘密鍵→公開鍵→ビットコインアドレス」の流れで生成されています。

ランダムの文字列で生成された「秘密鍵」から、secp256K1楕円曲線を用いて「公開鍵」が生成されます。

生成された公開鍵を二重ハッシュ化(公開鍵ハッシュの生成)し、それをさらにBase58Checkというかたちで符号化されたものが「ビットコインアドレス」です。

この生成までのプロセスにあるsecp256K1楕円曲線や、ハッシュ化という技術は不可逆です。

つまり、秘密鍵からの一方向への計算は簡単ですが、ビットコインアドレスから逆方向の計算で秘密鍵を求めることは理論上不可能であるため、ビットコインアドレスから秘密鍵を割り出すことは困難であると言えます。

秘密鍵とは

秘密鍵とは、資金の所有権を表すものです。
ビットコインを支払う際に必要な、トランザクションの「署名」に用いられます。
つまり、秘密鍵が他人に知られてしまったら、その秘密鍵によって守られているビットコインの所有権を他者に与えることになります。
例えば銀行口座での暗証番号や、小切手の署名に似たようなものです。

公開鍵とは

秘密鍵から計算によって生成され、秘密鍵に対応しています。
ビットコインを受け取るときに必要になる鍵です。
身分証明書や銀行口座のようなものです。

秘密鍵と公開鍵について詳しくは、以下の記事をご参考ください。

ビットコインアドレスについて、4つの特徴とビットコインアドレスの生成方法をご紹介しました。

  1. ビットコインアドレスは複数の種類がある
    ・「1」から始まるアドレス
    ・「3」から始まるアドレス(マルチシグアドレス)
    ・「bc1」で始まるアドレス
    ・「m」または「n」から始まるアドレス
  2. アドレスから取引履歴を確認することができる
    ビットコインの取引履歴はブロックチェーンで管理されており、以下のサイトから取引履歴を確認することができる。
    Blockchain.info
  3. 匿名性がある
    個人情報を管理していないウォレットで保管されているアドレスは、匿名性があるといえる。
  4. 間違ったアドレスに送金したら戻ってこない可能性がある
    誤送金された通貨は戻ってこない可能性があるので、送金先のアドレスを間違わないようコピペ機能やQRコードを使って、十分に注意する必要がある。
  5. ビットコインアドレスは秘密鍵から作成される
    ビットコインアドレスは「秘密鍵→公開鍵→ビットコインアドレス」の順で生成され、アドレスから秘密鍵を知ることはできない。

ビットコインアドレスから個人情報を知ることは困難で、匿名性やプライバシーの保護に優れていると言えます。
しかし誤送金してしまった場合は、戻ってこない可能性もあるので、注意しながらビットコインの取引をしましょう。