目次

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  1. そもそも、ASICとは?
  2. ビットコインのASICマイニング
  3. 【ASICとCPU/GPU/FPGA】ビットコインマイニング
  4. 【ASICの種類・価格】ビットコインマイニング
  5. 「ASICマイニングで、実際どの程度稼げる?」
  6. 【まとめ】ビットコインのASICマイニング
Large mining  1

ビットコインのマイニングとは、ビットコインの取引データをブロックに格納するために、PCの計算能力を使用して、膨大な計算作業をこなすことを指します。

また、このマイニング作業と引き換えに、報酬を手に入れることができます。

近ごろでは、この報酬を手に入れるために、CPUをはるかに上回る処理速度の「ASIC」と呼ばれるマイニングツールを使ったマイニングが、ビットコインマイニングの主流になりつつあります。

本記事ではASICによるビットコインのマイニングについて、わかりやすくご説明します。

ASICは、Application Specific Integrated Circuitの頭文字をとったもので、「特定の目的のために作られた集積回路」という意味です。

パソコンが、さまざまな目的のために造られた汎用コンピュータなのに対して、ASICは、あるひとつの目的のために特化して造られた専用コンピュータです。よって、その特化された目的で卓越した性能を発揮します。

ASICは、インターネット回線のルータや、デジカメ、高速コピー機、DVDレコーダーなどにも内蔵され、それぞれの機器を動かす専用のコンピュータとして作動しています。

つまり、ASICマイニングとは、マイニング専用のASICを駆使して仮想通貨のマイニングを行う手法です

CPU等と比べると、高速で計算処理をする能力があり、現在最もマイニングに適しているとされています。

ビットコインマイニングは、約10分ごとに膨大な計算を行ない、正しい答えをいち早く見つけ出すようなものなので、計算処理速度が高ければ高いほど、マイニングの成功率が高まります。

世界の中でも処理速度の速いマシンの持ち主が優先される、巨大な抽選みたいなものですので、ASICマイニングを採用すると、その抽選に当たる可能性が高まります。

ビットコインが登場した初期には、マイニングはCPUで十分に可能でした。

しかし、採掘難易度の上昇や、ビットコイン自体の価値の上昇に伴い、ビットコインマイニング専用のASICが出回り始めました。

マイニングの他に、使いみちがない代わりに、高性能PCをもずっと上回る超高速で作動します。

ASICマイニングのメリットは、ハッシュパワー(計算能力)が大きく、処理速度あたりの消費電力が相対的に低く抑えられる点です。

もしマイニングで得られる報酬に対して、電気代のほうが高ければ、単なる赤字で無駄でしかありませんので、効率的にマイニングできる特性は魅力的です。

また、マイニング専用機なので、設定が簡単(すでに設定できている)で、すぐに始められます。

その一方で、マイニング以外に使い途がないASICが、古くなって型落ちしたときに売却しづらい点は、ASICマイニングのデメリットとして挙げることができます。

また、機器の値段が高額なことや、稼働中の音が大きい点もデメリットだといえます。

マイニング専用機であるASICのほか、マイニング以外の目的にも使える汎用性のあるPCでもマイニングは可能です。

他のツールが、ASICに比べて、どの点に優位性があり、どの点が劣ってしまうのか、順を追って説明します。

CPU

CPUは、一般的なパソコンに搭載されている中央集積回路です。 ビットコインの黎明期なら、CPUマイニングで十分でした。

PC上で仮想通貨の取引・実装を可能にする専用ソフト「Satoshi Client」も公開されていました。

しかし、今ではマイニングの成功確率がかなり低い状況です。

CPUでビットコインをマイニングするのであれば、他のPCと協力するプールマイニングが現実的です。

ただし、報酬は山分けですので、受け取れるビットコインはわずかで、割に合わない可能性は高いでしょう。

あるいは、取引量が少ないながらも将来性のあるアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)をマイニングする手もあります。 たとえば、日本産の仮想通貨であるBitZeny(ビットゼニー)は、CPUでのマイニングを前提に造られていますので、初心者の方にもおすすめです。

