目次

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  1. イーサリアム・ERC20トークンを安全に管理したい方必見
  2. 【一覧】イーサリアム・ERC20トークン対応のハードウェアウォレット
  3. 【対応しているERC20トークン】イーサリアム・ERC20トークン対応のハードウェアウォレット
  4. 【セキュリティ】イーサリアム・ERC20トークン対応のハードウェアウォレット
  5. 【利便性】イーサリアム・ERC20トークン対応のハードウェアウォレット
  6. 【価格】イーサリアム・ERC20トークン対応のハードウェアウォレット
  7. 【特徴】イーサリアム・ERC20トークン対応のハードウェアウォレット
  8. 【購入前の注意点】イーサリアム・ERC20トークン対応のハードウェアウォレット
  9. 【まとめ】イーサリアム・ERC20トークン対応のハードウェアウォレット
Large ethereum

国内では、Mt.Gox(マウントゴックス)社の事件や、Coincheck(コインチェック)から約580億円相当のネム(XEM)が不正アクセスによって紛失した事件をきっかけに、仮想通貨を取引所ではなく自分のウォレットで安全に管理しようという方が増加し、ウォレットへの注目が集まっています。

仮想通貨のウォレットの中でも、セキュリティが最も優れていて、仮想通貨を安全に管理できるのが、ハードウェアウォレットです。

この記事にたどり着いた方は、

「イーサリアム・ERC20トークン(※)対応のハードウェアウォレットがほしい」
「イーサリアム・ERC20トークン対応のハードウェアウォレットを比較したい」

など、様々な疑問を抱えているのではないでしょうか。

そこで、イーサリアム・ERC20トークン対応のハードウェアウォレットについて、

「管理できるERC20トークン数」
「セキュリティ」
「利便性」
「価格」

の4つの項目で比較し、各ハードウェアウォレットの特徴をご紹介します。

ハードウェアウォレットとは何か知りたいイーサリアムの特徴を確認したいという方は、『ハードウェアウォレットとは?』や『イーサリアムとは?』の記事をご覧ください。

現在、イーサリアムに対応しているハードウェアウォレットは、以下の5種類です。

  1. CoolWallet S(クールウォレット・エス)
    台湾にある『CoolBitX社』が販売するハードウェアウォレット。
  2. Digital Bitbox(デジタル・ビットボックス)
    スイスにある『Shift Devices AG社』が販売するハードウェアウォレット。
  3. KeepKey(キープキー)
    スイスにある『ShapeShift社』が販売するハードウェアウォレット。
  4. Ledger Nano S(レジャー・ナノ・エス)
    フランスにある『Ledger社』が販売するハードウェアウォレット。
  5. TREZOR(トレザー)
    チェコにある『SatoshiLabs社』が販売するハードウェアウォレット。

このうち、CoolWallet Sは、今後ERC20トークンに対応予定ですが、記事執筆時点(2018/5/11)では、ERC20トークンに対応していません。

そこで、この記事では、Digital BitboxとLedger Nano S、TREZOR、KeepKeyの4つのハードウェアウォレットをご紹介します。

※CoolWallet SがERC20トークンに対応したら、追記します。また、5選比較をご覧になりたい方は、「ハードウェアウォレットの5選比較」をご覧ください。

各ハードウェアウォレットが対応している、ERC20トークンの数は、以下の通りです。

  1. Ledger Nano S:すべて
  2. TREZOR:すべて
  3. KeepKey:10種類
  4. Digital Bitbox:すべて

KeepKeyを除く、3つのハードウェアウォレットは、MyEtherWallet(マイイーサウォレット)という、全てのERC20トークンに対応しているウォレットと連携しています。

このため、Ledger Nano Sなどでは、全てのERC20トークンを管理することができるのです。

一方、KeepKeyは、全てのERC20トークンを管理することができません。

KeepKeyの公式発表によると、KeepKeyでは、 SALT, Aragon, Augur, BAT, Civic, Golem, Gnosis, OmiseGO, District0x ,FunFairの10種類のERC20トークンに対応しています。

イーサリアムを管理するには、問題ございませんが、KeepKeyが対応していないERC20トークンを管理したいという方は、他の3つのハードウェアウォレットを検討して見てはいかがでしょうか。

