目次

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  1. ライトコイン(LTC)とビットコインキャッシュ(BCH)とは
  2. 【開発目的と用途の違い】ライトコイン(LTC)とビットコインキャッシュ(BCH)比較
  3. 【早見表】ライトコイン(LTC)とビットコインキャッシュ(BCH)比較
  4. 【承認時間の違い】ライトコイン(LTC)とビットコインキャッシュ(BCH)比較
  5. 【ブロックサイズの違い】ライトコイン(LTC)とビットコインキャッシュ(BCH)比較
  6. 【スケーラビリティ問題へのアプローチの違い】ライトコイン(LTC)とビットコインキャッシュ(BCH)比較
  7. 【基本情報の違い】ライトコイン(LTC)とビットコインキャッシュ(BCH)比較
  8. 【まとめ】ライトコイン(LTC)とビットコインキャッシュ(BCH)比較
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ライトコインとビットコインキャッシュは、ともにビットコインをベースに開発(分裂)した仮想通貨で、どちらもビットコインより即時性のある支払いに優れていると噂されていることから、両者の違いに注目が集まっています。

この記事では、

「ライトコインとビットコインキャッシュの違いを知りたい」
「ライトコインとビットコインキャッシュの将来性を知りたい」

などの方を対象に、

『開発目的と用途』
『ブロックの承認時間』
『ブロックサイズの違い』
『スケーラビリティ問題解決へのアプローチ』
『基本情報』

の5つの項目を比較し、ライトコインとビットコインキャッシュの違いについて紐解いていきます。

まずは、ライトコインとビットコインキャッシュの開発目的と用途に違いを確認していきましょう。

ブロックの承認時間とは、決済や送金を行った際の取引データをまとめたブロックが、ブロックチェーンという取引台帳で管理するまでにかかる時間のことです。

ライトコインとビットコインキャッシュでは、ブロックチェーンで取引データを管理することで、決済や送金が完了したことが承認されます。

ちなみに、取引データをまとめたブロックを作成する作業のことを、マイニングといい、マイニングを行うユーザーをマイナーといいます。

ライトコインとビットコインキャッシュの開発目的と、現在の用途はそれぞれ以下の通りです。

【ライトコインの開発目的と用途】

  1. 開発目的
    ビットコインを金とすると、銀を目指し、ビットコインの決済や取引の承認時間など、ビットコインの支払いシステムとしての懸念点を補完するために開発されました
  2. 用途
    BTCTrip株式会社 Earth Ship(Ledger Nano S正規代理店)で支払い手段として使用されています。

【ビットコインキャッシュの開発目的と用途】

  1. 開発目的
    ビットコインよりも、優れた支払い手段(システム)を目指し、ビットコインからハードフォーク(※1)して誕生した仮想通貨。正確には、スケーラビリティ問題(※2)の解決でビットコイン内のコミュニティが対立して誕生しました。
  2. 用途
    Bitmain社株式会社 Earth Ship(Ledger Nano S正規代理店)などで、支払い手段として使用されています。

ライトコインとビットコインキャッシュの開発目的と現在の用途をご紹介しましたが、どちらも支払い手段として活用されていましたね。

次の段落以降では、ライトコインとビットコインキャッシュの基本情報や特徴の違いを、比較して行きます。

  ライトコイン
(LTC)
ビットコインキャッシュ
(BCH/BCC)
承認時間 2.5分 10分
ブロックサイズ 1MB 8MB
独自機能(※) Segwit 可変ブロック
発行上限 8400万枚 2100万枚
(※)ここでいう独自機能とは、スケーラビリティ問題を解決するために、実装された機能のことで、スケーラビリティ問題解決へのアプローチの違いのことを指します。

ライトコインとビットコインキャッシュは、ビットコインを基に開発されているといえるのですが、それぞれ、今挙げたような違いがあります。

それでは、今あげたライトコインとビットコインキャッシュの違いのうち、深ぼれるものを確認してきましょう。

ライトコインの承認時間は約2.5分、ビットコインキャッシュの承認時間は約10分と、承認時間を比較すると**ライトコインの承認時間ははビットコインキャッシュの4分の1です。

