目次

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  1. イーサリアム企業連合(EEA)とは?
  2. イーサリアム企業連合(EEA)の設立目的
  3. EE(Enterprise Ethereum)とは?
  4. イーサリアム企業連合(EEA)の参加企業
  5. イーサリアム企業連合(EEA)のニュース・トピック
  6. 【まとめ】イーサリアム企業連合(EEA)
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この記事で紹介する、Enterprise Ethereum Allianceとは、イーサリアムを実ビジネスで活用することを目指した企業連合のことです。

最近では、トヨタ自動車の子会社、米トヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI)が加入したことも話題になりましたね。

この記事をお読みの方は、

「イーサリアム企業連合(EEA)とはどんな組織かを知りたい」
「イーサリアム企業連合(EEA)の設立目的を知りたい」
「そもそもEE(Enterprise Ethereum)とは?Ethereumとどう違うの?」

など、さまざまが疑問をお持ちなのではないでしょうか?

そこで、イーサリアム企業連合(EEA)の設立目的やEEなどの基本情報から、最近の動向をご紹介します。

Enterprise Ethereum Alliance (イーサリアム連合、以下、EEA)は、Ethereumの持つスマートコントラクトのしくみを、企業がより使いやすいプラットフォーム、EE(Enterprise Ethereum)の実用化を推進する企業連合のことです。

基本情報

発足年 2017年2月28日
参加企業数 289社
初代執行取締役 Ron Resnick(ロン・レズニック)氏
公式サイト EEA公式サイト

では、そんなEEAは、なぜ設立されたのでしょうか。

EEAの公式HPに記載されている、4つのビジョンから、設立目的を紐解いていきたいと思います。

画像引用元:EEAの公式HP:ABOUT

4つのビジョン

  1. 標準のオープンソースとなること
  2. 企業が使いやすいEEの構築
  3. Ethereumの進歩とともに発展していくこと
  4. 既存の規格をよりよくすること

これらの、4つのビジョンから、EEAの設立目的は、イーサリアムを企業向けに改良したプラットフォーム、EE(Enterprise Ethereum)の開発と、企業がイーサリアムを活用する上での業界標準にすることと考えられます。

さまざまな規格のうち,多くの人が実際に使うことによって,結果的に標準規格として通用するようになること。また,その規格。業界標準。

デファクト-スタンダードとは - 時事用語 Weblio辞書

ここで、EE(Enterprise Ethereum)という言葉が出てきましたが、次の段落では、EEについて、イーサリアムの違いとともにご紹介します。

EEとは、ビジネスに特化した、企業向けのプラットフォームのことで、イーサリアムと比較すると以下の特徴があります。

【EEの特徴】

  1. 非公開型
    →イーサリアムが公開型のプラットフォームであるのに対し、EEは非公開型に調整することが可能と考えられます。これは企業機密などの情報を守るためと考えられます。
  2. アクセス制御の機能
    →イーサリアムがアクセス制御がなく、誰でも自由にネットワークに参加できるのに対し、、EEは特定の人だけにアクセスを許可する設定が可能と考えられます。
  3. 仕様変更が簡単
    →イーサリアムの仕様変更では、ユーザーの合意がなければ仕様変更ができませんが、EEでは、活用している企業が自由に仕様変更ができると考えられます。

