目次

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  1. ビットコイン(bitcoin,BTC)とネム(Nem,XEM)とは
  2. ビットコイン(bitcoin,BTC)とネム(Nem,XEM)はそもそも開発目的(用途)が違う
  3. ビットコイン(bitcoin,BTC)とネム(Nem,XEM)の2つの違い
  4. ビットコイン(bitcoin,BTC)とネム(Nem,XEM)の基本情報の違い
  5. ビットコイン(bitcoin,BTC)とネム(Nem,XEM)のコンセンサスアルゴリズムの違い
  6. 【2018/2/4】ビットコイン(bitcoin,BTC)とネム(Nem,XEM)の今後
  7. ビットコイン(bitcoin,BTC)とネム(Nem,XEM)の違いまとめ
Large btc nem

ネムは、Coincheckの約580億円相当のネムの独自通貨XEMが紛失した事件で話題となりましたが、「そもそもネムとはどういう仮想通貨なの?」「ビットコインとは何が違うの?」と疑問に思った方もいるかもしれませんね。

中には、最近国内での取り扱いが増加してきた、ネムの将来性や特徴を、購入前にビットコインと比較してみたいという方もいるのではないでしょうか。

そこで、この記事では、「ビットコインとネムの基本情報の違い」や「ビットコインとネムの技術的な違い」についてご紹介します。

最後には、ビットコインとネムの今後についてもご紹介するので、ぜひご覧ください。

ビットコインとネムの開発目的の違いは以下の通りです。

開発目的の違い

  1. ビットコイン
    →銀行や政府などの発行元(中央機関)が存在しない通貨「BTC」と、「ブロックチェーン技術」を活用した支払いシステム
  2. ネム
    →ブロックチェーンサービス構築のためのプラットフォーム(土台)

ビットコインは支払いシステムとして必要な仕組みを実装しているのに対し、ネムはプラットフォームとして必要な仕組みを実装しています。

ビットコインとネムの開発目的の違いを理解したところで、ビットコインとネムの特徴の違いをご紹介していきます。

※ビットコインは、2009年にサトシナカモトの論文、Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash Systemを基に開発された支払いシステムですが、現在、ビットコインはその枠を超え、電子データの管理などに活用されています。

ビットコインとネムを比較した時の大きな違いは以下の通りです。

半減期の違い

  • ビットコイン
    →半減期あり
  • ネム
    →半減期なし

コンセンサスアルゴリズムの違い

  • ビットコイン
    →Proof of Work
  • ネム
    →Proof of Imporatance

では、ビットコインとネムの半減期の違いを、基本情報の違いも踏まえ、次の段落でご紹介します。

  ビットコイン(bitcoin) ネム(NEM)
独自通貨 BTC XEM
提唱者 Satoshi nakamoto utopianfuture
コンセンサスアルゴリズム Proof of Work Proof of Importance
承認時間 約10分 約1分
発行上限 2100万枚 約90億万枚
半減期 あり なし
時価総額 約17兆円(1位) 約7000億円(第10位)

時価総額はCryptocurrency Market Capitalizationsの、2018/2/1のデータを参考にしています。

コンセンサスアルゴリズムとは、取引データを記録するブロックチェーンという台帳に、どの取引データを記録するかを決める方法を規定しています。

では、ビットコインとネムの基本情報で抑えておくべき「半減期の違い」についてご紹介します。

半減期とは、コインの新規発行量が半減することを指し、ビットコインには設定されていますが、ネムには設定されていません

具体的にいうと、ビットコインの半減期とは、ビットコインの新規発行量が4年に1度半減することを指します。

ビットコインでは、トランザクション(取引データ)をまとめたブロックを生成するマイニングが行われるのですが、ビットコインではマイニング作業を行うことで、コインの新規発行が行われます。