そして、ブロックの承認速度が違うことで、以下の違いが生じていると考えられます。

  • ライトコインの方が即時性の必要な決済や送金に向いている
  • ライトコインの方がブロックチェーンが分岐(フォーク)する確率が高い
  • ビットコインキャッシュの方がセキュリティ面では優れている

それぞれ、どういうことなのか、理由も踏まえて解説していきます。

ライトコイン、ビットコインキャッシュともに、取引データが、ブロックチェーンに格納されなければ、一部の場合を除き(※)、決済や送金は完了しません。

ライトコインは取引の承認時間が早い、すなわち、取引データがブロックチェーンに格納されるまでの時間が早いです。

ですから、ビットコインキャッシュと比較して、即時生の必要な決済や送金に向いていると考えられます。

(※)

仮想通貨の決済を導入している店舗では、ゼロタイム決済を導入している場合があります。

ゼロタイム決済とは、簡単にいうと、ブロックチェーンにブロックが格納される前に、決済を完了させるというものです。

ですから、一概にビットコインキャッシュが即時性の必要な決済に向いていないということはできません。

ここでいう、ブロックチェーンの分岐(フォーク)とは、ブロックが(ほぼ)同時に生成されることで、ブロックチェーンが枝分かれすることを指します。

マラソンの短距離走と長距離走をイメージしてください。

短距離走の方が、ほぼ同時にランナーがゴールするのに対し、長距離走方が、同時にゴールするランナーは少ないです。

これは、マイニングも同様で、承認時間(マイニングにかかる時間)が短いほど、ほぼ同時にマイニングに成功する確率が高く、承認時間が長いほど、ほぼ同時にマイニングに成功する確率が低いと考えられます。

そのため、ビットコインキャッシュと比較してライトコインの方がブロックチェーンが分岐する確率が高いです。

ブロックが同時にされると、図のようなことが起こります。

このように、同時にブロックが生成されるとブロックチェーンが一時的に分岐するのですが、以下のような手順で、片方のブロックチェーンに収束します。

  1. 分岐したまま放置
  2. ユーザーが好きな方のブロックチェーンにブロックを追加
  3. 時間の経過とともに、長さに差が生じてくる
  4. 長いブロックチェーンを正規のチェーンとして採用

マイニングをおこなうと報酬がもらえるのですが、分岐が生じ、無効となったブロックチェーンにブロックを追加したユーザーには、報酬が支払われません。

言い換えると、分岐が多いということは、マイニングの報酬がもらえない可能性が高いともいえます。

ライトコインとビットコインキャッシュのマイニングでは、計算問題を解くのですが、この計算につぎ込んだコストが、ブロックチェーンのセキュリティ向上の一躍を担っています。

前の段落で、ライトコインの方がビットコインキャッシュより、ブロックチェーンの分岐の確率が高いとご説明しましたね。

分岐の確率が高いということは、マイニングの際に費やしたコストが無駄になる可能性があるということです。

つまり、ライトコインの方が、セキュリティ向上のためのマイニングコストが、無駄になる可能性が高いということなので、ビットコインキャッシュの方がセキュリティが優れていると考えられるのです。

※ライトコインとビットコインキャッシュの、全体のマイニングコスト(マイニングパワー)が同等と仮定した場合の話です。

二重支払いとは、同じコインを別々の支払いに使用することです。

ライトコイン、ビットコインキャッシュともに実体のない仮想通貨で、コインもデジタルデータであらわされているため、このに二重支払い(同じ電子データを別々の人に送る)という問題を抱えています。

ライトコインのブロックサイズは1MBですが、ビットコインキャッシュのブロックサイズは8MBです。

さらにトランザクション(取引)が増えた場合、ビットコインキャッシュは32MBまでブロックサイズを拡張することができます。

ブロックサイズの違いから、以下のことがいえます。

  1. ビットコインキャッシュの方がトランザクション詰まりが起きにくい
    トランザクション詰まりとは、ブロックに格納されないトランザクションが発生していることを指します。
  2. ライトコインのブロックの方が伝搬速度が速い
    伝搬速度とは、ブロックがネットワークに伝わる(送信される)速度を指しています。

