目次

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  1. イーサリアム(Ethereum)の価格高騰(上昇)を年表で振り返る
  2. イーサリアム(Ethereum)の価格高騰(上昇)①イーサリアム企業連合(EEA)発足
  3. イーサリアム(Ethereum)の価格高騰(上昇)②スイス大手銀行『UBS Group AG』が検証実験開始
  4. イーサリアム(Ethereum)の価格高騰(上昇)③「EtherZero」(イーサゼロ)誕生
  5. イーサリアム(Ethereum)のアップデート内容
  6. 【まとめ】イーサリアム(Ethereum)の価格高騰(上昇)のきかっけ
Large ethereum

イーサリアム(Ethereum)は、時価総額第2位の仮想通貨です。

イーサリアムは2016年のはじめには1ドルほどだった価格が、2018年8月1日現在では400ドルを超えるまでに上昇しました。

この記事では、

「イーサリアムの価格が高騰した理由について知りたい」
「イーサリアムの価格が高騰した時のチャートを確認したい」
「イーサリアムの価格が高騰した出来事を知り、将来の価格予想に役立てたい」

などの疑問をお持ちの方を対象に、イーサリアムの価格高騰について、まずは年表で振り返り、その中からいくつかの出来事をピックアップして概要をお伝えします。

まずは、これまでにイーサリアムの価格が高騰したきっかけとなった主な出来事を、年表で見ていきましょう。

(※)マークのワードについては、年表下部に詳細があります。

  • 2014年7月:イーサリアムがローンチされ、プレセールで約16億円の資金調達に成功する
  • 2017年2月:Enterprise Ethereum Alliance (イーサリアム連合)が発足
  • 2017年6月:サンクトペテルブルク国際経済フォーラム(※)で、露のプーチン大統領が、イーサリアム考案者ヴィタリック・ブテリン氏と会談
  • 2017年9月:イーサリアム開発チームが「Metropolis」(メトロポリス)のアップデートを9月実施予定と発表
  • 2017年11月:「Casper」(キャスパー)のアップデートが発表される
  • 2017年12月:スイスの大手銀行『UBS Group AG』(※)が、イーサリアムベースのプラットフォームを活用したデータ照合を検証
  • 2018年1月:イーサリアムが分裂し「EtherZero(イーサゼロ)」誕生

■サンクトペテルブルク国際経済フォーラムとは?
1997年より毎年、ロシア・サンクトペテルブルクで開催されているロシア最大規模の経済フォーラム。2018年は、5月24日~26日の3日間の日程で開催。日本からは、安倍総理大臣が日本の首相として初めて参加。

■UBS Group AGとは?
スイスのバーゼルに本拠を置く、スイス最大の銀行であり、世界有数の金融持株会社
投資銀行業務以外にも、証券業務、富裕層向けウェルス・マネジメントを行っており、格付け機関からの評価も高い。

イーサリアムの実用化に向けた新たな機関の発足、フォーラムイベントの開催、システムの改良(アップデート)など、さまざまな要因がイーサリアムの価格に影響を及ぼしていることが分かります。

次の段落からは、「機関設立」「実用化」「ハードフォークによる新コイン誕生」の観点から、以下3つの出来事をピックアップし、当時のイーサリアムのチャートとともに振り返って見ていきたいと思います。

  1. Enterprise Ethereum Alliance』 (EEA/イーサリアム連合)が発足
  2. 『UBS Group AG』が、イーサリアムを活用したデータ照合の簡素化を発表
  3. イーサリアムが分裂し「EtherZero」(イーサゼロ)誕生

なお、「Metropolis」を含むイーサリアムのアップデート(4種類)に関しては、最後の段落でご紹介します。

まずは、Enterprise Ethereum Alliance (イーサリアム連合)の発足から、見ていきましょう。

2017年2月28日、イーサリアムを実ビジネスで活用することを目指した企業連合『Enterprise Ethereum Alliance』(略称:EEA/日本語:イーサリアム企業連合)が発足しました。

2017年2月28日のイーサリアムの価格は、前日比で約10%上昇しています。

EEAが設立された目的は、イーサリアムを企業向けに改良したプラットフォーム、EE(Enterprise Ethereum)の開発と、企業がイーサリアムを活用する上での業界標準にすることです。

三菱UFJ銀行(MUFG)、NTT DATA、マイクロソフト、マスターカードなど、金融・IT業界の巨大企業が数多く参加したことから、イーサリアム実用化への期待が高まり、価格高騰につながりました。

(EEAについて詳しく知りたい方は、以下の「Enterprise Ethereum Allianceとは?」の記事をご覧ください)

また、EEA発足から3ヶ月後の2017年5月には、日本で自動車シェア最大規模を誇る、トヨタ自動車の子会社『TRI(Toyota Research Institute)』もEEAに参加しています。

(詳しくは以下の「トヨタがEEAへ参画!」の記事をご覧ください)


