目次

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  1. イーサリアム(Ethereum)の価格下落(急落)を年表で振り返る
  2. 【DAO事件】イーサリアム(Ethereum)の価格が62%以上下落(急落)
  3. 【SECの規制】イーサリアム(Ethereum)の価格が8%下落
  4. 【EOSの大口売却】イーサリアム(Ethereum)の価格が11%下落
  5. イーサリアム(Ethereum)創業者「仮想通貨はいつゼロ近くまで下落するか分からない」
  6. 【まとめ】イーサリアム(Ethereum)の価格下落(急落)
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イーサリアム(Ethereum)は、時価総額第2位の仮想通貨です。

この記事は、

「イーサリアムの価格が下落(急落)した原因が知りたい」
「イーサリアムの価格が下落(急落)した出来事を今後の価格予想に役立てたい」

という思いをお持ちの方を対象に、イーサリアムの価格が下落した歴史を年表で振り返り、価格が下落した原因について概要をご紹介します。

(イーサリアムの下落や急落について確認する前に、改めてイーサリアムを知りたいという方は、以下の「イーサリアムとは?」の記事をご覧ください)

まずは、これまでにイーサリアムの価格が下落したきっかけとなった主な出来事を、年表で見ていきましょう。

  • 2016年6月:『DAO事件』がきっかけでイーサリアムの価格が急落
  • 2017年7月:IT長者のマーク・キューバン(Mark Cuban)氏が「ビットコインはバブル」と発言し、仮想通貨相場が下落
  • 2018年3月:米証券取引委員会(SEC)のICO規制強化の影響で、イーサリアムの価格が2018年に入り、初めて500ドル(約56,000円)を下回る
  • 2018年5月:米証券取引委員会(SEC)、ETHを「有価証券」とみなして規制すべきかどうか検討していると発表し価格が下落
  • 2018年6月:EOS(イオス)が約250万ETHを移動したため、価格が下落

■SEC(アメリカ証券取引委員会)とは?
アメリカ合衆国における株式や公社債などの証券取引を監督・監視する連邦政府の機関。投資家の保護、証券市場における公平性の促進、証券市場の規制、データ共有による情報提供などを主な目的とする。

イーサリアム上に構築されたサービスのハッキング事件や、著名人の発言、規制強化など、さまざまな要因が、イーサリアムの価格に影響を及ぼしていることが分かります。

次の段落からは、「ハッキング」「規制強化」「大口売却」の観点から、以下3つの出来事をピックアップし、当時のイーサリアムのチャートとともに出来事を振り返っていきたいと思います。

  1. DAO事件で価格が急落
  2. SECによる規制強化が原因で価格が下落
  3. EOSのイーサリアム大量移動による下落

■EOSとは?
イーサリアムと同様に、分散型アプリケーション形成のためのプラットフォームとして開発されました。
仮想通貨EOS(イオス)は、時価総額第5位(2018年7月17日時点)で、海外の仮想通貨取引所BinanceやOKEx、Huobi、Bitfinexで取り扱いがされています。

まずは、DAO事件発生時のイーサリアムの価格の急落について確認していきましょう。

2016年6月17日、後に「Dao事件」と呼ばれるハッキング事件が発生し、6月19日までの2日間で、イーサリアムの価格は62%近く下落しました。

Dao事件とは、ドイツの『Slock it』社が始めた『The Dao』というサービスの脆弱性をつかれ、50億円以上ものイーサリアムがハッカーによって盗まれた事件のことです。

Dao事件は、あくまで、The Dao というサービスの脆弱性が原因であって、イーサリアムのシステムの脆弱性が原因となったわけではありません。

しかし、「イーサリアムの脆弱性が原因でこの事件が起きた」と勘違いしたユーザーが多かったため、イーサリアムの価格が大幅に下がったと考えられます。

次に、規制強化がきっかけで、イーサリアムの価格が下落した事例をご説明します。

2018年5月、世界の金融・経済ニュースを扱う『ウォール・ストリート・ジャーナル』は、米証券取引委員会(SEC)が、イーサリアムを「有価証券」とみなし、規制強化すべきかどうかを検討していると報道しました。

もしイーサリアムが証券と定義された場合、規制当局から証券法にもとづく規制を受けることになります。

これにより取り締まりの強化を懸念したユーザーがイーサリアムを売却したため、イーサリアムの価格は前日比で8%下落したと考えられます。

次に、大口売却がきっかけで、イーサリアムの価格が下落した事例をご説明します。

2018年5月28日、イーサリアムの価格は、前日の5月27日から11%近く急落しました。

世界の経済やフィンテックに関するニュースを取り扱う『TRUST NODES』は、分散型アプリケーション形成のためのプラットフォーム『EOS』が、直近の2〜3ヶ月間で、約250万ETHを仮想通貨取引所に売却、または移動したことが原因だと指摘

さらに、TRUST NODESは、イーサリアムの公開ブロックチェーンから、250万ETHのうちの20万ETH(約135億円相当)は、香港にある取引所『Bitfinex』宛に送付されていることを確認しました。

今回のように、大口売却があると、ETH保有者の間に「今のうちに売り抜けないと、今後もっと価格が下がってしまうかもしれない」との危機意識が働き、売り注文が殺到します。

その結果、ETHの価格急落につながるのです。

ここまで、「ハッキング」「規制強化」「大口売却」によるイーサリアムの価格下落について見てきました。

今回ピックアップした3つの下落要因は、イーサリアムに限らず他の仮想通貨の価格変動にも影響を及ぼす可能性があるものばかりです。

今後も価格の下落(急落)リスクは避けられませんが、自分の資産を守るために私たちが心がけておくことはないのでしょうか。

次の段落では、イーサリアムの創業者ヴィタリック・ブテリン氏がTweetした、仮想通貨投資を行う際の忠告をご紹介します。

2018年2月、ヴィタリック氏は自身のTwitterに次のような警告を投稿しました。

意訳

覚えておいて:仮想通貨は、まだ新しく、ボラティリティの高い(価格変動の大きい)資産クラスです。いつでもゼロ近くまで価値が下落することがあります。
余剰資金以上を投資してはいけません。
もしあなたが貯蓄(貯金)をどのような形で保存するべきか理解したいなら、伝統的な資産が最も安全です。

ヴィタリック氏のこのツイートに対して、

「真実だ」
「いや、Ethereumこそ安全な貯蓄方法だ」
「もう遅い(余剰資金以上を投資してしまった……)」

など、さまざまな反応がありました。

しかし、価格下落のリスクがある以上、最悪資産がゼロになる可能性も踏まえ、余剰資金のみ投資したほうが良いといえるかもしれませんね。

イーサリアムの価格下落のきっかけをいくつかご紹介しました。

最初に取り上げたDAO事件では、The Daoというサービス自体の脆弱性が原因であったにもかかわらず、イーサリアム自体のシステムの脆弱性が原因だと勘違いした人々によって、売りが急増しました。

取引所やウォレットなど、仮想通貨のシステムの脆弱性以外が原因で起きた事件も、仮想通貨の脆弱性として報道されることがあります。

専門家や有識者、公式発表など、信頼できる情報から正しい情報をキャッチアップするようにしてください。