ビットコインキャッシュには、8MB分のトランザクションを格納することが可能ですが、後述する、Segwit実装後のライトコインでは、約1.7MB相当のトランザクションしか格納できないといわれています。

ですから、ビットコインキャッシュの方がブロックに格納できるトランザクション数が多いので、トランザクションの詰まりが解消されると考えられるのです。

ライトコインのブロックの方がデータ容量が少ないので、データ容量の大きいビットコインキャッシュよりネットワーク上での伝達速度が速いといえます。

LINEやメールを送る際に、データ容量の大きい動画を送るのに時間がかかるイメージです。

伝達速度が遅いと、マイニングにかけられる時間が、マイナー同士で平等でなくなる恐れがあります。

ブロックサイズが大きくなると、マイナー間のブロックの伝搬(送受信)に時差が生じるため、早くブロックを受信したマイナーが、次のマイニングを早くスタートできてしまうため、マイニングの平等性が失われるといわれているのです。

ライトコインとビットコインキャッシュの、 スケーラビリティ問題解決へのアプローチの違いは、以下の通りでしたね。

  • ライトコイン:Segwit
  • ビットコインキャッシュ:可変ブロック

では、それぞれのアプローチ方法をご紹介します。

Segwitとは『Segregated Witness』の略語で、『署名の分離』という意味です。

ライトコインのトランザクションデータの中には、ライトコインを決済や送金に使用した人の署名(サイン)が格納されているのですが、その署名をトランザクションのある領域から別の場所に分離することで、ブロックに格納できるトランザクション数を増加させようと図るのがSegwitです。

可変ブロックとは、ビットコインキャッシュのブロックサイズをトランザクションに応じて、変更することです。

この可変ブロックでは、マイナーの投票によってブロックサイズが決定されます。

可変ブロックは、ブロックのトランザクション数に応じて、ブロックサイズを変更することができるため、スケーラリビティ問題の解決に繋がるとされています。

ちなみに、ビットコインとビットコインキャッシュは、スケーラビリティ問題の解決策を巡り、コミュニティが分裂しました。

詳しくは、「ビットコインの8月1日問題とは」の記事をご覧ください。

ここまでで、ライトコインとビットコインキャッシュの特徴の違いを比較してきましたが、最後に発行枚数など、基本情報の違いを比較していきます。

  ビットコインキャッシュ
(BitcoinCash)
ライトコイン
(Litecoin)
独自通貨 BCH/BCC LTC
提唱者 ビックブロック派 Charlie Lee
合意形成 Proof of Work Proof of Work
承認時間 約10分 約2.5分
発行上限 2100万枚 8400万枚
半減期 4年ごと 4年ごと

合意形成とは、コンセンサスアルゴリズムとも呼ばれており、ブロックをブロックチェーンに追加するルールを定めたものです。

Proof of Workでは、一番早く計算問題をといたユーザーのブロックを、ブロックチェーンに追加することを決めています。

ここまでで、ライトコインとビットコインキャッシュの違いを比較してきましたが、まとめると以下の違いがありましたね。

  1. ブロックの承認時間の違い
    ・ライトコインの承認時間:2.5分
    ・ビットコインキャッシュの承認時間:10分
  2. ブロックサイズの違い
    ・ライトコイン:1MB
    ・ビットコインキャッシュ:8MB
  3. スケーラビリティ問題解決へのアプローチの違い
    ・ライトコイン:Segwit
    ・ビットコインキャッシュ:可変ブロック
  4. 発行枚数の上限の違い
    ・ライトコイン:8400万枚
    ・ビットコインキャッシュ:2100万枚

この記事を読んでいただいた方には、ライトコインとビットコインキャッシュの違いについて、ご理解いただけたかと思います。

ライトコインとビットコインキャッシュに関して、もっと知りたいという方は「ライトコインとは」や「ビットコインキャッシュとは」などの関連記事をご覧になり、さらに知見を広げることをおすすめします。