目次

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  1. ハードウェアウォレットの必要性
  2. 【基本情報と特徴】ハードウェアウォレット5選
  3. 【対応通貨数】ハードウェアウォレット5選比較
  4. 【セキュリティ】ハードウェアウォレットの5選比較
  5. 【利便性】ハードウェアウォレット5選比較
  6. 【価格】ハードウェアウォレットの5選比較
  7. 【特徴】ハードウェアウォレット5選比較
  8. ハードウェアウォレットの購入方法と注意点
  9. 【参考】ハードウェアウォレットは完全に安全ではない?
  10. 【まとめ】ハードウェアウォレット5選比較
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Mt.Gox(マウントゴックス)やコインチェクの事件をきっかけに、取引所やオンラインウォレットで仮想通貨を管理するのではなく、オフラインウォレット(コールドウォレット)で仮想通貨を管理したいという方も多いのではないでしょうか。

ハードウェアウォレットは、オフライン環境下で仮想通貨を管理することが可能で、ハッキングリスクが低いとされています。

この記事は

「ハードウェアウォレットを購入したいが、どの製品にすればいいのか迷っている」
「購入したいハードウェアウォレットがあるが、他の製品も見てから決断したい」

などの考えをお持ちの方を対象に、5つのハードウェアウォレットについて、

『対応通貨』
『セキュリティ』
『利便性』
『価格』

の4つの項目で、比較していきます。

比較していく前に、5つのハードウェアウォレットの基本情報を確認していきましょう。

現在、確認できるハードウェアウォレットは以下の5種類です。

  1. CoolWallet S(クールウォレット・エス)
    台湾にある『CoolBitX社』が販売するハードウェアウォレットで、他の4つのハードウェアウォレットとは、異なり、カード型のウォレットです。
  2. Digital Bitbox(デジタル・ビットボックス)
    スイスにある『Shift Devices AG社』が販売するハードウェアウォレットで、5つのハードウェアウォレットの中では最も価格が安いです。
  3. KeepKey(キープキー)
    スイスにある『ShapeShift社』が販売するハードウェアウォレットで、画面が大きく操作しやすいのが特徴です。
  4. Ledger Nano S(レジャー・ナノ・エス)
    フランスにある『Ledger社』が販売するハードウェアウォレットで、5つのハードウェアウォレットの中で最も対応通貨数が多いのが特徴です。
  5. TREZOR(トレザー)
    チェコにある『SatoshiLabs社』が販売するハードウェアウォレットで、ハードウェアウォレットでは唯一Nem(XEM)に対応しています。

では、各ウォレットの基本情報を確認したところで、対応通貨数と対応通貨について比較していきます。

いくら価格が安く、利便性が高くても、自分が管理したい通貨に対応していなくては意味がありません。

まずは、自分の管理したい仮想通貨に対応しているハードウェアウォレットを把握しておきましょう。

以下の表は、2018年4月時点での各ハードウェアウォレットの対応通貨と対応通貨数です。

  CoolWallet S Digital Bitbox KeepKey Ledger Nano S TREZOR
①Bitcoin
(BTC)
②Ethereum
(ETH)
⭕️ ⭕️ ⭕️ ⭕️ ⭕️
③Litecoin
(LTC)
⭕️ ⭕️ ⭕️ ⭕️ ⭕️
④ERC20トークン ⭕️ ⭕️ ⭕️ ⭕️
⑤Bitcoin Cash
(BCH)
⭕️ ⭕️ ⭕️ ⭕️
⑥Ripple
(XRP)
⭕️ ⭕️
⑦Ethereum Classic
(ETC)
⭕️ ⭕️ ⭕️
⑧Dogecoin
(DOGE)
⭕️ ⭕️ ⭕️
⑨Namecoin
(NAME)
⭕️ ⭕️
⑩Dash
(DASH)
⭕️ ⭕️ ⭕️
⑪Zcash
(ZEC)
⭕️ ⭕️
⑫Bitcoin Gold
(BTG)
⭕️ ⭕️
⑬Expanse
(EXP)
⭕️ ⭕️
⑭UBIQ
(UBQ)
⭕️ ⭕️
⑮NEM
(XEM)
⭕️
⑯Bitcoin Testnet ⭕️
⑰Stratis
(STRAT)
⭕️
⑱Komodo
(KMD)
⭕️
⑲Ark
(ARK)
⭕️
⑳Vertcoin
(VTC)
⭕️
㉑Viacoin
(VIA)
⭕️
㉒Neo
(NEO)
⭕️
㉓Stealthcoin
(XST)
⭕️
㉔Stellar
(XLM)
⭕️
㉕Hcash
(HSR)
⭕️
㉖Digibyte
(DGB)
⭕️
㉗Qtum
(QTUM)
⭕️
㉘PivX
(PIVX)
⭕️

管理したい対応通貨に関しては、個人によって様々なので、なんとも言えませんが、対応通貨数に関して言えば、Ledger Nano Sの対応通貨数が多く、メジャーな通貨以外のマイナー通貨にも対応していることがわかりますね。

