目次

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  1. TREZOR(トレザー)で仮想通貨を安全に管理
  2. TREZOR(トレザー)の使い方①初期設定
  3. TREZOR(トレザー)の使い方②送受信方法
  4. 【参考】TREZORとMyEtherWallet(マイイーサウォレット)との連携方法
  5. TREZOR(トレザー)のファームウェアアップデートの方法
  6. TREZOR(トレザー)で設定可能な便利な機能
  7. 【まとめ】TREZOR(トレザー)の使い方
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仮想通貨を安全に管理する手段として、ハードウェアウォレットを選択する方が増えてきました。

ハードウェアウォレットは、オフライン環境下で仮想通貨を管理することが可能で、ハッキングリスクが低いとされています。

この記事では、チェコにある『SatoshiLabs社』の販売するハードウェアウォレット「TREZOR(トレザー)」について、初期設定や使い方をご説明します。

「TREZORの初期設定方法を知りたい」
「TREZORの送受信方法を知りたい」
「TREZORとMyEtherWalletの連携方法は?」
「TREZORで設定可能な便利な機能にはどんなものがあるの?」

TREZORについて上記のような疑問をお持ちの方は、ぜひご覧ください。

TREZORの初期設定方法や送金方法などの使い方、ファームウェアアップデートのやり方、設定可能な便利な機能について、分かりやすくご説明します。

購入したTREZORが手元に届いたら、パソコンとTREZOR端末をUSBケーブルで接続し、初期設定を行います。

【初期設定の流れ】

  1. TREZOR端末とTREZOR Wallet間の通信を確立
  2. ファームウェアをインストール
  3. PINコードの設定
  4. リカバリーフレーズを書き留める

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

TREZOR端末とTREZOR Wallet間の通信を確立するには、次の2つの方法があります。

【TREZORとTREZOR Wallet間の接続方法】

  1. パソコンにTREZOR Bridgeをインストールする
  2. Google Chromeブラウザに拡張アプリを追加する

まずは、一つ目の方法からご説明します。

【方法①パソコンにTREZOR Bridgeのインストール】

  1. パソコンとTREZOR端末をUSBケーブルで接続したら、TREZOR Walletのページへアクセスします。
  2. TREZOR Bridge. がまだインストールされていないため、“Not installed”と表示されています。
  3. 画面中央のプルダウンで、使用しているパソコンのOSを選択し、ダウンロードボタンをクリックします。
  4. ダウンロードされたインストーラーでTREZOR Bridge.をインストールします。
  5. 再度、TREZOR Walletのページを開き直します。
  6. “Connect TREZOR to continue(TREZORを接続してください)”と表示されているので、TREZORをパソコンに再接続します。

【方法②Google Chromeブラウザに拡張アプリを追加】

  1. パソコンとTREZOR端末をUSBケーブルで接続したら、TREZOR Chrome Extensionのページへアクセスします。
  2. [CHROMEに追加]ボタンをクリックします。
  3. [アプリを起動]ボタンをクリックすると、自動でアプリが起動します。

上記手順3でアプリが起動しない場合は、Google Chrome左上のアプリコアイコンからアプリ一覧を開き「TREZOR Extension」をクリックしてください。

以上の手順で、TREZOR端末とTREZOR Wallet間の通信を確立することができました。

続いて、ファームウェアのインストールをご説明します。

注意事項

PCのセキュリティ設定次第(例えば会社のPC)では、TREZOR Bridgeのインストールができない場合があります。

その場合は、GoogleChromeの拡張機能を活用するのが良いでしょう。

TREZOR端末とTREZOR Wallet間の通信を確立した後、TREZOR Walletのページを開くと、“It's time to install firmware.”(ファームウェアのインストールを行いましょう)とメッセージが表示されています。

  1. パソコン画面の【“Yes,install”】ボタンをクリック
  2. TREZOR端末にも“Install new firmware?”(新しいファームウェアをインストールしますか?)とメッセージが表示されているので、【Continue】ボタンをクリック
  3. インストールが完了したら、TREZORの端末に“New firmware successfully installed.”(新しいファームウェアのインストールに成功しました)“You may now unplug your TREZOR.”(あなたのTREZORの接続を解除してください)と表示されます。
  4. TREZOR端末をパソコンに再接続
  5. “Update finished successfully”(アップデートに成功しました)と表示されます。