次に、スイスの大手銀行がイーサリアムブロックチェーンを検証している話題が好材料となり、イーサリアムの価格が高騰した事例をご説明します。

2017年12月11日から13日までの3日間にかけて、イーサリアムの価格は60%以上上昇しました。

この時期における上昇要因の1つは、スイスの大手銀行『UBS Group AG』が、他の金融機関を率い、イーサリアムブロックチェーンの検証実験を開始したことです。

UBS Group AG(以下、UBS)が、イーサリアムブロックチェーンを利用する目的は、EUの新規制の準拠です。

EUでは、金融​​市場の透明性向上を目的として、金融商品規制の見直しを行っています。

2018年1月3日にEUによって施工されたルールには、「LEI(取引主体識別子)」の取得義務があります。

■LEI(リーガル・エンティティー・アイデンティファイアー)とは?
金融商品の取引を行う当事者(法人、ファンド等)を識別するための20桁の番号のこと。取引当事者からの申請に応じて、LEI指定機関により指定される。

UBSはLEIのデータ管理に、イーサリアムブロックチェーン技術を用いる計画です。

世界的大手銀行がイーサリアムのブロックチェーンを活用することに期待が高まり、イーサリアムの価格は高騰したと考えられます。

次に、イーサリアムを参考にした新コイン誕生たことによって、イーサリアムの価格が高騰した事例をご説明します。

2018年1月19日、イーサリアムから「イーサゼロ(EtherZero)」が分裂して誕生し、その日のイーサリアムの価格は前日比で約13%上昇しました。

分裂した2018年1月19日時点でイーサリアム(ETH)を保有していた人に対し、1:1の割合でイーサゼロが付与されたことが、上昇したきっかけの一つとして考えられます。

イーサゼロをもらうために、イーサリアムを購入するユーザーが増加した、つまり需要が高まったため、価格が上昇したのではないでしょうか。

意訳

EtherZeroの分裂は、ブロック4936270で正常に開始されました。現在、本番と同じ状況でテストしています。ブロックチェーンエクスプローラをできるだけ早くリリースし、次の作業を行うためにEtherZeroのフォークスケジュールに従ってください。ご協力いただきありがとうございます!

イーサリアムはネットワークの混雑状況により、取引の処理に数時間〜数日を要することがあります。

しかし新たに誕生したイーサゼロは、取引処理能力を向上させたことで取引の処理スピードが早く、取引時の手数料もゼロに抑えられるという特徴を持っています。

ここまで、イーサリアムの価格高騰のきっかけとなった3つのイベントについてお伝えしました。

ここからは、今後の価格高騰に繋がるとことが予想される、イーサリアムのハードフォーク(システムアップデート)についてお伝えしていきます。

イーサリアムでは、『EIP』と呼ばれる改善提案書に基づいて、4種類のハードフォークが行われることが決まっています。

■EIPとは?
「Ethereum Improvement Proposal」の略称で、日本語にすると「イーサリアム改善案」。イーサリアムの技術(仕様)の改善方法などが記載されている提案書のこと。

4つの開発フェーズは、それぞれ次のように呼ばれます。

  1. Frontier(フロンティア)
    →2015年7月に実施済み。バグなどを見つけて、さらなる修正を加えるための足がかりとするためのアップデートでした。
  2. Homestead(ホームステッド)
    →2016年3月に実施済み。より多くの人が利用できる環境へするためのアップデートで、採掘難易度の調整アルゴリズムの変更などがおこなわれました。
  3. Metropolis(メトロポリス)
    →Metropolis(メトロポリス)は、「Byzantium(ビザンティウム)」「Constantinople(コンスタンティノープル)」と呼ばれる2段階に分かれています。Byzantiumは、2017年10月に実施済みで、『Proof of WorkからProof of Stake』への移行準備などが行われました。Constantinopleは未実施で、日程は明らかにされていません。
  4. Serenity(セレニティ)
    →イーサリアムの最終ハードフォーク。日程や内容は明らかにされていません。

ハードフォークが実施されるたびに、イーサリアムの技術面での課題が改善されていき、価格変動にも影響を及ぼします。

たとえば、2つ目のハードフォーク「Homestead(ホームステッド)」が実施された時期のチャートを見てみましょう。

イーサリアムの価格(米ドル)は、2016年3月11日の10.39ドルから、2016年3月14日には15.26ドルと高騰しており、3日間で46%上昇していることが分かります。

イーサリアムを保有する場合は、アップデートに関する情報にもアンテナを貼っておくことで、高騰のタイミングをはかることができるかも知れません。

イーサリアムの価格高騰のきっかけをいくつかご紹介しました。

実用化の進展、国際イベントでの注目度アップ、ハードフォークなど、さまざまな要因があることがお分かりいただけたかと思います。

しかし、「◯月◯日にハードフォークする」といったように、根拠のないデマや誤情報もあります。

専門家や有識者、公式発表など、信頼できる情報から正しい情報をキャッチアップするようにしてください。