目次

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  1. イーサリアム財団とは
  2. イーサリアム財団の主な活動
  3. イーサリアム財団に関する最新ニュース
  4. 【まとめ】イーサリアム財団とは
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仮想通貨の時価総額1位はビットコインですが、それに次ぐ時価総額第2位の仮想通貨がイーサリアムです。

そんなイーサリアムについて調べていると、イーサリアム財団という言葉を目にした方はいらっしゃるかもしれません。

この記事をご覧になっている方は、

「イーサリアム財団とは一体どんな組織なの?」
「イーサリアム財団の目的や役割とは?」
「イーサリアム財団はどのような活動をしているの?」

など、さまざまな疑問をお持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、本記事では

の順に説明していきます。

財団とイーサリアムの関係性イーサリアム団体の設立背景について理解していくと同時に、現在の財団に関する最新ニュースを知り、現在のイーサリアムの動向を一緒に探っていきましょう。

では、イーサリアム財団とは一体どんな組織なのでしょうか。

次の段落では、イーサリアム財団に関する基本情報設立に至る経緯や関わる人物などについて紹介していきます。

イーサリアム財団は、利益を出すことを目的とした団体ではなく、イーサリアムの普及や、経済活動の促進を目的として創立した団体です。

イーサリアム財団の概要は以下のとおりです。

社名 イーサリアム財団
設立者 ヴィタリック・ブテリン
設立年 2014年
拠点 スイス/ツーク州
公式HP https://www.ethereum.org/
財団の公式ブログ https://blog.ethereum.org/

イーサリアム財団は、イーサリアムの開発者でもあるロシア系カナダ人のヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏によって設立された財団です。

ヴィタリック氏の詳しい経歴や生い立ちは、以下の記事に詳しく記載されていますので、気になる方は参考にしてみてください。

次に、財団の設立までの経緯を確認していきましょう。

イーサリアム財団設立経緯

  • 2013年11月 イーサリアムホワイトペーパー(技術仕様書)が作成
  • 2014年1月  Bitcoinカンファレンスでイーサリアムの開発を発表
  • 2014年6月 スイスでイーサリアム財団が設立
  • 2014年7月 イーサリアムのセール(開発資金の調達)を実施

イーサリアムの開発資金は最初、アメリカで調達しようとしましたが、個人での資金の受け取りや利用に関して、法的・財務的な位置づけが難しく、思うように進行しませんでした。

そのため、仮想通貨の資金調達がやりやすいスイスのツーク州でイーサリアム財団が設立され、財団が開発資金の調達を開始。

最終的に3万1000BTC(当時の価格で約20億円)を調達しており、集めた資金は今も財団が管理しています。

参照元
Ethereum Homestead:History of Ethereum
Launching-the-ether-sale

イーサリアム財団の掲げる

イーサリアム財団の公式サイトでは、財団のミッションについて以下のように明記しています。

Mission and Base Statement

The Ethereum Foundation’s mission is to promote and support Ethereum platform and base layer research, development and education to bring decentralized protocols and tools to the world that empower developers to produce next generation decentralized applications (dapps), and together build a more globally accessible, more free and more trustworthy Internet.

About the Ethereum Foundation

意訳:
イーサリアム財団のミッションは、次世代の分散型アプリケーション「dapps(ダップス)」を作り出すための分散型のプロトコルやツールを世界へもたらすために、イーサリアムのプラットフォームを支援・促進し、研究、開発、教育の基盤を作ることです。

イーサリアム財団のミッションに設定されている「dApps」とは、中央管理者がいなくても稼働する、ブロックチェーン技術を利用したアプリケーションのことです。

このdAppsを構築するためのプラットフォームを、支援していくことなどを財団の役割として掲げています。

現在、イーサリアムのプラットフォームでは、1000個以上のdAppsがリリースされており、そのジャンルも取引所やゲーム、予測市場などさまざまです。

イーサリアム上に構築されたdAppsや、その仕組みについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

イーサリアム財団が実際に行なっている

  1. 助成金プログラム
  2. イーサリアムの年次イベント「Devcon(デベコン)」

の2つの活動内容をご紹介していきます。

イーサリアム財団の「助成金プログラム」は、イーサリアムの研究や開発を行うプロジェクトや開発者に、財政的な支援をしている活動です。

金額は、プロジェクトの規模や内容によって異なりますが、5000ドル~1万ドル(60~110万)の助成金が支給されます。

最近実施された助成金プログラムを、以下にご紹介します。

  1. Ethereum scalability research and development subsidy programs(2018年1月)
    スケーラビリティの課題解決を目的としたプログラム
    スケーラビリティの課題とは、取引の承認に遅延が発生することや取引手数料の高騰などの問題のことです。
  2. EF Grants(2018年3月)
    スケーラビリティや利便性、安全性の課題解決を目的としたプログラム

このような助成金プログラムを行うことにより、イーサリアムのプロジェクトやコミュニティ支援すると同時に、イーサリアムの開発における課題解決にも役立ているようです。

イーサリアム財団が行う活動の一つに、イーサリアムの最大イベントともいわれる「Devcon」があります。

Devconとは、Developer Conference(開発者会議)の略称です。

(Devconで、ヴィタリック氏がイーサリアムについてプレゼンテーションを行う様子)

