目次

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  1. 【一覧】リップルの歴代社長
  2. 【Chris Larsen(クリス・ラーセン)】リップル(Ripple Inc.)の初代社長
  3. リップル2代目社長、Brad Garlinghouse(ブラッド・ガーリングハウス)
  4. 【まとめ】リップルの2人の社長
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1500種類以上ある仮想通貨の中でもひときわ注目を集めているリップル。

最近では大手銀行が、リップルを活用した送金実験を行なっていることから注目を集めています。

この記事にたどり着いた方は、

「リップルの社長が誰か知りたい」
「リップルの社長の経歴が知りたい」

など、様々な疑問をお持ちなのではないでしょうか。

そこで、リップルの社長と経歴、最近の活動内容についてご紹介していきます。

仮想通貨リップルの特徴や開発目的を確認したい方は、下記関連記事「リップルとは?」よりご確認ください。

リップルの社長としてあげられるのは、次の2人です。

  1. Chris Larsen(クリス・ラーセン)(2012〜2016年)
  2. Brad Garlinghouse(ブラッド・ガーリングハウス)(2017年〜現在)

Chris Larsen氏はRipple Inc.の創業者で、設立当初の社名である「OpenCoin Inc.」2012年から2016年まで社長を勤めていました。

そして、Chris Larsen氏の後任として就任したのが、Brad Garlinghouse氏で、現在もCEOおよび役員に就いています。

この記事ではこの2人のリップル社長について、経歴と活動内容を具体的にご紹介していきます。

また、リップルはアジア圏に国際送金ソリューションを提供する子会社として、Ripple Inc.とSBIホールディングスの共同出資会社「Ripple SBI Asia」を設立しています。

このことから、SBIホールディングスの社長である「北尾 吉孝」氏も、リップルの社長と関連する人物の一人といえるでしょう。

Chris Larsen

リップルの初代社長はChris Larsen(クリス・ラーセン)氏です。

Chris氏はリップルの初期の支払いシステムを作り上げるとともに、Ripple Inc.の前身の会社である「OpenCoin Inc.」の設立を行いました。

Chris Larsen氏の経歴は次の通りです。

  • サンフランシスコ州立大学にて応用科学、会計学、金融学の学士を取得(1982〜1984年)
  • スタンフォード大学(アメリカ)にてMBAを取得(1989〜1991年)
  • オンラインローンを扱う会社E-LOANのCEOおよび共同設立者に就任(1992〜2005年)
  • P2Pレンディングマーケットプレイス(※)を扱うProsperのCEOおよび共同設立者に就任(2005年〜2012年)
  • RippleのCEOおよび共同設立者に就任(2012〜2016年)
  • RippleのExective Chairman(会長)に就任(2017年〜現在)

※P2Pネットワーク(1vs1で通信できるネットワーク)を使ったレンディングサービスを提供するプラットフォーム

Chris氏は、Ripple Inc.に関わる以前は、オンラインローン「E-LOAN」やP2Pレンディングマーケットプレイスなどに関わっており、デジタル金融分野の知見がある人物です。

以降の章では、Chris Larsen氏の活動の中から、Chris氏の活動内容がわかるものをいくつかご紹介します。


参考元:Linked-in

こちらの動画は、youtubeに投稿されているリップル公式動画です。

リップルの初代社長で、現在は会長であるChris氏と、チーフクリプトグラファー(暗号開発者)であるDavid Schwartz氏による対談動画です。

動画のタイトルは「Ripple and XRP - Part 2: The Internet of Value (2018)」(RippleとXRP - パート2:価値のインターネット(2018))で、内容の要約は以下の通りです。

インターネット、シッピング(物流)、そしてペイメント(決済)のなかで、現在のシステムでは決済ネットワークがだけが即時性がなく、他のシステムに対して遅れをとっています。

そして、価値のインターネット(Internet of Value)の実現が世界の経済に革命を起こすこと、RippleのXRP Ledger(XRP)とILP(リップルで活用されている技術)がその流れを作ると、Chris氏は語っています。

価値のインターネット(Internet of Value:IoV)とは

 インターネットが世界中のデータをスムーズに交換するように、世界中の価値(つまり、お金)をスムーズに交換するための支払いネットワークが「価値のインターネット」です。

