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Bluzelle(ブルゼル/BLZ)は2014年7月に設立し、シンガポールに拠点を置く「Bluzelle Networks社」が運営しており、2018年1月にICOを実施しています。
この記事にたどり着いた方は、
「Bluzelleの取り扱い取引所ってどこ?」
「Bluzelleの取引所で自分にあった取引所がどこなのか比較したい」
「そもそも、Bluzelleってどんな通貨?」
などと疑問を持っている方も多いと思います。
Bluzelle(ブルゼル/BLZ)は、Cryptocurrency Market Capitalizations(2018/4/5時点)に表示されている中で、4つの海外取引所で取り扱いがあります。
この記事では、Bluzelle(ブルゼル/BLZ)を取り扱う海外取引所のうち、Bluzelleの取引高が1%以上ある3ヶ所の取引所について、手数料や取り扱い通貨数などを比較しながらご紹介していきます。
まずはじめに、Bluzelleの基本情報と特徴をおさらいしましょう。
Bluzelle(ブルゼル/BLZ)は、分散型アプリケーション(dApps)(※1)の開発者ために、非中央集権型データベースサービスを提供するプラットフォームです。
(※1)分散型アプリケーション(dApps)とは、中央管理者がいなくても自律して稼働する、ブロックチェーン技術を利用したアプリケーションのことです。
仮想通貨のFilecoinやStorjなどは分散型のファイルストレージサービスを提供するプロジェクトですが、Bluzelleはデータベースサービスを提供します。
以下の表は、現在のインターネットと分散型インターネットのシステムを比較しています。
現在のインターネット | 分散型インターネット | |
アプリケーション | Status | |
オペレーティングシステム | Microsoft Windows | Ethereum |
ファイルストレージ | Amazon S3 | Filecoin |
データベース | Oracle | Bluzelle |
私たちが普段利用するデータベース(OracleやAWAなど)では、今後ますます多くのデータの生成が予想される中で、以下の懸念点があります。
【既存のデータベース(OracleやAWAなど)の懸念点】
- 単一障害点がある
単一または会社内の複数のデータベースで管理されることで、故障やその他のトラブルによってシステム全体が停止してしまう可能性がある。
また、イーサリアムはdAppsのプラットフォームですが、dAppsは膨大な量のデータのやりとりが行われますが、以下の課題があります。
【イーサリアムのプラットフォームとしての懸念点】
- 拡張性が低い
トランザクションを検証するノード数が増加することで、ハイスペックなノードと低スペックなノードが混在し、トランザクションの検証や伝播に時間を要する。 - パフォーマンス不足
それぞれのノードで同一の検証作業を行うことで、トランザクションの検証に時間を要する。
しかし、Bluzelleには以下の特徴を持つことで、既存のデータベースやイーサリアムが抱えていた懸念点を改善できる可能性があります。
【Bluzelleの特徴】
- 単一障害を防ぐ
独自のswarm(※1)技術を利用することで、データを管理する多数のノードが分散されているため、単一障害を防いでいる。 - 拡張性が高い
sharding(※2)技術により、トランザクションの検証作業をノード群ごとに分担して、並列化して行う。(検証作業の短縮化が実現する) - 高いパフォーマンス速度
swarmの中から最も近いノードと早いノードを並行して検索し、データを取り出すことができる。(データへのアクセススピードが向上)
Bluzelle(ブルゼル/BLZ)は、要求されているものを正確に把握し、安全に必要なデータのみを提供してデータへのアクセスや変更を効率化しています。
(※1)swarmとは、ノード(コンピュータ)の集合体のことで、データを保存し維持する働きを持つ。Bluzelleは多数のswarmから構成される(Meta Swarm)。
(※2)shardingとは、データを複数のサーバに分散させる機能のこと。読み取りや書き込みのパフォーマンスのための水平方向のスケーラビリティが実現する。
また、Bluzelleでは「BLZトークン」と「BNTトークン」の、2種類のトークンが発行されています。
それぞれの用途を確認していきましょう。
BLZトークンとは?
ERC20トークンであるBLZトークンは、仮想通貨取引所で売買することが可能なトークンです。
ICOでもBLZトークンが販売されました。
BNTトークン(Bluzelleネイティブトークン)と、イーサリアム(ETH)トークンとの橋渡しをする役割を担っています。
BNTトークンとは?