このイベントでは、イーサリアム財団の開発・研究チームが最新の機能や技術について議論を行い、プレゼンテーションを実施しています。

このイベントは誰でも参加することができ、2015年にロンドン、2016年は上海、2017年はメキシコで開催されました。

4回目の開催となる今年は、公式ブログで10月30日~11月2日にチェコのプラハで実施されると公表しています。

イーサリアムの研究や開発、最新技術などについて学びたいという人にとっては、貴重なイベントとなりそうです。

では、最後にイーサリアム財団に関する最新ニュースをご紹介します。

この段落では、以下の3つのニュースをご紹介します。

  1. イーサリアム財団のディレクターに日本人が就任!
  2. 「Ethereum Community Fund」イベントを東京で開催
  3. イーサリアム財団のアドバイザーがSECに苦言

それぞれ詳細をみていきましょう。

イーサリアム財団のエグゼクティブディレクターのMing Chan氏が退職し、後任者として日本人女性の宮口礼子(みやぐち あやこ)氏が、就任しました。

宮口氏は、「ブロックチェーン業界で活躍する日本人の一人」として知られています。

彼女はアメリカ・サンフランシスコでマイクロファイナンスのMBAを取得後、アメリカのビットコイン取引所Krakenに勤務。

Coinpostのインタビューでは、今後イーサリアム財団で取り組みたいこととして、「イーサリアムのコミュニティの拡大や、多くの人にイーサリアムを知ってもらうための教育など、コミュニケーションのコーディネーションをしていきたい」と語っています。

以下、Coinpostで紹介されている実際の内容です。

Q.宮口さんが今後イーサリアムで成し遂げたいことを教えてください。 A.元々教員だったこともあり、コミュニティを広げていくことや、みんなにもっと知ってもらうための教育、などといったコミュニティのコーディネーションはやっていきたいです。

イーサリアム財団Executive Director宮口礼子氏にインタビュー

イーサリアムを支援する6つの団体(Cosmos、OmiseGO、Golem、Maker、Global Brain Blockchain Labs、Raiden)が「Ethereum Community Fund」創設し、イーサリアム財団と共同で、2018年3月29日東京都内で発表イベントを行いました。

画像引用元 /イベント登壇の様子

Ethereum Community Fundの創設の目的は、イーサリアムに関連するスタートアップに対して、財政的支援と相互連携を促すこととしています。

Ethereum Community Fundはプロジェクトの一つとして、オープンソースのインフラ、アプリなどの開発資金を支援する「Infrastructure Grant Program(インフラ助成プログラム)」を行うことを、このイベント内で発表しています。

このイベントには、イーサリアム財団の設立者、ヴィダリック氏の姿もあり、以下のようなコメントを残しています。

“Delivering value that matches the hype should be the mantra of 2018; efforts such as the ECF which help organize the development of the ecosystem are going to help make that possible.”

Vitalik Hopes New Ethereum Fund Will Deliver on Hype - CoinDesk

意訳:
「誇大広告とどうよの価値を提供することは、2018年の真言なければなりません。(イーサリアム)のエコシステムの開発を支援するEthereum Community Fundの取り組みは、その価値を提供する手助けとなるでしょう」

このような財政的な援助体制が整うことで、イーサリアムの課題(スケーラビリティなど)の解決や、プラットフォームとしての発展が期待されます。  

参照元
The bridge:イーサリアムを支援する6団体、東京で「Ethereum Community Fund」創設発表イベントを開催
Ethereum Community Fund

SEC(米証券取引委員会)は、イーサリアムを含めた仮想通貨を有価証券とするかを検討していることを、ニューヨークタイムズが報じました。  

これに対し、イーサリアム財団のアドバイザーであるウィリアム・ムーゲイヤー氏は、CNBCのインタビューの中で、「SECは、仮想通貨に対して本質的な理解をせずに規制しようとしている」とし、以下のように語っています。

“The SEC is still trying to educate themselves, not just educate the public … Right now they are still grappling with it and for them the box that they play in is that they see all these cryptocurrencies as a security. But in reality not everything is a security.”

SEC eyes crackdown on cryptocurrency

意訳:
「SECは、(ブロックチェーン技術や仮想通貨を)大衆に教育しようとしているだけでなく、彼らもまだ学んでいる最中です。そんな状況の中、SECは仮想通貨のすべてを「証券」と見なしています。しかし、実際にはすべての仮想通貨が証券というわけではありません」

ウィリアム・ムーゲイヤー氏は、仮想通貨の機能を十分に理解せず、「証券」としてみなすのは早すぎるのではという見解をしています。  

以下はウィリアム氏の英語でのインタビュー映像です。

しかしその後、SECの関係者がイーサリアムのネットワークは構造が分散化されており、SECの規制が適用される「証券」には分類されないと発言しています。

参照元
Cointelegraph
JapanCnet

ここまで、イーサリアム財団の基本情報や活動、関連のニュースを見てきました。

本記事内の、イーサリアム財団についてまとめると以下の通りです。

  • イーサリアム財団は、イーサリアムの普及や促進を行う非営利団体
  • イーサリアム財団の主な活動は助成金プログラムやイベントの主催
  • イーサリアム財団のエグゼクティブディレクターに日本人女性が就任!
  • 財政的支援と相互連携を目的としてEthereum Community Fundを創設

日本でのイーサリアム財団のイベント開催や、イーサリアム財団に加入した宮口氏の存在により、日本でのイーサリアムの普及が拡大されることが期待されます。

今後もイーサリアム財団の動向に注目していきましょう。