自律走行の自動車やスマート家電などに代表される、「物のインターネット(Internet of Things:IoT)」と同じタイプの造語です。

2015年にラスベガスで開催された、世界的なフィンテックイベント「Money20/20」において、パネルディスカッションにRippleのCEOであるChris Larsen氏が登壇しました。

議論のテーマは「Financial Applications of Distributed Ledger Technology: Case Studies & Approaches, 」(分散型台帳技術を用いた金融アプリケーション:ケーススタディとアプローチ)です。

その中でChris氏は、銀行とともに仕事をして得た知見について、次のように語っています。

Experience is the best way to learn. Chris: One of the things we found working with banks like TD and RBC is that we learned a ton around issues in terms of what you need around two-way communication, for example, really in the weeds stuff—and that’s what makes the difference between this technology being useful or too broad.

Money 20/20: How Banks Can Leverage Distributed Financial Technology | Ripple

意訳:

学ぶにはまず経験することがベスト

Chris Larsen:我々がTD(北米のTD Bank)やRBC(カナダのRBC Royap Bank)といった銀行とともに課題に取り組んでみてわかったのは、双方向通信(※)に関して、まるで雑草のような小さな課題が、山のようにあるということです。

そして、これらの問題への取り組み方で、分散型台帳技術が価値のあるものになるのか、それとも(銀行で使うには)広範囲すぎるのかの違いを産みます。

※分散型技術台帳で用いられる、P2Pネットワーク(端末同士で1vs1の取引できるネットワーク)のことを指す

これに対して、TD BankのJenny氏は次のように語っています。

There’s huge room for improvement when it comes to cross-border payments. Jenny:TD Bank is one of the largest banks in North America and what’s unique about our bank is that we have huge cross-border needs. We have as many branches in the U.S. as we do in Canada. So we looked at Ripple. They were really the only play 16 months ago that was thinking about the world beyond Bitcoin.

Money 20/20: How Banks Can Leverage Distributed Financial Technology | Ripple

意訳:

国境を超えた送金は改善の余地が大きい

TD Bankは北アメリカの大手銀行のひとつで、国境を超えた大きな国際送金の需要をもっています。アメリカとカナダに多くの支店を置いていて、そこでリップルに出会いました。リップルは、16ヶ月前(2013年時点)に唯一、ビットコインの前例を踏まえた上で、世界でこの課題に取り組んでいた存在だったのです。

ディスカッションでは、リップルの技術がビットコインと比べて、銀行での利用事例に合うよう設計されていること、そして銀行間での相互運用性をもつ新しいビジネスモデルを作る可能性があること、などが議論されました。

リップルの初代社長であるChris氏は、大学の講義にも積極的に対応しています。

MIT (マサチューセッツ工科大学)で2016年から行われている、オンラインフィンテック学習コース「 Future Commerce」で、Chris氏はゲストとして講義を行いました。

近年のフィンテック技術の成長にともない、海外へ少しのお金を送りたい人の送金手数料を下げることが期待されており、それを実現する金融インフラが求められています。

MITでの講義は、こういった次世代の金融インフラを築くため、フィンテックに関する知識の普及を目的としています。

ターゲットは、世界中の金融企業、保険会社、銀行業界の専門家、そして起業家などです。

MITの講師は、リップルについて次のように語っています。

There’s a revolution happening in financial technology — in part driven by distributed ledgers like blockchain, and in part driven by companies like Ripple who are expanding on the inclusivity of blockchain by creating enterprise solutions that support all existing currencies, and don’t require the use of bitcoin,

Chris Larsen to Guest Lecture for MIT Future Commerce | Ripple

(意訳) 金融技術の分野では革命が起こりつつある ー その一部は、ブロックチェーンのような分散型台帳で運用され、Rippleのような企業によって運用されている。Rippleは、すべての貨幣をサポートする企業向けソリューションを開発することで、ブロックチェーンの包括性を拡張しており、ビットコインを使う必要はなくなっている。

さらに、リップルのCEOであるChris Larsenがゲストとして講義することに対しても触れています。

You’ll hear from some of the world’s leading minds — including Ripple’s co-founder and CEO, Chris Larsen — on industry traction and developing new policies around these areas. You’ll get an opportunity to understand what’s going on with how best to serve small and medium-sized enterprises.”