以上で、ファームウェアのインストールは終了です。

ファームウェアをインストール後は、自分のTREZORに名前をつけ、【Continue】のボタンを押すと、PINコードの設定画面に移動します。

次に、PINコードの設定方法を確認していきましょう。


参照元:TREZOR:TREZOR One: Firmware Update 1.6.1


GoogleChromeの拡張アプリを追加してアプリを起動し、右下に表示されるボタンをクリックすると、すぐにファームウェアのアップデートが始まります。

PINコードとは、初期設定時に設定する暗証番号のことで、起動時に必ず入力する必要があります。

PINコードを設定しているので、万一、TREZORが盗難に遭った場合でも、第三者はTREZOR自体を起動することができません。

したがって、PINコードのセキュリティを高めることは、TREZORで管理している資産のセキュリティを高めることに直結します。

画像左が、デバイスに表示される画面で、画像右は、PCに表示される画面

【PIN設定の手順】

  1. Please enter new PIN(新しいPINを入力してください)という画面と、数字の代わりにドットの入った9個のマス目(3×3)が表示されています。
  2. TREZOR本体画面には、“Please enter new PIN”というメッセージと、数字の入った9個のマス目(3×3)が表示されています。TREZOR本体とPC画面に表示されているマス目の位置は対応しているので、TREZORのディスプレイを見ながら、PC画面でPINコードの設定を行ってください。
  3. 設定したいPINを決めたら(※)、TREZOR本体に表示されている数字のマス目を順にクリックしていきます。
  4. パソコン画面で、[Enter]ボタンをクリック
  5. “Re-enter new test PIN(新しいPINを再度入力してください)”と表示されるので、同じように入力します。 ※TREZORに表示される数字の配置はシャッフルされているので、注意してください。

以上で、PIN設定は完了です。

※【PIN設定時の注意点】

  • 少なくとも4〜6桁のPINを使用する
  • 並んだ数字(例:1-2-3-4)や同じ数字の繰り返し(例:1-1-1-1)は避ける
  • 誕生日など自分に関係ある数字は避ける
  • 他のデバイスで使っている番号は避ける

TREZOR公式チャンネル:TREZOR PIN Matrix (Embedded)

続いて、リカバリーフレーズの書き留めを行っていきましょう。

初期設定の最後の手順です。

リカバリーフレーズは、TREZORを紛失したり破損してしまった場合、アカウントを回復するために必要です。

初期設定時に2回だけ確認できる複数の英単語ですので、間違いの無いよう慎重に書き留めておきましょう。

また、書き留めたリカバリーフレーズは自分以外の誰にも知られることのないよう大切に保管しておきましょう。

それでは、手順をご説明します。

【リカバリーフレーズ書き留め手順】

  1. PIN設定後、PCのTREZOR Wallet画面に“Recovery seed setup”(リカバリーシード設定)とポップアップが表示されています。
  2. TREZOR本体のディスプレイには“Please check the seed ◯ word is: (◯番目の単語を確認してください)”というメッセージが表示されています。
  3. 右下の[Next(次へ)]ボタン(本体右側ボタン)を押すと、次の英単語が表示されます。順番に書き留めていきましょう。
  4. 24番目(最後)までいったら[Next(次へ)]ボタンが、[Again(もう一度)]ボタンに変化します。再び1から24までの英単語を確認しましょう。
  5. 最後まで書き終えたら[Finish]のボタンをクリック

以上で、TREZORの初期設定は完了です。

では、初期設定を確認したところで、TREZORの使い方を解説します。

まずは、仮想通貨の送受信方法をご紹介します。

では、TREZORの 受信方法(他のウォレット→TREZOR)と、送信方法(TREZOR→他のウォレット)をそれぞれ、確認していきましょう。

ここでは、例としてTREZORへビットコイン(BTC)を送金する手順をご紹介します。

他の仮想通貨を送金する場合でも、一連の手順は同じとなります。 ※イーサリアムはMyEthherWallet(マイイーサウォレット)と連携させる必要があります。詳細は後述