EEについては、定義や機能がわかっていないため、Jeremy Millar氏(EEAの発起人)のブログなどを参考にした、推測の情報になります。

EEとは、企業が使用しているイーサリアムのことを指すかもしれません。

定義や、機能がわかり次第追記致します。

ここまで、イーサリアム企業連合(EEA)の基本情報や、EE(Enterprise Ethereum)について見てきました。

ここからは、イーサリアム企業連合(EEA)参加企業と、各企業がEEAに参画した理由や、実際にブロックチェーンを活用したサービスを確認していきましょう。

画像引用元:EEAの公式HP:MEMBERS

上の画像は、公式HPから抜粋した画像です。

この画像だけでも

  • 三菱UFJ銀行(MUFG)
  • NTT DATA
  • マイクロソフト
  • マスターカード

など、日本や、世界の有名企業が参加していることがわかりますね。

※他にもインテルや、トヨタ(子会社)、KDDIなどが参加しています。

では、これらの有名企業はなぜ、EEAに参画したのでしょうか。

NTT DATAが公式発表を提示していたので、そちらをご紹介します。

NTTデータでは、ブロックチェーン推進チーム(参考参照)により、全世界でのブロックチェーンを活用したビジネス検討に加え、複数のブロックチェーン技術の評価に取り組んでいます。以前より技術関連団体「Hyperledger Project」に加盟しビジネス検討を進めていました。一方、Ethereumを扱ったテーマ(トレーサビリティやKYCなど)が国内外で複数あり今後も増えることが見込まれること、エンタープライズ領域でのEthereum活用が広がることを踏まえ、このたび「Enterprise Ethereum Alliance」に加盟する運びとなりました。

ブロックチェーン技術関連団体「Enterprise Ethereum Alliance」に加盟 | NTTデータ

NTTの公式発表を見る限り、イーサリアムのビジネス領域での今後の活用が期待されていることが背景にあり、イーサリアム関連のノウハウを蓄積する狙いがあるそうです。

EEAに関する、ニューストピックは以下の通りです。

  1. KDDIが、EEを活用した実証実験を開始
  2. 2018年に企業向けブロックチェーンの規格を発表予定

では、それぞれの詳細をみていきましょう。

KDDI株式会社、株式会社KDDI総合研究所 、クーガー株式会社 が共同で、EEを活用した、スマートコントラクトの実証実験の開始を発表しました。

実験内容は以下の通りです。

この度の実証実験では、当社の既存事業に加え、非金融事業を含めEthereum (注4) 等のプラットフォーム上で開発されたオープンサービスや、協業先サービス連携を想定した「スマートコントラクト」活用の事業上および技術上の課題と効果を検証します。
第一弾として、KDDI、KDDI総合研究所、クーガーは共同で、ブロックチェーン技術を活用し、携帯電話の店頭修理申し込みから完了までの工程における、リアルタイムな情報共有およびオペレーション効率化の可能性を検証します。
さらに「スマートコントラクト」により、修理事業とは別事業であるリユースサービスなど異なる事業者間におけるシステム連携の可能性を技術検証します。具体的には、携帯電話の修理の際、修理価格、機種変更価格、中古市場価格など異なるシステム間の情報をプログラムが自動判別し最適な契約が行えるかを検証していきます。

国内初、「Enterprise Ethereum (エンタープライズ イーサリアム)」を活用したブロックチェーン「スマートコントラクト」の実証実験を開始 | 2017年 | KDDI株式会社

ロンドンで開催されたBlockchain Expoで、EEA創設メンバーであるJeremy Millar氏が、2018年中に、企業向けブロックチェーンの標準規格を公開する旨を発表しました。

標準規格とは?
国際的な取引をスムーズにするために、何らかの製品やサービスに関して「世界中で同じ品質、同じレベルのものを提供できるようにしましょう」という国際的な基準です。

この発表があり、今後EEAの活動が活発になっていくことが期待されています。

以上、イーサリアム企業連合(EEA)の基本情報や設立目的について見てきましたが、EEAについてまとめると以下の通りです。

  • EEAとは、EEの活用促進と規格の設定を目指した企業の連合体
  • 世界の超一流企業など、数百社以上がEEAに参加
  • EEとは企業向けのイーサリアム
  • KDDIがEEを活用した実証実験を開始
  • 2018年中に規格の整備を予定

EEAは活動が停滞しているという、噂もありましたが、2018年に規格が設定されることもあり、今後の動向に注目していきたいと思います。