Chris Larsen to Guest Lecture for MIT Future Commerce | Ripple

意訳:

あなたは(この講座で)、この分野(アイデンティティ、プライバシー、セキュリティその他の金融分野)で世界を牽引し新たなポリシーを築いている、世界をリードするマインドを持つ講師たち 〜リップルの共同設立者でCEOのChris Larsen氏など〜 の講義を聞くことができます。

Chris氏はこれらの他にも、RippleのCEOとしてな公式の場に数多く登場しました。

それでは次に、Chris氏の次のリップルのCEOである、Brad Garlinghouse氏についても見ていきましょう。

リップルの2代目で現在の社長は、Brad Garlinghouse(ブラッド・ガーリングハウス)氏です。

Garlinghouse氏は積極的にイベントやメディアに登場し、リップルや分散型台帳、ブロックチェーンについての将来性を語るなど、精力的な活動を行なっています。

Brad Garlinghouse氏の経歴は次の通りです。

  • カンザス大学(アメリカ)にて文学士を取得
  • ハーバードビジネス大学(アメリカ)にてMBAを取得(1997年)
  • 支払いプラットフォームを扱う会社Tonic Healthの役員に就任(2011〜2016年)
  • 家系図制作、遺伝子分析を行う会社Ancestryの役員に就任(2013年〜2016年)
  • オンライン映像制作会社Animotoの役員に就任(2012〜2017年)
  • Rippleの代表取締役(President)およびCOOに就任
  • RippleのCEOおよび共同設立者に就任(2017年〜現在)

Brad氏は、Ripple Inc.に関わる以前の経歴では、MBAの資格を生かし、支払いプラットフォーム分野や映像制作分野などさまざまな領域の経営に関わっています。

以降の章では、Brad氏の活動の中から、Brad氏自身の活動内容がわかるものをいくつかご紹介します。


参考元:Linked-in

こちらの動画は、youtubeに投稿されているリップル公式動画です。

リップルの2代目社長Brad氏による、Ripple Inc.が見据えるリップル(XRP)のビジョンを語る動画です。

動画のタイトルは「Ripple and XRP - Part 3: Ripple's Vision for XRP (2018)」(RippleとXRP - パート3:XRPについてのRippleのビジョン(2018))で、動画の内容の要約は次の通りです。

金融システムで50年続いてきた基盤、特にノストロ口座、ボストロ口座(※)を使った資金の移動は、スピードやコストの面で使いづらさがあります。それをXRPの流動性が解決し、新しいモデルを作ります。

さらに、リップルで使用される仮想通貨「XRP」が社会に普及するには、少し時間はかかるかもしれませんが、その第一歩は踏み出されているというとが語られています。

※ノストロ口座/ボストロ口座とは、銀行間取引での資金決済を行うための自銀行/相手銀行の決済口座のことです。実際の国際送金の場合は、さらにこれらの間に複数の中継銀行が入り、決済処理をなんども行うため、手数料と時間がかかります。

2018年にオランダで開催された、世界的なフィンテックイベント「Money20/20」のトークイベントに、RippleのCEOとしてBrad Garlinghouse氏が登壇しました。

議論のテーマは「Blockchain, digital assets and reimagining global payments 」(ブロックチェーン、デジタル資産、そしてグローバルペイメントの再考)です。

Brad氏は、オンラインバンクの開発を進める企業、11:FSの共同設立者Simon Taylorとの対談で、ブロックチェーンの未来について議論を交わしました。

Rippleは顧客と深く関わり、実際の問題を解決し、実際の手続きを見てきています。その中で、Rippleのソリューションが他社(Apple社のApple Payなど)と異なる点として、金融インフラの基盤から構築しなおそうとしている点をあげています。

If you can reset the rail – the base layer – you can really unlock innovation.

Ripple CEO at Money20/20 Europe: Blockchain Hype Outpaces Reality | Ripple

意訳:

もしこのレール(現在の金融システムの基盤)をリセットすることができれば、真のイノベーション(革命)が始まるでしょう。

さらに、Brad氏は次のように発言しています。

Everything that happens below these services – down the stack – hasn’t changed. Ripple’s point of view is that to truly unlock innovation in the payments ecosystem, you have to start way down at the bottom,

Ripple CEO at Money20/20 Europe: Blockchain Hype Outpaces Reality | Ripple

意訳:

これらのサービス(他社のApple Payなど)は、その下で起こることとしては、まったく何も変わっていません。Rippleの考え方は、決済エコシステムの真の改革をはじめることであり、そのためには底を打つこと(基盤から構築しなおすこと)から始める必要があります。