ハードウェアウォレットの対応通貨数

  1. Ledger Nano S25種類
  2. TREZOR:15種類
  3. KeepKey:7種類
  4. CoolWallet S:6種類
  5. Digital Bitbox:5種類

ハードウェアウォレットのセキュリティに関しては、以下の2つの項目から比較していきたいと思います。

  1. PINコードの安全性を高める機能
    この機能があることで、手元の動きや、数字の配置からPINコードが読み取られるのを防止することが可能です。
  2. パスフレーズの設定が可能かどうか
    パスフレーズとは、簡単にいうとウォレットのセキュリティを高めるための機能です。 秘密アカウントの作成や、ウォレットを使用する前に必要となるパスワードの役割を果たします。 ※パスフレーズを忘れると、ウォレトを使用できなくなるのでご注意ください。

PINコードとパスフレーズの違い

PINコードとは、デバイス本体を使用する際に必要な暗証番号で、パスフレーズとはウォレットの機能を活用する際(残高を見るなど)に必要な暗証番号のことです。

イメージとしては、

iPhoneの暗証番号=PINコード
Lineを開くための暗証番号=パスフレーズ

です。

厳密には違うので、気になる方は後に記載されている参照元をご覧ください。

  1. Ledger Nano S:可能
  2. TREZOR:可能
  3. KeepKey:可能
  4. CoolWallet S:不可
  5. Digital Bitbox:不可
  1. Ledger Nano S:可能
  2. TREZOR:可能
  3. KeepKey:可能
  4. CoolWallet S:不可(記載なし)
    パスフレーズの設定はできませんが、セキュリティを高めるために後述する、ワンタイムパスワード(One Time Password)やウォッチドッグという機能を設定することが可能です。
  5. Digital Bitbox:可能

ハードウェアウォレットのセキュリティを比較するために、2つの項目を見てきましたが、2つの項目両方を満たしているウォレットは、以下の3つです。

  1. Ledger Nano S
  2. TREZOR
  3. KeepKey

セキュリティを重視する読者の方は、この3つのハードウェアウォレットを検討して見てはいかがでしょうか。

ハードウェアウォレットの利便性に関しては、以下のようをから比較していきたいと思います。

  1. 複数アカウントの作成可能かどうか
    アカウントを使い分けることができれば、たとえば「マイニングの受け取り用口座」「決済の時に使う口座」「貯金用の口座」など、用途別での管理が可能なので、便利ですね。
  2. トランザクションの手数料調整が可能かどうか
    多くの仮想通貨では、トランザクション手数料が高い方が早く承認される傾向にあります。
    ですから、急ぎの送金や決済の際には、トランザクション手数料を通常より高く調整することで、即時性のある送金を実行することができるようになります。
  1. Ledger Nano S:不可
  2. TREZOR:可能
  3. KeepKey:可能
  4. CoolWallet S:可能
  5. Digital Bitbox:可能

Ledger Nano S以外の4つのハードウェアウォレットで、複数アカウントの作成が可能となっています。

  1. Ledger Nano S:可能
  2. TREZOR:可能
  3. KeepKey:不可
  4. CoolWallet S:可能
  5. Digital Bitbox:可能

KeepKey以外の4つのハードウェアウォレットで、トランザクション手数料の調整が可能となっています。

ハードウェアウォレットの利便性を比較するために、2つの項目を見てきましたが、2つの項目両方を満たしているウォレットは、以下の3つです。

  1. TREZOR
  2. CoolWallet S
  3. Digital Bitbox

利便性を重視する読者の方は、この3つのハードウェアウォレットを検討して見てはいかがでしょうか。

Digital Bitbox
(デジタルビットボックス)
¥7,670(€59)
Ledger Nano S
(レジャーナノエス)
¥10,349 (€79.00)
TREZOR
(トレザー)
¥11,659(€89)
KeepKey
(キープキー)
¥13,674($129.00)
CoolWallet S
(クールウォレットエス)
¥20,160(NT$5,600)

価格は、各ウォレットの公式HPから引用したもので、1€(ユーロ)=131円、1$(ドル)=106円、1NT$(台湾ドル)=3.6円として換算したものです。(レートは2018年4月9日時点)

価格だけで判断するなら、Digital BitBoxが最もおすすめといえます。

ここまでで、ハードウェアウォレットを購入する際に重要な、4つの項目で比較をしてきましたが、これだけでは、各ハードウェアウォレットの特徴や画面の大きさなどの情報はご紹介できていません。

次の段落では、ご網羅できなかった、機能や特徴をハードウェアウォレットごとに、ご紹介していきます。

Ledger Nano Sの特徴

  1. リップル(XRP)に対応している
  2. 1台で4〜5種類の通貨しか管理できない
    →1台で全ての通貨を管理できるわけでは無いのでご注意ください。

TREZORの特徴

  • NEM(XEM)に唯一対応

KeepKeyの特徴

  1. 画面が大きく操作しやすい
    →画面が大きいと、アドレスや送金額の見間違いを防止することが可能です。
  2. ShapeShiftと連携
    →ShapeShiftとは、世界最大の仮想通貨両替所で、KeepKeyではハードウェアウォレットのデバイスから直接通貨を交換することができます。

