目次

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  1. パブリックブロックチェーンとプライベートブロックチェーンって何?違いを比較
  2. 中央管理者の有無の違いを比較~メリット・デメリットは~
  3. 取引の承認方法と参加方法の違いを比較~メリット・デメリットは?~
  4. パブリックブロックチェーンとプライベートブロックチェーンの今後について
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ブロックチェーンにはいくつかの種類がありますが(※1)、この記事にたどり着いた方は『パブリックブロックチェーン』『プライベートブロックチェーン』の『それぞれの特徴や違い』について知りたいのではないでしょうか。

まずは『それぞれのブロックチェーンの特徴』を確認し、次に『特徴の違いゆえのメリット・デメリット』などを比較して解説していきたいと思います。

 

(※1)ブロックチェーンには『コンソーシアムブロックチェーン』という種類もあります。


パブリックブロックチェーンプライベートブロックチェーンの比較

パブリックブロックチェーンオープン型ブロックチェーンプライベートブロックチェーン許可型ブロックチェーンとも呼ばれています。

ブロックチェーンはもともと『銀行や政府などの発行元が存在しない仮想通貨』ビットコイン(bitcoin)の基盤技術として開発されました。

しかし、最近では『迅速かつ効率的な取引承認実現のため』、より柔軟な仕様のブロックチェーン開発が企業を中心に進められています。

ビットコイン(bitcoin)で使用されたのはパブリックブロックチェーン、企業によって活用が試されているのが主にプライベートブロックチェーンです。


コンソーシアムブロックチェーンも企業による活用が進んでいます。

コンソーシアムブロックチェーンは中央管理者が複数存在するブロックチェーンです。


パブリックブロックチェーンとプライベートブロックチェーンの特徴の違いを比較してみましたが、これらの特徴の違いゆえに、それぞれどのような『メリット・デメリット』があるのか見ていきましょう。

パブリックブロックチェーン

メリット

  • カウンターパーティリスクがない

カウンターパーティリスクとは中央機関の情報漏洩や改ざんによって自身が被害をうけることを指します。Yahoo!の情報漏洩や、銀行の横領事件の例がわかりやすいです。

中央管理者の存在しないパブリックブロックチェーンではカウンターパーティリスクの心配がありませんね。

デメリット

  • 仕様(システム設計)の変更が困難

パブリックブロックチェーンで仕様の変更を行うには、対等関係にある参加者の意見がそろわなくてはなくてはならないのですが、意見が一致することはほとんどありません。

実際、パブリックブロックチェーンを活用しているビットコイン(bitcoin)では、仕様の変更が問題となっています。

ビットコインでは取引量が増えたことで、取引の承認を遅延なく行うことが困難になりました。

この課題を、『仕様の変更で解決しようというグループ』と『それに反対するグループ』で意見が対立したことで実行には時間がかかってしまいました。

『詳細はこちらの記事から』

プライベートブロックチェーン

メリット

  • 仕様の変更が容易

プライベートブロックチェーンでは管理者が仕様の変更を決めることができパブリックブロックチェーンと比較して、全参加者の合意が必要ないので、容易に実行することが可能です。

デメリット

  • カウンターパーティリスク

プライベートブロックチェーンでは管理者がいるのでこのリスクは避けられません。

プライベートブロックチェーンでは、信頼できる管理者によってブロックチェーンが管理されていますが、内部で問題が生じるリスクを常に抱えているのです。

理解に役立つ前提知識


ブロックチェーンではハッシュ値という数値を活用することで『改ざんや二重使用などの不正』が発見しやすくなっています。

ハッシュ値とはブロックのデータを暗号化した値のことです。

ハッシュ値には『少しでもデータが変わればハッシュ値が変わる』という特徴があり、このハッシュ値は参加者によって監視されているので、もし変化したら気づくことが可能です。


パブリックブロックチェーン

メリット

  • 改ざんや二重使用が発見しやすい

取引の検証と承認作業がパブリックブロックチェーンではプライベートブロックチェーンよりも厳密に行われるためです。

中央管理者が存在せず』『誰でも自由に参加できる』パブリックブロックチェーンでは、信頼できない者同士が参加するシステムを成立させるためにも、取引の承認は参加者で厳密におこなわれなくてはならないのです。

取引の承認をする参加者が改ざんすることがないようにビットコインでは、PoW(Proof of Work)というコンセンサスアルゴリズムを利用しています。

デメリット

  • 取引の承認に時間がかかってしまう

パブリックブロックチェーンの取引の検証・承認が厳密ゆえに起こってしまうことです。

ビットコインのPoWでは取引の承認に約10分かかってしまい即時決済ができないという問題があります。

プライベートブロックチェーン

メリット

  • 取引の承認がはやい

プライベートブロックチェーンでは中央管理者と権限を与えられた参加者によって取引承認がおこなわれるため、取引から承認までが早いです。

プライベートブロックチェーンではパブリックブロックチェーンと異なり、参加者は選別されている(許可制)のでしたね。

管理者(信頼の元運営しているから)と参加者(選別されているから)が不正取引を承認することがないという信頼のもと迅速な取引承認が実現しています。

デメリット

  • 不正を発見できないリスク

プライベートブロックチェーンではパブリックブロックチェーンより迅速な承認が実現していますが、パブリックブロックチェーン程厳密な取引の検証がおこなわれていないというデメリットがあります。

取引の検証が早い分、不正が発見できない恐れがあるのですね。

ここまで読んでいただいた方には、『パブリックブロックチェーン』と『プライベートブロックチェーン』それぞれの違いやメリット・デメリットを確認しましたね。

パブリックブロックチェーンとプライベートブロックチェーンはしばしば、『どちらの方が優れているか』 いうことが議題として挙がりますが、活用される分野が異なるのでどちらがより優れているのかは重要ではないのです。

今後、企業によるプライベートブロックチェーンやコンソーシアムブロックチェーンの技術の活用はより活発なものとなることが予想されている一方で、パブリックブロックチェーンを利用することで、仲介業者を排す動きが活発となる予想もあります。

プライベートブロックチェーンによる『従来サービスの効率化』かパブリックブロックチェーンによる『既存事業のリプレイス』か、今後の動向に期待が高まりまっています。