GPU

GPU(Graphics Processing Unit)は、本来はコンピュータでの画像や動画の高速処理をするための回路です。 このGPU搭載の高性能PCが、かつてビットコインマイニングに及ぼした貢献度は計り知れないものがあります。

今では、GPUでもビットコインマイニングは厳しくなっています。

とはいえ、GPUはASICで処理速度で劣る代わりに、ゲームやCG制作など多様な使い方ができます。

マイニング用の独自プログラムを開発し、いろんな仮想通貨のアルゴリズムに対応できる柔軟性では、専用機であるASICにも勝るといえそうです。

FPGA

FPGAはField-Programmable Gate Arrayの略で、製造後に設定の書き換えができる特殊な集積回路のことです。

この回路もビットコインマイニングに参加していますが、決してGPUを格段に上回る処理速度を提供したわけではありません。

ただ、処理速度あたりの使用電力は少なく、効率的にマイニングできる点は、ASICにも共通する優位性といえます。

What is Bitcoin Mining

この動画で、ビットコインマイニングが視覚的に理解できます。また、ASICを利用したマイニングでスピードが上がったイメージもつかみやすいはずです。動画は英語ですが、グラフィックがわかりやすいので、英語がわからない方にもおすすめです。

マイニング専用ASICは、ビットコインマイニングに特化した機種と、ビットコインを除くアルトコインをマイニングする専用機種の2種類に分けることができます。

マイニングASICの製造や販売は、世界最大級のマイニング企業である中国のBitmain社が、世界シェアの7割を占めているといわれます(2017年現在)。

自社でマイニングASICを開発しつつ、それを世界中へ積極的に販売しているわけです。

Bitmain社といえば、その代表であり、2017年8月にビットコインからハードフォークさせた「ビットコインキャッシュ」の立役者であるジハン・ウー氏が有名です。仮想通貨の世界で、大きな発言力や影響力を持っている人物のひとりです。

BITMAIN社が販売しているマイニングASIC、AntMinerシリーズには、以下のラインナップがあります。

  • ビットコインマイニング専用機「S9」  Antminer S9 (13.5TH/s)  1415 USD (約15万8400円)
  • ライトコインマイニング専用機「L3+」  Antminer L3+, (504MH/s)  2064 USD (約23万1100円)

※1ドル=112円として計算

ASICの計算速度(ハッシュレート)は、H/sで表されます。ハッシュ関数というビットコイン取引に関するデータを暗号化する演算をハッシュといいます。TH/s(テラハッシュ毎秒)は、1秒間に1兆回、MH/s(メガハッシュ毎秒)は、1秒間に100万回、データをハッシュ化する性能があるという意味です。

ハッシュレートの高さと、マイニング報酬はほぼ比例します。

物価や電気代が安い開発途上国では、割に合うマイニングも、電気代が世界屈指の高さである日本では、マイニングで黒字をキープするのは困難だとされています。

なにも考えずに小規模でマイニングを始めても、たいていは赤字が続いて撤退するしかありません。

マイニング報酬と、報酬を得るための経費である電気代を慎重に天秤にかけて、報酬のほうが上回るようにする必要があります。

また、ビットコインに絞らず、マイニング効率のいいアルトコインを選定することも重要です。

ASICは、ある特定の機能に特化した集積回路の総称です。

現在、仮想通貨のマイニング専用のASICが、ビットコインのマイニングに最適であることもお伝えしました。

ビットコインのマイニングは、もはや普通のPCでは非常に困難といえます。

満足な収益を得ようとすれば、大手マイニングプールのようにASICを複数台導入して本格的に実施する必要があるのです。

もし、個人でのマイニングをしてみたい方は、ビットコイン以外で、マイニングに対応しているもの(イーサリアム・ライトコイン・モネロなど)のマイニングに取り組むのが現実的でしょう。