①パソコンとTREZOR端末をUSBケーブルで接続し、パソコン画面でTREZOR Web Walletを開いてください。 ※TREZORを起動させるために、PINコードの入力が必要です。

②TREZOR Web Wallet画面左側の"Account#1"をクリックし、[Receive](受信)タブを選択すると、自分のビットコインアドレスが表示されます。

③アドレスの右側に表示されている目のアイコン(カーソルをのせるとShow on TREZORと表示されます)をクリックすると、TREZORの端末にも同じアドレスが表示されます。

④表示されたアドレス宛に、ビットコインを送金します。

⑤受信を確認するには、TREZOR Web Walletの[Transactions]タブを選択してください。

添付した画像のように、受信したビットコインの日時、送信元アドレス、数量、残高が表示されるので、トランザクションが正常に行われたか確認することが可能です。

次に、TREZORの送信方法について確認していきましょう。

①パソコンとTREZOR端末をUSBケーブルで接続し、パソコン画面でTREZOR Web Walletを開いてください。

②[Send(送金)]タブをクリックすると、以下の画面が表示されます。

③[Adress]に送金先のアドレス、[Amount]に送金額を入力します。法定通貨単位での入力ができます(為替レートはCoinDeskから提供されているそうです)。

※[Adress]欄のQRコードアイコン(下図参照)をクリックすると、QRコードのスキャンが出来ます。その場合は、パソコンに搭載されているカメラでQRコードを読み取ってください。

※[Amount]欄の「↑」ボタン(下図参照)をクリックすると、現在表示されているアカウントにある、ビットコイン全額を送金することができます。

※ページの右下にある「+」ボタンをクリックすると、1回のトランザクションで複数のアドレスにビットコインを送信することができます

④[Fee(手数料)](下図参照)をクリックすると、high, normal, economy, lowの4つのレベルから取引手数料を選択できます。

ビットコインを始め、多くの仮想通貨では、トランザクション手数料が高い方が早く承認される傾向にあります。 ですから、急ぎの送金や決済の際には、トランザクション手数料を通常より高く調整することで、即時性のある送金を実行することができるようになります。

⑤送付内容を確認し、問題なければ[Send(送金)]ボタンをクリック

⑥TREZOR本体ディスプレイに"Confirm sending (金額) BTC to (送信先アドレス)"(◯◯へ◯BTCの送金を確定していいですか?)と確認メッセージが表示されます。

問題なければ[Confirm(確定)]をクリックし、アドレスや総金額に間違いがある場合は、[Cancel(キャンセル)]を選択し、パソコン画面で内容の修正を行ってください。

⑦続けてTREZOR本体ディスプレイに"Really send (金額) BTC from your wallet?"(あなたのウォレットから本当に◯BTC送金していいですか?)と再確認メッセージが表示され、その下に、"Fee will be ○BTC(手数料は○BTCです)"と表示されます。

送金内容と手数料を確認し、問題なければ[Confirm(確定)]をクリックして、送金を確定させてください。

以上で、送金手順は完了です。


参照元:TREZOR:Making payments


次に、TREZORとMyEtherWallet(マイイーサウォレット)との連携の方法をご紹介します。

TREZOR上でイーサリアム(ETH)、Ethereum Classic(ETC)、およびERC-20トークンを管理したい場合には、初期設定を行った後、MyEtherWalletとの連携を行う必要があります。

※この連携作業を行わないと、TREZORでイーサリアムや、イーサリアムベースのトークンを管理できませんので、ご注意ください。

MyEtherWalletは無料のイーサリアムと、イーサリアムのトークンに対応したウォレットで、誰でも利用することが可能です。

では、TREZORとMyEtherWalletを連携させる手順を、画像と一緒にご紹介します。

①MyEtherWalletにアクセスし「Send Ether &Tokens」ページをクリック。

②MyEtherWallet画面右上に表示されている通貨欄に「ETH(MyEtherWallet)」と表示されていることを確認します。

③“Select the format of your private key;(あなたの秘密鍵を選択してください)”と表示されているので、「TREZOR」を選択し、[Connect to TREZOR(TREZORを接続する)]ボタンをクリックします。