Digital BitBoxの特徴

  1. MicroSDカードにバックアップデータを保存
    Ledger Nano SやTREZORのように、手書きで、(データの復元に必要な)リカバリーフレーズの転記が不要なので、スペルミスなどの心配がありません。
  2. MicroSDカードを紛失した場合復元ができない
    万が一を想定し、複数のMicroSDカードにバックアップをとっておくか、リカバリーフレーズを紙に印刷して保管しておくなどの必要があります。

CoolWallet Sの特徴

  1. カード型で携帯しやすい
    他の4つのハードウェアウォレットは、PCと接続して利用する必要があるのに対し、CoolWallet Sはデバイス本体と専用アプリがインストールされたスマートフォンがあればどこでも操作が可能です。
  2. ウォッチドッグ機能搭載
    CoolWallet Sの紛失リスクを回避するための機能で、 CoolWallet Sとの距離が10メートル以上離れた場合、通知で教えてくれます。
  3. ワンタイムパスワード
    仮想通貨の送金や、デバイスの認証をする際に必要なパスワードで、機能をオンにすることでセキュリティを高めることができます。

参照元:CoolWallet S公式代理店(aQ Inc):セキュリティ設定


以上、ハードウェアウォレット5選について概要を見てきました。

次に、ハードウェアウォレット購入時の注意点についてお伝えします。

ハードウェアウォレットを購入する際の注意点は、以下の通りです。

購入時の注意点

  1. 中古品を買わない
    →フリマなどでは買わない
  2. 販売元をチェックする
  3. 公式HPか公式代理店で購入する

Coinchekの事件を受け、ハードウェアウォレットで仮想通貨を管理したいと考えるユーザーが増え、一部のメーカーでは商品在庫が品切れ状態であったり、入荷まで時間がかかってしまう場合があります。

ただし、早くハードウェアウォレットが欲しいからといって、フリマサイトを介したり、中古品で販売されているハードウェアウォレットを購入することは危険です。

売り手側が悪意ある人物の場合、ウォレットに細工がされ、ウォレットで管理する仮想通貨(秘密鍵)が盗まれてしまう場合があるからです。

ハードウェアウォレットを購入する際は、公式サイト正規代理店から購入するようにしてくださいね。

実際、フリマアプリを運営するメルカリは今年1月にハードウェアウォレットの出品を禁止するとの発表を行いました。

理由は以下の通りです。

  • 購入されたハードウェアウォレットに不正なプログラムが組み込まれていた場合、仮想通貨が盗まれる可能性がある
  • 出品者も意図せずトラブルに巻き込んでしまうリスクがある

参照元:ITmedia:メルカリ、“仮想通貨のおサイフ”「ハードウェアウォレット」を出品禁止に

ここまで、購入前の注意点についてご説明してきました。

ここからは、購入後に使用する際の注意点についてもご説明します。

取引所やオンラインウォレットで仮想通貨を管理することと比較すると、ハードウェアウォレットは安全ですが、絶対に安全というわけではありません

先ほどご紹介した、細工されたハードウェアウォレットを購入することによる仮想通貨の紛失や、コンピューターウィルスなどのマルウェアにPCが感染したことによる、中間者攻撃(簡単にいうと、送金したい人ではなくハッカーにコインが送金されてしまうこと)、PINコードの盗難など、ハードウェアウォレットが必ずしも安全とはいえません。

中間者攻撃(MITM=Man in the middle attack)とは?

中間者攻撃とは、二者間の通信に第三者が割り込み、通信内容の盗聴や改ざんを行う攻撃のことを指します。

影響→パスワードなど機密情報の漏洩や、通信の妨害、不正サイトの表示など
特徴→攻撃が行われていることに、送信者も受信者も気付きにくい

参考元:KDDi株式会社用語集:中間者攻撃の概要

このような現状から、日本ブロックチェーン協会のアドバイザーを務める、大石哲之氏(@bigstonebtc)は、自身が運営するブログ『ビットコイン研究所』で、「ハードウェアウォレットを安全に使うための9箇条ー詐欺、ハック、マルウェアの事例と身を守る具体的な方法について」というレポート(内容は一部有料)を提供しました。

以上、ハードウェアウォレット5選について、価格や対応通貨の項目を比較してきましたが、自分の目的にあったハードウェアウォレットを見つけることができたでしょうか。

簡単にまとめると、5種類のハードウェアウォレットには以下の特徴がありましたね。

  1. Ledger Nano S
    →対応通貨数が多い
  2. TREZOR
    →唯一、Nem(XEM)に対応
  3. KeepKey
    →画面が大きく、操作しやすい
  4. Digital Bitbox
    →価格が最も安い
  5. CoolWallet S
    →カード型で、携帯しやすい

ハードウェアウォレットは、絶対に安全というわけではありませんが、取引所やオンラインウォレットと比較すると安全なので、自分の目的・用途にあったものを持っておくのは良いかもしれません。

※機能や対応通貨はアップデートにより、随時更新されていくので、最新情報はわかり次第追記していきます。