このほかの議論としては、ブロックチェーン技術や分散台帳技術が、まだ実験中の段階であることが警告されています。

最後にBrad氏は、XRPとRipple Inc.の関係について次のように言及しました。

  • Rippleはオープンソース(ソースコードが開示されていて誰でも改良できる)なXRPとXRP Ledgerを使って、新たなエコシステムを作る
  • そしてRipple Inc.が保有する全体の60%のXRPは、エコシステムの構築と報酬のために使われる

リップルのCEO、Brads氏と、チーフマーケティング戦略家のCory Johnson氏(※)は、2018年4月25日に放送された動画で、「リップル 2018年Q1(第一四半期) マーケットレポート」と「今期の新たなRippleの顧客」について説明しています。

※Cory Johnson氏はBloomberg TVのマーケティングストラテジスト(マーケティング戦略家)で、2018年3月からRipple Incのスピーカーとしても雇用されています。

Brad氏とCory氏の対談形式で、XRPとRippleの関係やマーケティングレポートについて言及されています。

動画の内容の要約は次の通りです。

デジタル資産として広範囲を見据えているXRPエコシステムの中で、リップルは透明性のあるプレーヤー(情報をきちんと開示しているの意)です。

リップルの営業や利益に関する内容は、すべてマーケットレポートで報告されます。

2018年Q1には多くの顧客(ブラジルの最大手銀行Itau、インドの銀行IndusInd、サウジアラビアの中央銀行など)との契約を結びました。

銀行間の送金業務を置き換えるには、これまではリップル製品のなかではxCurrent(エックスカレント:XRPを必ずしも使わない)が主流でした。

しかし最近では、XRPを活用するリップル製品xRapid(エックスラピッド)が導入されつつあります。

xRapidとXRPは、すでに信頼関係にある銀行間に対して、さまざまな通貨の流動性(※)を提供しています。

リップルが提供する3つの製品

①xCurrent:銀行間の即時国際送金を可能にするためのプロダクト
②xRapid:XRPを利用することで、中継銀行で発生していたコストを削減させるためのプロダクト
③xVia:会社や送金業者、銀行がリップルネットワークを活用するために活用するプロダクト

※「通貨の流動性を提供する」とは、銀行などで特定の通貨が必要になった時、すぐに提供できる資金プールを用意することを指します。

たとえば銀行でKRW(韓国ウォン)が必要になったとき、KRWそのものを銀行が持っておかなくても、手元のXRPを使って、すぐにKRWを調達できるようになります。

このことは、現在の国際送金の「中継銀行を経由することで何重にも手数料をとられている」という問題を解決します。

議論の内容は、リップルが新たに開拓したさまざまな顧客(金融機関)の紹介へと続き、最後に、XRPとRipple Inc.の関係について、Brad氏は「多くのメディアがこの2つを混同していることに多少イライラしている」と述べています。

XRP is, the XRP Ledger is an open source decentralized technology. Ripple is one of the companies in the XRP ecosystem that is building on top of that technology.(中略) And I think you’ll see more and more companies that are investing and building on top of the XRP Ledger which will make it clear.

Ask Me Anything with Brad and Cory - April 25, 2018

意訳:

XRPとXRPLedgerは、オープンソースな(誰にでも開示されている)分散型技術です。そしてRipple Inc.は、分散型技術を使って構築された「XRPエコシステム」の上にいる企業の中のひとつです。(中略)そして、さらに多くの企業がXRPに投資し、XRP Ledger へ参加することで、(Ripple Inc.もそれらの企業の一部であることが)さらに明白になるでしょう。

この対談を通して、Brad氏はXRPに対するRipple Inc.の透明性を主張しています。

リップルの社長について、歴代の社長の経歴と、それぞれの人物の詳細についてご紹介してきました。

リップルの歴代の社長は、次の人物です。

  1. Chris Larsen(クリス・ラーセン)(2012〜2016年)
    Ripple Inc.の創業者であり、設立当初の社名である「OpenCoin Inc.」の創立者
  2. Brad Garlinghouse(ブラッド・ガーリングハウス)(2017年〜現在)
    2代目の社長で、現在もCEOおよび役員に就任

ここでは紹介しませんでしたが、リップルの開発(創設)に関わった主要な人物は、Chris氏の他にもう2人います。

リップルの3人の創業者に関する詳しい情報を知りたいという方は、「リップルの3名の創業者」の記事をご覧ください。