目次

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  1. ビットコインキャッシュ(BCH)の発行上限枚数は2100万枚!
  2. 【半減期とは】ビットコインキャッシュ(BCH)の発行枚数の重要知識
  3. ビットコインキャッシュ(BCH)の発行上限/発行枚数に関する懸念点
  4. ビットコインキャッシュ(BCH)はデフレ通貨なのか?
  5. <まとめ>ビットコインキャッシュ(BCH)発行上限
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2017年8月に、ビットコイン(bitcoin)から分裂して誕生したビットコインキャッシュ(BCH)

投資商品としても人気を集め、ビットコインキャッシュの特徴を調べている方は多いのではないでしょうか。

中でも、この記事にたどり着いた方は、

「ビットコインキャッシュの発行枚数や発行上限について知りたい」
「ビットコインとビットコインキャッシュの発行枚数上限は異なるのか」
「なぜビットコインキャッシュには発行上限があるのか」
「上限に達したらどうなってしまうのか」

など、様々な疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。

そこで、「ビットコインキャッシュの発行枚数と発行上限」「発行上限が設定されていることによる懸念点」についてご紹介していきます。

(ビットコインキャッシュの詳細を知りたいという方は、以下の記事をご参考ください)

ビットコインのハードフォークによって誕生したビットコインキャッシュ(BCH)は、ビットコインと同様に発行上限枚数は2,099万9999.9769枚(約2100万枚)です。

2018年5月11日現在までに、すでに約1,700万枚(約80%)が発行されています

以下、ビットコインキャッシュの発行枚数や発行上限に関する、情報を整理してみました。

【ビットコインキャッシュの発行枚数】

  • 発行枚数:約1,700万枚(2018年5月11日現在)
  • 発行上限枚数:約2,100万枚
  • 新規発行枚数:12.5BCH

円やドルなど、中央機関が発行する法定通貨では、通貨の供給量を増減させて、価格の調整(インフレやデフレ(※)の防止)をすることができます。

一方、ビットコインや、ビットコインキャッシュなどの仮想通貨は、中央管理者のいない分散型支払いシステムであ、供給量を調整することができません。

そこで、ビットコインやビットコインキャッシュでは、発行上限を設定することで、通貨の希少性を高め、後述する半減期を設定することで、インフレやデフレを抑制していると考えられます。

(※) ・インフレーション(インフレ)はいくつかのタイプに分けられるが、主に物価の上昇が続くことを指す。簡単にいうと、物やサービスの価値が高まり、通貨の価値が下がっている状態のことで、通貨の流通量が多くなると、通貨の価値が下がりインフレになることがあります。
・デフレーション(デフレ)とは、物価の下落が続くこと。物やサービスの価値と比較して、通貨の価値が上がることを指します。通貨の供給量が減り、稀少性が高まると通貨の価値が高まり、デフレになることがあります。

では、ビットコインキャッシュやビットコイン以外の通貨には、発行上限は設けられているのでしょうか。

時価総額の高い5つの通貨を比較してみましょう。

仮想通貨名 発行上限枚数
ビットコインキャッシュ(BCH) 2,100万BCH
ビットコイン(BTC) 2,100万BTC
イーサリアム(ETH) 上限なし
リップル(XRP) 1,000億XRP
ライトコイン(LTC) 8,400万LTC

比較してみると、ビットコインやビットコインキャッシュの発行上限枚数は、他の3つの仮想通貨と比較して、少なく設定されていることがわかります。

時価総額2位のイーサリアム(ethereum)は、現在までに1億近くの通貨が発行されていますが、発行上限は決まっていません。

発行上限がないということはいくらでも発行することができ、通貨の価値が下がってしまうリスクがあります。

時価総額3位のリップル(ripple)は、すでに発行上限である1,000億XRPがすべて発行されており、新規で発行されることはありません。

そして、リップルネットワークを利用者が使用するたびに、リップル(XRP)は減少する仕組みになっています。

ここで、イーサリアムやリップルの発行枚数や発行上限の詳細に関しては、ご紹介しません。 気になる方は、参考記事をご覧ください。

では、次の段落以降で、ビットコインキャッシュの発行関連の情報で理解すべき半減期についてご紹介します。

ビットコインから分裂して誕生したビットコインキャッシュは、ビットコインと同様に、半減期が設定されているといわれています。

ただ、公式HPやGithubで、半減期の設定の有無を確認できたわけではありません。

万一、半減期が設定されていないようでしたら、追記いたします。

半減期とは、ビットコインキャッシュの新規発行量が4年に一度半減することを指します。

より厳密にいうと、半減期は、一定の期間(4年)ではなく、一定のブロック(取引をまとめたもの)が生成されたタイミングで起こるよう設定されているのです。

ビットコインの半減期は、新規のブロックが21万ブロックに到達すると訪れるように設定されており、それは約4年に一度訪れることになります。(10分×21万ブロック=約4年)

実際、ビットコインが発表された2009年には、1ブロック生成するたびに50BTCが発行されていましたが、4年後の2012年には1ブロックあたり25BTC、 2016年には1ブロックあたり12.5BTCに減少しています。

