目次

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  1. 【結論】ビットコインキャッシュ(BCH)の送金時間は2分12秒?
  2. 【比較】ビットコインキャッシュ(BCH)/ビットコイン(BTC)の送金時間
  3. 【注意事項】ビットコインキャッシュ(BCH)の送金時間は変動する
  4. 【参考】ビットコインキャッシュ(BCH)の送金時間を実際に測ってみた
  5. 【まとめ】ビットコインキャッシュ(BCH)の実際にかかる送金時間は?
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画像引用元 BitcoinCash

ビットコインキャッシュ(BCH)は、ビットコイン(BTC)のスケーラビリティ問題(取引データ数増加による取引承認の遅延や取引手数料の高騰などの問題)を解決するために、ビットコインから分裂して誕生した仮想通貨です。

ビットコインキャッシュは、取引データを格納するブロックの容量が、ビットコインの32倍の32MB(※)あるため、ビットコインより取引処理能力が優れているといわれていますが、実際のところどうなのでしょうか。

本記事では、実際にビットコインキャッシュ(BCH)とビットコイン(BTC)の送金を行い、「ビットコインキャッシュの送金時間」と「ビットコインキャッシュの送金時間がビットコインよりも早いのかどうか」を考察し、次に、「ビットコインキャッシュの送金が遅延際の理由」をご紹介します。

(※)

ビットコインキャッシュは2018年5月15日に、通常のブロックサイズを8MBから32MBに拡大させました。

また、ビットコインキャッシュでは、可変ブロックという技術を活用しているため、ブロックサイズを取引データ(トランザクション)の量に応じて、変更することができます。

ビットコインキャッシュの送金には、ビットコインと同様に約10分かかるといわれていますが、2018年5月25日にMoblockが、Gincoという複数通貨対応のウォレットを活用して、ビットコインキャッシュの送金をした結果、約2分12秒かかりました。

ただし、送金時間は変動する(詳細は後述)ので、毎回所要時間が約2分というわけではありません。

以下は、2017年12月のツイートですが、ビットコインキャッシュのネットワークが混雑し、ビットコインキャッシュの送金に遅延が生じていたことが伺えます。

つまり、今回行なったビットコインキャッシュの送金時間は、約2分12秒の時間でしたが、ビットコインキャッシュのネットワーク混雑時には、それ以上の時間がかかる可能性があるということです。

ここまで、ビットコインキャッシュの送金時間に関する重要事項を簡単に解説しました。

次の段落以降では、「ビットコインキャッシュと他の仮想通貨の送金時間の比較」と「ビットコインキャッシュで送金の遅延が発生する理由」を紹介します。

実際にビットコインキャッシュとビットコインの送金を行ったところ、以下の結果が出ました。

  ビットコインキャッシュ
(BCH)
ビットコイン
(BTC)
送金時間 約2分12秒 約7分37秒
送金手数料 約1.53円
(0.000014BCH)
約22円
(0.000026BTC)

※ビットコインキャッシュとビットコインの送金手数料は、共にCoinMarketCapの2018年5月28日送金時点の価格を参考に、日本円に換算にしたものです。

今回の結果によると、ビットコインキャッシュを送金した場合、ビットコインよりも早く完了し、送金手数料も安く済むということが言えそうです。

ただし先述したとおり、ビットコインキャッシュのネットワークが混雑していると送金に時間がかかるのでご注意ください。

また、ビットコインキャッシュとビットコインは共に、約10分間に1度、取引データをまとめたブロックが生成されるよう設定されているのですが、今回はたまたまブロックの生成作業が10分以内で終わってしまったと考えられます。

では、次に「ビットコインキャッシュで送金の遅延が発生する理由」をご紹介します。

ビットコインキャッシュの送金時間は、毎回きっかり10分ではなく、今回の場合のように2分前後で終わる場合や、10分以上かかることがあります。

ビットコインキャシュの送金時間が変動する原因はとして、以下のような点が挙げられます。

  1. ブロックの生成作業にばらつきがある
  2. スケーラビリティ問題の発生

それぞれ、ご紹介していきます。

ビットコインやビットコインキャッシュの送金や決済などの、取引データをまとめブロックをブロックチェーンに追加するまでの一連の作業をマイニングといい、マイニングを行うネットワーク参加者のことをマイナーといいます。

このマイナーは、ブロックをブロックチェーンに追加するために、解くのに約10分間かかる、難解な計算問題の答えを導き出す必要があるのですが、この計算作業は確率論的計算作業で、10分以内で答えが見つかる場合もあれば、10分以上計算しても答えが見つからない場合があるのです。

つまり、今回Moblockで行なった送金では、マイナーが早く答えを導き出したため、送金が10分以内に完了したと考えられます。

ビットコインキャッシュが、2017年12月〜2018年1月にかけて、送金が遅延するといった事態が頻発していました。

この送金の遅延が起きた原因は、冒頭で紹介したスケーラビリティ問題(取引データ数増加による取引承認の遅延や取引手数料の高騰などの問題)が発生していたためです。

先ほど、ビットコインキャッシュはビットコインのスケーラビリティ問題を解決するために誕生させたとお伝えしましたが、具体的にはビットコインキャッシュのブロックサイズを1MBから8MBに拡大することで解決を目指しました。