このときに新規発行されたコインはマイニングを行った利用者(マイナー)のうち、一番早く計算問題を解いた人(後述)に報酬として支払われるのです。

ですから、半減期とは、マイニングした者の報酬が半減することも意味します。

半減期はインフレを防止する役割を果たすので、支払いシステムであるビットコインには必要な仕組みと考えられます。

※ネムでは、マイニングではなくハーベスティングといいます。

ビットコインではProof of Work、ネムではProof of Imporatanceが採用されており、マイニング・ハーベスティングのルールを規定しています。

Proof of WorkとProof of Importanceの違いは以下の通りです。

ブロック生成者の違い

  • Proof of Work
    →マイニングツールを持つ、不特定多数の参加者
  • Proof of Impotratance
    →既得バランスが10000XEM以上の不特定多数の参加者

マイニング・ハーベスティングの成功確率

  • Proof of Work
    →「計算処理能力」に比例
  • Proof of Imporatance
    →「コインの保有率」や「取引回数」に比例

では、どういうことなのかそれぞれご紹介します。

Proof of Workを採用しているビットコインでは、専用のマイニングツールを持つ参加者なら、誰でもマイニング作業を行うことが可能です。

一方、Proof of Importanceを採用するネムでは、ハーベスティングを行うことができるのは、既得バランスが10000XEM以上の参加者です。

既得バランスとは、所持しているXEMに応じて得られる点数のようなもので、24時間ごとに割り当てられます。

例えば、10万XEMを所持していれば、以下のように既得バランスが増えていきます。

Proof of Workを採用しているビットコインでは、複数の参加者がブロックを生成しブロックチェーンにブロックを追加する権利をかけて、計算問題をときます

そして、計算問題を一番早く解いた人のブロックをブロックチェーンに追加することを規定しています。

すなわち、マイニングを行うツールの「計算処理能力」が高いほどマイニングに成功し、報酬をもらえる可能性が高いのです。

Proof of Importanceに基づくハーベスティングの成功確率は「コインの保有量」や「取引の回数」など、ネットワークへの貢献度に比例します。

すなわち、コインの保有量と取引の回数が多い参加者のブロックがブロックチェーンに追加される確率が高いです。

Proof of Importanceでは、既得バランスの条件を満たしていれば、一般のコンピューターでハーベスティングを行うことが可能です。

ビットコインのマイニングは、専門のマイニング業者が管理費や電気代のかかる、高性能マイニングツールを利用して行なっていますが、一般のコンピューターを活用できるネムでは、電気代や管理費をビットコインのマイニングと比較して抑えられています。

ビットコインとネムで今後実装が期待されている技術は以下の通りです。

ビットコインの今後
- ライトニングネットワークの実装

ネムの今後
- カタパルトの実装

ビットコインは現在、スケーラビリティ問題という課題を抱えています。

スケーラビリティ問題とは、利用者(取引データ)の増加とブロック(取引データを格納する箱)容量が1MBに設定されていることで生じている問題で、決済や送金の遅延を引き起こす深刻な問題です。

この、スケーラビリティ問題の解決策として、ライトニングネットワークという技術の導入が検討されており、ビットコインのユーザビリティが上昇することが期待されています。

今後、ネムではカタパルトという技術が実装されることが予定されています。

カタパルトが実装されると、取引の処理速度が向上し秒間4000取引が処理できるとされ、ビットコインの処理能力が秒間14取引で、承認速度の速いリップルでも秒間1500取引といわれていることを考えると、かなりの処理能力であることがお分かりいただけるかと思います。

ビットコインとネムの違いをまとめると以下の通りです。

  1. ビットコインは決済手段、ネムはブロックチェーンサービス構築のプラットフォームとして開発された
  2. ビットコインのコンセンサスアルゴリズムはProof of Workで、ネムはProof of Inporatance
  3. ビットコインには半減期が設定されているが、ネムには設定されていない

この記事をここまで読んでいただいた方には、投資商品として人気の高いビットコインとネムの本来の目的がご理解いただけたかと思います。

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