目次

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  1. ビットコインのドミナンスとは?
  2. ドミナンスの見方(ビットコイン・アルトコイン)
  3. ビットコインドミナンスの推移と仮想通貨市場の動向
  4. 【まとめ】ビットコインのドミナンスとは
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ビットコイン(bitcoin)や仮想通貨に投資を考えている方や、興味をお持ちの方は、「ドミナンス」という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかしドミナンスとはどういうものなのか、どのように活用できるのか、と疑問をお持ちの方も多いかもしれませんね。

そこで本記事では、「ドミナンス」について以下の3つを解説していきます。

  1. ビットコインのドミナンスとは?
  2. ドミナンスの見方
  3. 過去のドミナンスから見る仮想通貨市場の動向

先に確認したい情報がある場合は、上のリンクからご確認ください。

それでは早速、ドミナンスの意味から確認していきましょう。

(ドミナンスを確認する前に、ビットコインについておさらいしたいという方は、以下の「ビットコインとは?」の記事をご覧ください)

「ドミナンス」は支配力やシェアといった意味を持ち、仮想通貨におけるドミナンスとは、特定の仮想通貨が、市場でどのくらいのシェアを占めているかを数値やグラフで表したものです。

シェア(%)は仮想通貨全体の時価総額と、特定の仮想通貨の時価総額から算出されます。

つまり「ビットコインのドミナンス」とは、仮想通貨市場全体の時価総額に対して、ビットコインの時価総額はどのくらいを占めているのかといった占有率(%)を表すものです。

例えば、仮想通貨全体の時価総額が50兆円で、ビットコインの時価総額が30兆円のとき、ビットコインのドミナンスは60%になります。

ドミナンスは、以下のようなグラフで表示されます。

Image from Gyazo

画像参照元:CoinMarketCap 2013年4月~2018年7月28日 dominance

上記画像は、2013年4月~2018年7月28日までの仮想通貨市場全体のドミナンスを表しており、オレンジ色がビットコインで、その他の色がアルトコインです。

ご紹介したドミナンスのグラフは、下記サイトから確認することができます。

【[CoinMarketCap(https://coinmarketcap.com/ja/charts/)】

国内の仮想通貨取引所である「QUONIEX」では、ドミナンスを以下のように説明しています。

ドミナンスは仮想通貨へ投資する際のひとつの判断基準として使用されます。

(中略)

BTCドミナンスが上昇し、アルトコインのドミナンスが低下している場合は、資金がビットコインに流れていることが分かります。

反対に、アルトコインのドミナンスが上昇し、BTCドミナンスが低下している場合は、アルトコインに資金が流れていることが分かります。

ドミナンスとは|用語集|仮想通貨取引所 - QUOINEX

ドミナンスはどの仮想通貨に資金が流入しているかを確認することができ、投資の際の判断材料になることがわかりますね。

それでは次の段落から、ドミナンスの見方について詳しく説明していきます。

先ほどのグラフを使って、ドミナンスの見方を確認していきましょう。

Image from Gyazo

画像参照元:CoinMarketCap 2013年~2018年7月28日 dominance

グラフのオレンジ色がビットコインで、その他の色がアルトコインです。

2018年7月28日時点でのビットコインのドミナンスは、以下の通りでした。

  • 仮想通貨全体の時価総額:約33兆円
  • ビットコインの時価総額:約15兆6000億円
  • ビットコインのドミナンス:約47%

現在は仮想通貨市場全体の時価総額の約半分を、ビットコインが占めていることがわかりますね。

2017年7月ごろのドミナンスを見ると、ビットコインのドミナンスが大きく下がっている一方で、アルトコインのドミナンスが上がっています。

その理由としては、以下のことが考えられるのではないでしょうか。

  1. アルトコインの種類の増加
  2. ビットコインへの不安(取引所のハッキング事件、世界の仮想通貨に対する法的な規制、送金時間の遅延など)

アルトコインの種類が増えたことや、ハッキングや規制などに影響を受けやすいビットコインの性質などから、資金がアルトコインへ移動したことが伺えます。

『ドミナンス理論』を提唱するドミさん

ドミナンスに関して、Twitter上で独自の理論を展開している「ドミさん」という方をご紹介しましょう。

ドミさんは、7月28日現在7,000人以上のフォロワーを抱えており、「ドミナンス48〜52%で底値説」を提唱しています。

ドミさんは、ビットコインやアルトコインの価格は、ドミナンス48〜52%を底値に下降と上昇を繰り返すという、次のような理論を展開しています。

  1. アルトコインへ新規参入の資金が増える
  2. それによりビットコインの資金もアルトコインへ流出(アルトコイン祭り)
  3. ビットコイン暴落、新規参入が尽きるとアルトコインも暴落
  4. ビットコインよりアルトコイン下落(アルトコイン祭り終了)
  5. アルトコインが下がることで、ビットコインのドミナンスが少しずつ回復
  6. アルトコインからビットコインへ資金が流れる
  7. ビットコインの資金集中により下げトレンドが終わり、上昇トレンドに転換
  8. ビットコインが暴騰し最高値を更新する
  9. 新規参入もビットコインへ集中する
  10. ビットコインが上昇し過ぎると、アルトコインに資金が流れる
  11. ①に戻る