トランザクションを格納するブロックサイズが拡大するということは、一度に格納できるトランザクションの量が多いということですが、格納可能な量以上にトランザクションが増加した場合、なかなか送金が完了しないといった事態が起きてしまいます。

以下の、画像はビットコインキャッシュのトランザクション数の推移を表しているチャートになります。

画像引用元Bitinfocharts

この画像を見ても分かる通り、ビットコインキャッシュのトランザクション数は常に変化していて、2017年12月下旬が最もトランザクション数が多いことがわかります。
※ビットコインキャッシュが誕生した、2017年8月は除く

先ほど、ビットコインキャッシュの送金の遅延に関するツイートを取り上げましたが、そのツイートも2017年12月下旬のものなので、ネットワークが混雑したため、送金の遅延が発生したのではないかと考えられます。

これまでの内容を踏まえると、ビットコインキャッシュで送金の遅延が発生してしまうまでの一連の流れは以下の通りです。

  1. トランザクション量が増加
  2. トランザクションが量がブロックの容量を上回る
  3. 次第に、トランザクションの承認作業が間に合わなくなる
  4. 承認しきれないトランザクションが溢れ始める
  5. いつまでたっても決済や送金が完了しないという問題が発生

ただし、ビットコインキャッシュは2018年5月15日に、ブロックサイズを8MBから32MBに拡大させました。

一度に格納できるトランザクションの量がさらに増加したことで、より送金時間の遅延は起きにくくなる可能性があります。

次の段落からは、実際にMoblockが行った、ビットコインキャッシュとビットコインの送金の手順をご紹介します。

ビットコインキャッシュの送金時間を測るために、実際に行った送金手順をご紹介します。

①アカウントの異なる「GincoウォレットA」から「GincoウォレットB」へ、ビットコインキャッシュを送金します。

以下の画像は送金元のウォレットAの取引状況を示しており、ウォレットBへ送金手続きが完了し、送金の手続きが完了したのは14時20分30秒であることがわかります。

(送金が完了したと表記されていますが、実際には送金が完了したわけではなく、送金が行われたことを認識した日時が表記されています)

②送金手続きが完了したところで、次にトランザクションの状況を確認してみましょう。
Bitcoin.comを利用して確認してみます。

送金のトランザクションを検索したところ【承認】と表示された時刻は14時22分18秒でした。
※UTCとは、協定世界時のことで、簡単にいうと世界の標準時のことです。UTCが日本時間とは、マイナス9時間の時差があり、【UTC+09:00】と表示されていることから、2:22:18は日本時間の14時22分18秒と考えられます。

送金手続きが完了したのは14時20分30秒でしたので、2分12秒でビットコインキャッシュの送金が完了したということになります。

次に、先ほどと同じように、アカウントが異なる「Ginco ウォレットA」から「GincoウォレットB」に送金する手順で、ビットコインの送金時間の確認をします。

①「GincoウォレットA」から「GincoウォレットB」へ、ビットコインを送金します。

以下画像はウォレットAの取引状況を示す画面です。
送金手続きが完了したことを表しており、送金した時間が16時13分04秒であることがわかります。

②ではウォレットBでも、ビットコインの取引状況を確認してみましょう。
以下の画像はウォレットBの画面で、ウォレットAから送金されたビットコインは、まだ【手続き中】で、送金が完了していないことがわかります。

③そして以下の画像で、ビットコインの送金が16時20分40秒に完了したことを表しています。

この2枚の画像から、ビットコインの送金手続きが行われた時間が16時13分04秒、送金が完了した時間が16時20分40秒でしたので、ビットコインの送金が7分36秒で完了したことがわかりますね。

また、Blockchain.infoという、ビットコインのトランザクションの状況を確認できるサイトを利用して、取引状況を確認してみました。

⑤Blockchain.infoで確認したところ、受け取り時間が7時13分03秒で、送金完了時間(ブロックに含まれた時間)が7時20分40秒と表示されていることから、ビットコインの送金が7分37秒で完了したことがわかります。

Gincoで表示されているの時間と1秒だけ差がありますので、ビットコインの送金には、7分36秒~37秒の時間がかかったということになります。

Blockchain.infoで表示されている時刻が、UTCなのかどうかはわからないため記載はしませんでした。

今回のビットコインキャッシュ(BCH)とビットコイン(BTC)の送金時間は、ビットコインキャッシュの方が、短時間で送金完了できた、という結果になりました。

  • ビットコインキャッシュの送金時間は、通常は約10分かかる
  • 今回の送金では、ビットコインキャッシュの送金に約2分12秒かかった
  • ビットコインキャッシュの送金の遅延はスケーラビリティ問題が原因と考えられる
  • ビットコインキャッシュのブロックサイズが32MBに拡大したことで、送金の遅延が起きにくくなる可能性がある
  • 今回の検証では、ビットコインキャッシュはビットコインよりも送金時間が短かった

今回のMoblockが行った送金の結果のみを参考にすると、ビットコインよりもビットコインキャッシュのほうが送金が早く、そこまで送金に時間がかからないと結論が出ました。

2017年の12月から2018年の1月下旬と比較して、現在はビットコインキャッシュ、ビットコインともにトランザクション数が減っているため、比較的早く送金が完了すると考えられます。

ただし、今後、トランザクション数が増加することで、送金の遅延が生じる可能性は十分あるのでご注意ください。