④TREZOR端末をパソコンに接続したら、PINコードを入力し、画面ロックを解除します。

⑤“Export public key for Ether account #1?(TREZOR account #1の公開鍵をエクスポートしますか?)とポップアップが表示されるので、[Export(エクスポート)]ボタンをクリックします。

⑥“Please select the address you would like to interact with(あなたが連携したいアドレスを選択してください)”というメッセージとアドレス一覧が表示されます。アドレスを選択し右下の[Unlock(解除)]ボタンをクリックします。

以上で、TREZORとMyEtherWalletの連携は完了です。

この後、MyEtherWallet画面はトランザクションの送信画面に遷移するので、送金先のアドレスと、総金額を入力し送金を行なってください。

以上で、TREZORとMyEtherWalletの連携は完了です。

パソコンにTREZORを接続した際、次のようなバナーが表示されることがあります。

“New TREZOR firmware is available.Upgrade for the newest features and bug fixes.”(新しいTREZORファームウェアが利用できます。最新バージョンにアップグレードを行い、バグの修正を行ってください)

上記メッセージが表示されている場合、アップデートを行う必要があるので、アップデートを行なってください。

なお、アップデート完了後に、リカバリーフレーズを入力する必要がある場合が出てくるため、書き留めたメモを手元にご用意ください。

①パソコンの画面はそのまま、TREZOR端末にUSBケーブルを挿し直します。このとき、本体についている2つのボタンを同時に押したままケーブルを挿し直すようにします。

②パソコン画面に“Do you want to update the device firmware?”(ファームウェアのアップデートを行いますか?)というメッセージと、バージョン・アップデートされる内容・注意事項が表示されます。

画面右下の[Yes,update]ボタンをクリックしてください。

③TREZOR端末にも“Upload new firmware?(新しいファームウェア更新を行いますか?)”というメッセージが表示されるので、[Continue]をクリック。

アップデートが開始され、数分後に作業が完了します。

アップデート完了後、TREZORとパソコンをつなぐUSBケーブルを一旦抜き、接続し直すと、アップデート作業は完了です。


参照元:TREZOR:Updating your TREZOR’s firmware


ここまで、TREZORの使い方についてご説明してきました。

ここからは、TREZOR端末で設定可能な便利な機能について、いくつかご紹介します。

TREZORは、複数のアカウントを作成し管理することができます。

通貨ごとに、最大10個までのアカウントが作成が可能です。

複数のアカウントの作成が可能なので、「個人使用のアカウント」「ビジネス使用のアカウント」「貯蓄用アカウント」「決済用アカウント」など、用途に応じた使い分けができ、仮想通貨の管理がしやすくなります。

※ただし、イーサリアム(ETH)の場合は、アカウントを複数作成するのではなく、ひとつひとつのアドレスを別のアカウントとみなして使用します。

やり方は、非常に簡単で、TREZORとPCを接続し、パソコン画面でTREZOR Web Walletを開き、[Add accoun](画像の赤枠で囲んだ部分)を選択すれば、アカウントの作成は終了です。

ただ、アカウントを作成するには、前の番号のアカウントで、トランザクションを実行していなければならないので注意してください。

例えば、アカウント#2を作成するには、アカウント#1でトランザクションを実行している必要があります。

TREZORでは、取引送信時にその取引にコメントを付けることができます。このことは、仮想通貨の流れを把握することに役立ちます。

たとえば、1度の取引で2つのアドレス(アリス、ボブ)に仮想通貨を送金するとしましょう。

この場合は、送金画面のアドレス欄下にComment(コメント)入力欄に名前を入力します。

宛名に限らず、自分が後から見て取引の内容を把握できるものを、自由に入力することができます。

送金後、トランザクションタブに戻ると、先ほどコメント欄へ入力した文字「To Alice」「To Bob」が表示されていることが確認できます。

ここまで、人気の高いハードウェアウォレット、TREZORの初期設定、使い方、設定できる便利な機能について確認してきました。

仮想通貨をオフラインで管理するハードウェアウォレットは他のウォレットに比較して安全な手段といわれています。

しかし、PINやリカバリーフレーズの保管、送金ミスなどユーザー側で注意したい点も多くあります。

機能や対応通貨はファームウェアアップデートにより随時更新されていきますので、必ず公式サイトで最新情報をチェックしてくださいね。