仮想通貨の相場では、これが繰り返し行われているといいます。

ドミさんのTwitterでは、常に現在のドミナンスの状況が配信されており、フォロワーの質問にも丁寧に答えているので、一度Twitterを覗いてみてはいかがでしょうか。


ここまで、ドミナンスの見方についてご紹介してきました。

次に、仮想通貨市場の動向とともに、ビットコインドミナンスの推移を見てみます。

ビットコインのドミナンスの推移を、仮想通貨市場の動向とともに確認していきましょう。

以下の4つの時期にわけてご紹介していきます。

  1. 2013年〜2017年3月(ビットコインドミナンス80%前後)
  2. 2017年4月〜7月(ビットコインドミナンス40%前後)
  3. 2017年8月〜12月(ビットコインドミナンス60%前後)
  4. 2018年1月〜7月(ビットコインドミナンス40%前後)

2013年〜2017年3月までの4年間、ビットコインのドミナンスは80%以上を維持していました。

画像参考元:CoinMarketCap 2013年〜2017年3月のドミナンス

ビットコインのドミナンスが80%を占有していた理由としては、以下の2点が考えられます。

  • アルトコインの種類が少なかった
  • アルトコインの知名度が低かった

この時期、仮想通貨といえば「ビットコイン」という印象が強く、ビットコインに投資が集中していたことが伺えます。

また、誕生したばかりのアルトコインも多かったため、プロジェクトとして信頼を得ていなかったことも考えられますね。

2017年3月ごろまでは80%ほどを維持していたビットコインのドミナンスですが、2017年4月から減少が始まり、7月には一時40%ほどにまで減少しました。

画像参考元:CoinMarketCap 2017年4月〜2017年7月のドミナンス

このビットコインのドミナンスの減少は、以下の理由が考えられます。

  • アルトコインの知名度の上昇や、アルトコインの種類の増加
  • SEC(アメリカ証券取引委員会)の証券取引申請却下

仮想通貨に対する認知度が上がるにつれ、アルトコインへの認知度も高まり、次々に新しい通貨が発行されました。

アルトコインに資金が流入することで、ビットコインのドミナンスは減少。

また、ビットコインがSECに承認されると機関投資家の参入や認知度の向上などから、ビットコインの価格の上昇が期待されていましたが、その申請は却下されました。

これによりビットコインの価格は14%下がり、資金がビットコインから流出したことも、ドミナンスの下落の要因と言えるのではないでしょうか。

参考元: Bitcoin drops 15% after the SEC rejects the Winklevoss ETF

ビットコインのドミナンスは一時40%まで下がりましたが、その後少しずつ上昇を続け、2017年12月にはおよそ60%まで回復しました。

画像参考元:CoinMarketCap 2017年8月〜2017年12月のドミナンス

ビットコインのドミナンスが上昇した要因として、以下のことが考えられます。

  • ビットコインのハードフォーク(BTGやBTDの誕生)
  • ビットコイン価格の大幅な上昇により、新規参入者の増加

この時期、ビットコインのハードフォーク(分裂)が複数回行われ、ビットコインゴールド(BTG)やビットコインダイヤモンド(BTD)が誕生しました。

ハードフォークの際、取引所によってはビットコインの保有枚数分、新しく誕生するコインを受け取ることができる場合もあり、それによりビットコインの保有者が増えたことが考えられます。

また、この時期は仮想通貨市場が大きな盛り上がりを見せ、ビットコインの価格は12月に一時、1BTCあたり210万円を記録。

このような盛り上がりから新規参入者が増えたことで、ビットコインのドミナンス上昇に繋がったことが予想されます。

最後に、今年に入ってからのビットコインのドミナンスを確認してみましょう。

2017年末までは50~60%を維持していたビットコインのドミナンスですが、2018年1月以降はおよそ40%まで下落しています。

Image from Gyazo

画像参考元:CoinMarketCap 2018年1月〜2018年7月のドミナンス

この時期の下落理由としては、以下が考えられます。

  • 韓国の仮想通貨に対する規制
  • 仮想通貨取引所コインチェックのハッキング事件

2017年1月に、韓国が仮想通貨に対する規制を強化したことや、日本の仮想通貨取引所であるコインチェックのハッキング事件などを受けて、ビットコインの価格は暴落しました。

ビットコインに対する不安から資金がアルトコインに流出し、ドミナンスは7月現在まで40%前後で推移しています。

ビットコインのドミナンスについてご紹介してきました。

内容をまとめると以下のとおりです。

  • 「ビットコインドミナンス」とは、仮想通貨市場全体の時価総額に対して、ビットコインの時価総額の占有率(%)を表したもの
  • ドミナンスはどの仮想通貨に資金が流入しているかを確認することができ、投資の際の判断材料になる
  • 仮想通貨に関するネガティブなニュースが起こると、ビットコインのドミナンスは下落しやすい
  • ドミナンスは【CoinMarketCap】から確認することができる

ビットコインまたはアルトコインのどちらへ資金が流入しているかを、リアルタイムで把握することができるドミナンス。

投資の際の参考として、ドミナンスを活用してみるのも良いかもしれませんね。