ハードウェアウォレットのセキュリティに関しては、以下の2つの項目から比較していきたいと思います。

  1. PINコードの安全性を高める機能
    この機能があることで、手元の動きや、数字の配置からPINコード(画面のロックを解除する際に必要なパスワードのこと)が読み取られるのを防止することが可能です。
  2. パスフレーズの設定が可能かどうか
    パスフレーズとは、簡単にいうとウォレットのセキュリティを高めるための、PINコード(画面を解除するパスワード)とは別のパスワードのことです。 秘密アカウントの作成や、ウォレットを使用するのに必要となる、パスワードの役割を果たします。 ※パスフレーズを忘れると、ウォレトを使用できなくなるので、ご注意ください。
  1. Ledger Nano S:可能
  2. TREZOR:可能
  3. KeepKey:可能
  4. Digital Bitbox:不可
  1. Ledger Nano S:可能
  2. TREZOR:可能
  3. KeepKey:可能
  4. Digital Bitbox:可能

イーサリアム・ERC20トークン対応に対応した、ハードウェアウォレットのセキュリティを比較するため、2つの項目を見てきましたが、2つの項目両方を満たしているウォレットは、以下の3つです。

  1. Ledger Nano S
  2. TREZOR
  3. KeepKey

セキュリティを重視する方は、この3つのハードウェアウォレットを検討して見てはいかがでしょうか。

ハードウェアウォレットの利便性に関しては、以下のようをから比較していきたいと思います。

  1. 複数アカウントを作成可能かどうか
    アカウントを使い分けることができれば、たとえば「マイニングの受け取り用口座」「決済の時に使う口座」「貯金用の口座」など、用途別での管理が可能なので、便利ですね。
  2. トランザクションの手数料調整が可能かどうか
    イーサリアムやERC20トークンなど、多くの仮想通貨(トークン)の場合、トランザクション手数料が高い方が早く承認される傾向にあります。
    ですから、急ぎの送金や決済の際には、トランザクション手数料を通常より高く調整することで、即時性のある送金を実行することができるようになり、便利です。
  1. Ledger Nano S:不可
  2. TREZOR:可能
  3. KeepKey:可能
  4. Digital Bitbox:可能

Ledger Nano S以外の4つのハードウェアウォレットで、複数アカウントの作成が可能となっています。

  1. Ledger Nano S:可能
  2. TREZOR:可能
  3. KeepKey:不可
  4. Digital Bitbox:可能

KeepKey以外の4つのハードウェアウォレットで、トランザクション手数料の調整が可能となっています。

イーサリアム・ERC20トークンに対応している、ハードウェアウォレットの利便性を比較するために、2つの項目を見てきましたが、2つの項目両方を満たしているウォレットは、以下の2つです。

  1. TREZOR
  2. Digital Bitbox

利便性を重視する読者の方は、この3つのハードウェアウォレットを検討して見てはいかがでしょうか。

Digital Bitbox
(デジタルビットボックス)
¥7,670(€59)
Ledger Nano S
(レジャーナノエス)
¥10,349 (€79.00)
TREZOR
(トレザー)
¥11,659(€89)
KeepKey
(キープキー)
¥13,674($129.00)

価格は、各ウォレットの公式HPから引用したもので、1€(ユーロ)=131円、1$(ドル)=106円、1NT$(台湾ドル)=3.6円として換算したものです。(レートは2018年4月9日時点)

価格だけで判断するなら、Digital BitBoxが最もおすすめといえます。

ここまでで、イーサリアム・ERC20トークン対応のハードウェアウォレットを購入する際に重要な、4つの項目で比較をしてきましたが、これだけでは、各ハードウェアウォレットの特徴や画面の大きさなどの情報はご紹介できていません。

次の段落では、紹介できなかった、機能や特徴をハードウェアウォレットを確認していきたいと思います。

Digital BitBoxの特徴

  1. MicroSDカードにバックアップデータを保存
    Ledger Nano SやTREZORのように、手書きで、(データの復元に必要な)リカバリーフレーズの転記が不要なので、スペルミスなどの心配がありません。
  2. MicroSDカードを紛失した場合復元ができない
    万が一を想定し、複数のMicroSDカードにバックアップをとっておくか、リカバリーフレーズを紙に印刷して保管しておくなどの必要があります。

KeepKeyの特徴

  1. 画面が大きく操作しやすい
    →画面が大きいと、アドレスや送金額の見間違いを防止することが可能です。
  2. ShapeShiftと連携
    →ShapeShiftとは、世界最大の仮想通貨両替所で、KeepKeyではハードウェアウォレットのデバイスから直接通貨を交換することができます。