ビットコインの半減期と同様に、2017年8月に誕生したビットコインキャッシュの半減期は、21万ブロックが生成されたタイミングで起こり、2020年にビットコインキャッシュの半減期が起こるとされているのです。

(ビットコインの半減期の詳細については、以下の記事を参考ください)

これまで、ビットコインキャッシュの、発行上限の有無や半減期についてご紹介してきました。

しかし、ビットコインキャッシュに発行上限や半減期を設定することは、稀少性を持たせ、通貨の価値を高めるなど、良い影響を与える一方、取引の承認作業(マイニング)を担う、マイナーへ悪影響を及ぼす恐れがあるとされています。

ビットコインキャッシュの発行上限や半減期が設定されていることによって、以下の問題が起こる可能性があります。

  1. マイナーの減少
  2. マイナー減少による51%攻撃

ビットコインキャッシュ(BCH)の発行枚数上限が設定されていることにより、マイナーが減少するという懸念点があります。

マイナーとは、取引データをまとめたブロックを生成し、ブロックチェーンに追加するための作業を行うネットワーク参加者のことで、マイナーが行う作業をマイニングといいます。

マイナーには、ブロックを生成した報酬として、新規発行されるビットコインキャッシュ(BCH)が支払われるのですが、発行上限や半減期を設定しているので、長期的にみて『マイナーのインセンティブの欠如』を引き起こす恐れがあります。

マイナーは新規発行されるビットコインキャッシュ以外にも、ユーザーの取引手数料を得ることができるので、マイニングの報酬がなくなることはありません。

しかし、マイニングには電気代や初期費用などコストがかかるため、作業に見合った報酬が得られないためにマイナーがマイニングを行わなくなる可能性が考えられます。

マイニングは、決済や送金などの取引データを承認(完了)する、重要な役割を担うので、万一、マイナーが減少することになれば、ビットコインキャッシュのさまざまな取引が承認されないという事態になりかねません。

51%攻撃とは、一定以上の計算処理能力をコントロールすることで、ビットコインキャッシュのシステムを崩壊させる問題のことです。

ビットコインキャッシュは、どのブロックをブロックチェーンに追加するかという意思決定方法を、計算処理能力によって決定しています。

そのため、51%以上の計算処理能力を有する者は、データの改ざんや不正取引ができてしまう可能性があります。

発行上限や半減期の設定でマイナーが減少することで、一部のマイナーグループが51%の割合を占めてしまった場合、51%攻撃が可能になるということです。

(51%攻撃に関する詳しい内容については、以下の記事を参照ください)

コンピュータは2年ごとに性能や処理速度が2倍になり、電力消費なども抑えられるといわれています。

つまり、マイニングの作業コストも、テクノロジーの進化とともに下がる可能性があり、取引手数料のみの報酬であっても利益が得られればマイナーは減ることはないと考えられています。

法定通貨である円やドルは、中央機関が供給量を増減して調整することで「デフレーション」「インフレーション」を防いでいます。

一方で、ビットコインやビットコインキャッシュは、あらかじめ発行上限が設定されているので、インフレを引き起こしづらい通貨です。

しかし反対に、価値が高まり続けることで通貨を貯蓄に回す人が増え、消費が減ってしまう、デフレを懸念する人々もいます。

では、本当にデフレは起こるのでしょうか?また本当に問題なのでしょうか?

法定通貨は、供給量を増減できることは誰もが知っています。
そのため、需要が減っているタイミングでは、物価が下がり、適正な価格になるまで貯蓄に回そうとする心理が働くのです。

しかし、ビットコインキャッシュは、すでに発行上限枚数が決まっており、そのときの通貨の流通量も把握することができます。

つまり、デフレになることは事前に想定されているのです。

つまり、ビットコインやビットコインキャッシュは通貨の価値が上がっているだけで、需要が減った結果起きているデフレではなく、モノやサービスへの消費は減少することはないと考える人もいます。

Bitcoinでのデフレは需要がなくなることによって起こるものではなく、あらかじめ決めておくことができる制限された供給側によって引き起こされるものです。

Mastering Bitcoin

今回は、ビットコインキャッシュの発行枚数や発行上限についてご紹介しましたが、内容をまとめると以下のとおりです。

  1. 発行枚数は約1,700万枚(2018年5月11日現在)
  2. 発行上限枚数は約2,100万枚
  3. 新規発行枚数は12.5BCH
  4. 新規発行枚数は4年ごとに半減すると言われている
  5. 発行上限や半減期が設けられることで、マイナーの減少や51%が懸念

中央管理者のいないビットコインキャッシュは、発行上限や半減期を設定することで、供給量と価値を調整していることがわかりました。

今のままでは、発行上限を設定したビットコインキャッシュのマイナーが減少するなどの問題が起きるかもしれませんが、日々進化するテクノロジーの技術や、仕様変更により、問題は解消されるという意見もでています。

今後の、テクノロジーの発展や、ビットコインキャッシュコミュニティの動向に注目していきたいと思います。