BNTトークン(Bluzelleネイティブトークン)とは、Bluzelleサービスを利用するために必要なトークンです。
未使用のハードウェアの提供者に対してBNTトークンが与えられ、そのデータサービスを利用する際はBNTトークンを支払います。
BNTトークンはERC20トークンよりも、高速かつゼロコストでトランザクション処理が実現します。
また、BNTトークンとBLZトークンは交換することが可能です。
2019年中にプラットフォームが完成する予定です。
以下の動画は英語になりますが、Bluzelleの概要を説明しています。
そのほかのBluzelleの詳しい内容については、ホームページやWhitepaperをご覧ください。
次に、Bluzelleを購入することができる海外の取引所をご紹介します。
Bluzelle(ブルゼル/BLZ)を取り扱う取引所の中で、Bluzelleの取引高が1%以上ある3つの取引所をご紹介していきます。
(カッコは2018年4月5日時点の、全取引所の合計取引高において、各取引所が占める割合を示しています)
- Huobi(70.43%)
- Binance(26.19%)
- Gate.io(3.38%)
まずはBluzelle(ブルゼル/BLZ)を取り扱う、3つの取引所の手数料と、取り扱い通貨数を比較してみました。
取引所 | 拠点 | 取り扱い通貨数 | 取引手数料 (Maker/Taker) |
Huobi | 香港 | 96 | 0.2% |
Binance | 中国 | 119 | 0.1% |
Gate.io | 香港 | 132 | 0.2% |
次に、3つの取引所それぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。
Huobiは、手数料が0.2%で、BLZを含め96種類の取り扱いをしている香港の取引所です。
【Huobiのメリット】
- レバレッジ取引が可能 →12種類のレバレッジ取引が可能
- Huobi Tokenによる手数料割引
- 分裂通貨への対応がはやい
- 日本語対応
- BLZの取引高が高い
【Huobiのデメリット】
- 取り扱い通貨数が多くはない
- 手数料が安くはない
Huobiは12種類(BTC, ETH, BCH, XRP, LTC, DASH, EOS, ETC, OMG, ZEC, QTUM, HSR)の仮想通貨でレバレッジ取引が可能です。
また、ビットコインから分裂して誕生した通貨への対応が早いことで知られています。
ただ、Binanceと比較すると、通貨数が少なく、手数料も高いことが懸念点です。
Binance(バイナンス)は、BLZを含む取り扱い通貨数が119種類で、手数料が0.1%の中国の仮想通貨取引所です。
【Binanceのメリット】
- 仮想通貨全体の取引高が高い
- 手数料が安い
→最大50%割引 - 上場させるコインを人気投票で決定する
【Binanceのデメリット】
- 出金制限
→1日2BTC分まで - レバレッジ取引ができない
- 日本語非対応
BinanceはBNBを活用した手数料割引や毎月1回、上場させるコインを人気投票で決定する「Community Coin of the Month」というイベントを開催しているなどユニークな特徴があります。
また、レバレッジ取引には対応していないことに注意してください。
Gate.io(ゲート)は、BLZ含め132種類の仮想通貨を取り扱う香港の取引所です。
【Gate.ioのメリット】
- 通貨数が多い
- 分裂通貨への対応が早い
【Gate.ioデメリット】
- BLZの取引高が少ない
- 手数料が割高
Gate.ioは通貨数が多く、ビットコインの分裂通貨への対応が早いのですが、BLZの取引高が少ないことや、Binanceと比較して手数料が割高です。
Bluzelle(ブルゼル/BLZ)を取り扱う3つの取引所について、ご紹介しました。
- Huobi
→日本語対応、レバレッジ取引が可能 - Binance
→取り扱い通貨数が多い、手数料が安い - Gate.io
→取り扱い通貨数が多い、分裂通貨への対応が早い
今回は、手数料や取り扱い通貨数などで比較しましたが、他に操作のしやすさやチャートの見やすさなど、さまざまな観点で取引所を選ぶ基準になるかと思います。
ご自分にあった取引所をみつけて、 Bluzelle(ブルゼル/BLZ)の取引を行ってみてください。