Ledger Nano Sの特徴

  1. リップル(XRP)に対応している
    4つのハードウェアウォレットでは、唯一対応しています。 ※ちなみに、CoolWallet Sも対応しています。
  2. 1台で4〜5種類の通貨しか管理できない
    →1台で全ての通貨を管理できるわけではないのでご注意ください。
  3. 対応通貨数が多い
    イーサリアム・ERC20トークン含め、ハードウェアウォレットの中では最も対応コインが多いです。

TREZORの特徴

  • NEM(XEM)に唯一対応

イーサリアムや、ERC20トークンをハードウェアウォレットで管理する前に、以下の注意点を理解しておきましょう。

  1. 中古品を買わない & 販売元をチェックする
  2. ハードウェアウォレットは絶対に安全というわけではない

Coinchekの事件を受け、ハードウェアウォレットで仮想通貨を管理したいと考えるユーザーが増え、一部のメーカーでは商品在庫が品切れ状態であったり、入荷まで時間がかかってしまう場合があります。

ただし、早くハードウェアウォレットが欲しいからといって、フリマサイトを介したり、中古品で販売されているハードウェアウォレットを購入することは危険です。

売り手側が悪意ある人物の場合、ハードウェアウォレットに細工がされ、ウォレット内の秘密鍵が盗まれてしまう場合があるからです。※実際に、このような事件は発生しているそうです。⇒参考元:ビットコイン研究所ブログ:【注意喚起】ハードウェアウォレットをAMAZONで買う危険性

ハードウェアウォレットを購入する際は、公式サイト正規代理店から購入するようにしてくださいね。

実際、フリマアプリを運営するメルカリでは、ハードウェアウォレットの出品が禁止となっています。

理由は以下の通りです。

  • 購入されたハードウェアウォレットに不正なプログラムが組み込まれていた場合、仮想通貨が盗まれる可能性がある
  • 出品者も意図せずトラブルに巻き込んでしまうリスクがある

参照元:ITmedia:メルカリ、“仮想通貨のおサイフ”「ハードウェアウォレット」を出品禁止に

取引所やオンラインウォレットで仮想通貨を管理することと比較すると、ハードウェアウォレットは安全ですが、絶対に安全というわけではありません

先ほどご紹介した、細工されたハードウェアウォレットを購入することによる仮想通貨の紛失や、コンピューターウィルスなどのマルウェアにPCが感染したことによる、中間者攻撃(簡単にいうと、送金したい人ではなくハッカーにコインが送金されてしまうこと)、PINコードの盗難など、ハードウェアウォレット内の秘密鍵が悪用されるリスクは存在します。

中間者攻撃(MITM=Man in the middle attack)とは?

中間者攻撃とは、二者間の通信(仮想通貨でいうと、二者間の送金)に第三者が割り込み、通信内容の盗聴や改ざんを行う攻撃のことを指します。

影響→パスワードなど機密情報の漏洩や、通信の妨害、不正サイトの表示など
特徴→攻撃が行われていることに、送信者も受信者も気付きにくい

この中間者攻撃が行われると、例えば、AさんがBさんに送金中の仮想通貨が、悪意ある第三者、Cさんに盗まれてしまうといった事態が起きると考えられます。


参考元:KDDI株式会社用語集:中間者攻撃の概要


このような現状から、日本ブロックチェーン協会のアドバイザーを務める、大石哲之氏(@bigstonebtc)は、自身が運営するブログ『ビットコイン研究所』で、「ハードウェアウォレットを安全に使うための9箇条ー詐欺、ハック、マルウェアの事例と身を守る具体的な方法について」というレポート(内容は一部有料)を提供しました。

ハードウェアウォレットで安全に、仮想通貨を管理するための知識が欲しいという方は、参考にするのが良いかもしれません。

以上、イーサリアムとERC20トークンに対応した、4つのハードウェアウォレットについて、価格やセキュリティなどの項目を比較してきましたが、自分の目的にあったハードウェアウォレットを見つけることができたでしょうか。

簡単にまとめると、5種類のハードウェアウォレットには以下の特徴がありましたね。

  1. Ledger Nano S
    →対応通貨数が多い
  2. TREZOR
    →唯一、Nem(XEM)に対応
  3. KeepKey
    →画面が大きく、操作しやすい
  4. Digital Bitbox
    →価格が最も安い

ハードウェアウォレットは、絶対に安全というわけではありませんが、取引所やオンラインウォレットと比較すると安全なので、自分の目的・用途にあったものを持っておくのは良いかもしれません。

※機能や対応通貨はアップデートにより、随時更新されていくので、最新情報はわかり次第追記していきます。